第132回ご縁結びのコーナー 五條メディカル株式会社 原田さん 理念経営の本気度がすごい方。子供の頃から経営マインドをお持ちでした。
2026年 01月 04日
10年以上前から存じてはいながらもほとんど会話をすることもなかった方が、今回の原田さんになります。お綺麗な方だなと思いつつ、その後いろんな経営者の方々から、原田さんはすごい方だと言われ、事業を立ち上げてからのスピード感が半端ではない、また理念の高さも素晴らしいと評判をたくさんの経営者の方々から耳にするようになっていきました。その後、会社にも訪問させていただいたり、何度かお話をお聞きしているたびに、この方は本気の理念を掲げ事業を推進しようとされている方だと確信しました。インタビューを進めるにあたり、お話を聞けば聞くほどびっくりするような発見が連続して起こり、さらに未来が楽しみな経営者だと感じた次第です。口先だけで理念を語る経営者も多いと感じる場面もありますが、今回の原田さんの本気度はなかなかいらっしゃるものじゃないレベルだと感じています。また、子供の頃からの凄まじい経験をなかなか経験することもない体験から少々の事ではへこたれることのない強靭な事業マインドもお持ちであることも理解できました。原田さんの素晴らしさをお伝えできる良い機会であれば幸いです。

【最近の原田さん】
◆蝶よ花よの世界、ご両親夜逃げの経験も
インタビューの冒頭にびっくりするような経験談が原田さんの口から飛び出しました。それは原田さんのお父様は会社を3回潰した経験があるとさらっと。それだけでも凄いと思いますが、その都度新たなことにチャレンジしていること、それをお嬢さんにある原田さんに背中で見せてきた人生の経験値の重さや凄さを間近で見ることができた。原田さんは失敗しない方法も学んでこられたと思った次第です。会社経営者に近いところで学ぶことの重要性も経験談からよくよく理解できました。
原田さんが幼少期おじいさまが造船業を営んでおられ、蝶よ花よの世界で育っていたそうです。その後オイルショックや造船不況の影響からおじいさまがお父様に実家に帰って手伝ってほしいと言われ、手伝う=連帯保証人という流れとなりどうしようもない状況で会社が左前へ、会社倒産への道を歩むことになっていったそうです。
それでもへこたれることなくお父様、お母様は手狭なアパートから再起を図る歩みを止めなかったそうです。兵庫県の西明石の方で、スナック経営・飲食店経営を全く経験のない中で、お父さんお母さんが立ち上げることになってきます。ある日お父さんが10日ほど家を留守にしていたそうですが、戻ってきた際に見られない日本人ではない女性を連れて帰ってきたそうです。当時はまだ日本になかったフィリピンパブをスナックで始めることになり大繁盛することになったそうです。このように誰もやったことないことを実現する、アイデアマンであるお父様を見て、原田さんは何でもやってみようの精神が身に付いたんじゃないかなと思った次第です。原田さんはこのようなご両親の姿から、実践あるのみの「強烈な教育」と受け取っていたそうです。このように誰も思いつかないようなアイディアから、事業を立ち上げ、軌道に乗せるところまでは素晴らしいお父様でありますが、人が良すぎることから、会社経営がうまくいき出すと、お金を借りに来る人、保証人になってほしいと言う人が押し寄せるところで、騙されることになり、無記名の手形にサインをしてしまったりするようなことで、高校生のときにはご両親が夜逃げするようなことにもなったそうです。事業の成長から自宅にピアノがあるような大きなおうちに住んでいたこともあるそうですが、その激しい落差の中で、子供時代を過ごし、経営の難しさも悟るようになり、経営者になることだけは子供ながら選択しないようにしようと思っていたそうです。

【SNSのプロフィール写真より】
◆子供の頃に 命の大切さを自覚
お父さん、お母さんが飲食店やスナックを経営している時、原田さんは4歳か5歳位だったそうです。ご自身も物心ついてまもなくでありながら小さな弟や妹を面倒見るお姉さんであったそうです。子供ながらにもご両親がいない、もしも自宅に泥棒が侵入してきたときに、弟や妹の命を守るにはどうすればいいのか? そんなことを考えながら就寝していたそうです。寝る前に泥棒が入ってきたときのことをシミュレーションし、もしもの時ではあれば弟や妹、妹の上に大いかぶさると自分だけが命を落としたとしても、2人の命を守ることができるんではないか。
そんなことまでも考えていたそうです。この経験が現在の会社理念である「大切な誰かを守るために」に通じていると話してくださいました。なかなかできる経験ではないなと思いますし、その自覚の凄さがこの経験談からもよく理解できました。
◆会社員時代から経営マインドで仕事をしていた原田さん
原田さんは社会人になって広報PRのお仕事を会社員として手がけてきたとのこと。詳細をお聞きすると、単純に広報・PRの話だけではなくて、事業再生や会社経営に近いところまで対応していたこと、広報PRを事業戦略として行ってきたことがよく理解できました。例えば、事業再生と地域活性化への貢献していたお話においては、1ヶ月に1000万円以上の赤字を出していた旅館を3年間で日本一の予約困難な宿に成長させた経験をお話しくださいました。この成功は、宿単体の事業再生ではなく、周辺地域の観光資源もPRすることで、地域全体の活性化に貢献したと話してくださいました。会社経営以上に、社会貢献にまで繋がる素敵なお話だと感じました。
旅館業や不動産業、飲食業(レストランの再生、ミシュラン掲載に向けたプロデュース等も)の会社の仕事を経験されてきた中で、常に経営に近い考え方を持って会社員レベルではない事業にコミットするような働き方をずっとしてきたそうです。もうこの時点で経営者の素質をお持ちであったようですが、ご自身では小さな時、学生時代の経験から経営者にはなるまいと思って、会社員として、人生を過ごしてきたそうです。
その変化が現れたのが2018年お父さんが引き受けた運送会社の副社長になった時から、自分のビジネス経験は経営者、経営者マインドを持って、今までやってきたんだと気付いたこと、その自覚、そして実績を持って頑張ったことで自信もついていったそうです。運送会社をたった2年で売り上げ8億円を15億円にしたこと。売り上げだけではなくて、利益率の改善をすること、付加価値創造をやってきた事は大きな自信と実績になったと話してくださいました。この実績から経営者になるまいと思ってきたことから脱却し、自分が経営者としてやっていく自信もつき、今までの人生そのものが経営者人生であったと自覚するようにもなっていきます。
当初はお父さんの会社の事業部として新規事業を起こそうとしましたが、父の会社の中では実現は難しいと思い、自分自身で起業する方向に舵を切ることになりました。経営者が、まさに天職と感じ取れた経験だったと。

【京都女性起業家表彰式から】
◆起業 お父さんからの妨害も 感謝レベル4で乗り切る
用意周到さを求め、起業にあたっても準備万端を目指して、ある意味、軸を持って頑張ろうとされていました。それと大胆さも持ち合わせていて、その行動力にも圧倒されました。
お父さんの会社で副社長をやりながら、出入りの銀行さんや信用金庫さんに私が起業した際は、口座をすぐ作れるように対応してくださいねと、既にそのような感性を持って金融機関ともお付き合いをされていたようです。
子会社設立に賛成してくれていたお父さんですが、別会社を設立することには全く理解を示すことがなく、それでも原田さんは会社設立に動きます。それを知ったお父さんは自分の出入りしている金融機関全てに娘に協力するな、お金を貸すな、などと銀行員に伝えて、妨害をするようになったそうです。あの意味お父さんの親心から一緒にやればいいんじゃないかということもあったかもしれませんが、原田さんは自分の道を歩むために、そのお父さんの愛ある鉄槌をもろともせず、地方銀行や信用金庫さんから支援レベルが下がっていくところを目の当たりにして、それだったらと考え方を変え、メガバンクに乗り込んで、人間関係を構築し、売り上げ0円からでも良い付き合い(融資実行へ)ができるようになっていきます。それこそが経営者としての力強さだと本当に感じました。この話を聞いて、私自身は原田さんは既に感謝レベル4に到達をこの経験からもされているんだと感じました。
ちょっとせっかくなので感謝レベルについても触れておきたいと思います。
以前お世話になった社外上司から感謝にはレベルが5つあると聞いていました。まずはその5つのレベルを記載しておきます。
5段階の感謝のレベル(結果・行動・存在・逆境・万象)
レベル1 結果感謝 相手や自分が出した結果に対しての感謝。
レベル2 行動感謝 結果の良し悪しにかかわらず、行動したこと、行動しようとしたことに対する感謝。
レベル3 存在感謝 相手や自分が存在していること、そのものに対する感謝。
レベル4 逆境感謝 困難や失敗、逆境を乗り越える経験を与えてくれたことへの感謝。
レベル5 万象感謝 この世のすべての出来事(万象)に対する感謝。
原田さんの場合、とんでもない失敗、逆境を乗り越える経験を与えてくれたこと。まさにお父さんへの感謝の気持ちがあるから、逆境の感謝を乗り越えたこと、レベル4まで到達していることがよくわかります。余談になりますが、レベル5に行くためのステップも下記に記載しておきます
◉レベル5「万象感謝」に必要なステップ
- 逆境・困難の完全な受容(レベル4の達成)
万象感謝に至るには、まずその手前のレベルである「逆境感謝」を完全に身につける必要があります。
考え方: 自分に降りかかるネガティブな出来事や困難を、単なる不幸や不運としてではなく、「魂を磨くための最高の教材」「成長の機会」として心から受け入れることです。
実践: 困難に直面したとき、「ありがとう、これでまた一つ強くなれる」と本心で感謝の言葉が出せるよう、意識的な訓練を続けます。
- 目の前の「存在」への感謝(レベル3の深化)
考え方: 家族、友人、同僚、そして自分自身の存在そのものが、どれほど奇跡的でありがたいかを深く理解すること。
実践: **「いてくれるだけでありがたい」**という感謝を、日々のコミュニケーションの中で意識的に持ち続けます。
- 「見えないもの」への感謝の意識化
レベル5では、対象が具体的な人や物事を超えて、「すべて」に広がります。
自然への感謝: 太陽、空気、水、大地など、生命を支える自然の恵みに、神聖なものとして感謝します。
摂理への感謝: 世界のシステム、宇宙の法則、歴史の流れといった人智を超えた大きな力に、畏敬の念と感謝を向けます。
- 感謝を書き出す習慣の徹底
感謝日記: 毎日、感謝できることを5つでも10個でも紙に書き出す習慣を続けます。この訓練により、不平不満ではなく「ありがたいこと」に目を向ける心の回路が強化されます。
- 「自己」の意識からの脱却
万象感謝は、自分中心の視点(「自分にとって良いことか悪いことか」)から完全に離れ、すべてを客観的・大局的に見る境地です。
瞑想や内省: 瞑想などを通じて、日常の感情や思考の波から離れ、より大きな自己、あるいは宇宙との繋がりを感じる時間を持ちます。
これらのステップは、一朝一夕に達成できるものではなく、感謝の習慣を地道に積み重ねることで、徐々にその境地へと近づいていくと考えられています。
原田さんとのインタビューをしているときに、このレベル5までご存知であったかどうか分かりませんが、原田さんご自身が会社経営を行うにあたって、自然にレベル5に向かっていることもよく理解できました。経営理念が崇高であり、本気度の高いところを目指しているのはこのレベル5を自然に意識しているから、おそらく誰かに言われたわけではなくて、自分自身の中で腹落ちしているからこそ自然に出てくるのではないかと思った次第です。これは私の勝手な推察であり、原田さんから聞いた話ではありませんが。

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◆起業当初の大胆な行動力
会社を起こしてすぐに発生した、大きなお父さんからのある意味、愛情を感謝の気持ちで乗り切った原田さんですがこの事自体もすごいのですが、もう一つ凄いこと。それは全財産資本金8,000,000円で立ち上げた状況で全く事業を立ち上げていない中で雇用を意思決定しているところです。
売り上げ0円で雇用するこんな行動力は、なかなかできるものではありません。しかも雇用していたのは薬剤師の方、安心安全、そして保管や輸送、そのあたりを事業化していくところを標榜していましたが、まだ何を持って事業を推進していくかを考えていなかった、決まっていなかった原田さん、薬剤師5名の方々に半年後には事業を立ち上げていくので、一緒に仲間になってほしいと崇高な理念、最優先でお声掛けをしたところ、薬剤師の方々もそこに賛同し、まだ事業のない会社のメンバーの一員になることをコミットしていました(本当に素晴らしいお話しです)。それが2020年から2021年にかけての話になり、ちょうどコロナワクチンの輸送の問題がクローズアップするところに重なり、大きな補助金が国や自治体から出ていた時、タイミングがバッチリ合うことで事業化ができ、売り上げがないところに数億円レベルの補助金がつくことになり、倉庫や冷凍設備を整えることそれで事業がスタートしていくことになりました。理念を掲げること強烈にそれを推進すること、声高に、わかりやすく伝えることで、原田さんは事業を急拡大へ。本当に素晴らしいお話を聞かせていただきました。医療機関にワクチンを届ける事業によって売り上げも立ち利益の出る状況になっていくわけですが、ワクチン需要がなくなった現在、そこから会社経営を推進していくところ、将来に向かって素晴らしいお話を聞かせていただくこともできました。
自身の会社設立の覚悟として、「何のために、誰のために、なぜ自分がそれをしなければならないのか」を1年以上かけてノートに書き出し、「大切な誰かを守る」をご自身の細胞レベルまで浸透し揺がないからこそ大胆な行動に出ることができたと感じます。

【2025年5月31日奈良新聞の記事】
◆理念を大切に 大きな未来に向かって
「大切な誰かを守る」そこにコロナ禍でのワクチン輸送で培った安心安全を届けるまさに技術を持つことに。ご自身も五條メディカル社は単なる物流企業ではなく、生命の可能性を守るヘルスケアインフラ企業ですと話しています。超低温技術 − 100度以上保つことを実現しており、再生医療や生殖医療分野の発展を支えること。これは少子高齢化の日本の未来の課題に解決につなげていくことだと思い、その貢献を成長と企業進化していくことによって成し遂げようとしているのが今回の原田さんになります。いかに理念が大切か、その理念に向かって突き進むことが社会貢献につながること、これからの原田さんが本当に楽しみであります。会社概要の資料から原田さんの会社の技術レベルの高さが伺えると思います。下記にその資料を添付しておきます。

五條メディカルを事業会社として発展させ、従業員を守り、個人の成長が社会貢献につながることを目指していると意気高らに話してくださった原田さん、社会課題を解決し、売上を伸ばし、五條メディカルの利益を大きく伸ばした後、さらに「豊かな未来を真剣に考える会社」という、社会貢献に特化した別の会社を設立する夢もお持ちだそうです。今後の原田さんの活躍に注目し続け、ご一緒できることを楽しみにしております。このたびは誠にありがとうございました。

【共通の仲良し 荒川社長と2025年5月】
◆原田さんからコメントをいただきました
杉浦さん、この度は温かいお言葉と丁寧な取材を本当にありがとうございました。
改めて振り返ると、これまでの歩みは「大切な誰かを守る」という想いと、お支えてくださった方々への感謝で紡がれてきた時間のように思います。
また、「間に合う」という不思議な感覚が、何か目に見えない大きな手が、背中を押し、支え、導いてていただいてきたようにも感じます。
こうして杉浦さんが、記事として言葉にくださったことで、自身の原点を再確認する大切な機会となりました。
ありがとうございます。
五條メディカルは、生命の可能性を守るインフラ企業として、
これからも「安心・安全・誠実」を礎に、社会課題の解決と価値創造に挑み続けます。
理念を形に、そして理念を次の世代へ繋ぐために——。
お支えくださる皆さまへの感謝を力に、さらなる成長と進化を遂げてまいります。
心からの感謝を込めて。
五條メディカル株式会社
代表取締役 原田杏子
これからますます楽しみです!このインタビューを通じてあらためて理念の大切さを、ご縁ある方々に発信できる機会となりました。感謝申し上げます。