第115回ご縁結びのコーナー クレジオ・パートナーズ株式会社 取締役の齋藤さん 〜なかなか珍しいキャリア、広島にて頑張っている行動力のある素晴らしい方なんです!〜
2024年 08月 09日
今回の齋藤さんについてクレジオ・パートナーズ社のサイトで紹介記事が公開されています。記事はこちらから。(国家公務員からの転身!地域の挑戦を加速させたい!取締役 齋藤 拓也)
人のご縁はいつも本当に不思議なもの、今回の齋藤さん、ご本人も奥様も、広島とは元々ご縁がない中で、在住されてお仕事を頑張っていらっしゃいます。私との出会いも不思議な感じがしております。ご自身のキャリアもなかなか珍しい、複数の経験してきた部分で感じるのはその仕事に向き合いベストを尽くすこと。インタビューを通じて齋藤さんの姿勢を学ぶこともできました。魅力たっぷりの齋藤さんについてお伝えしたいと思います。
【最近の齋藤さん】
◆齋藤さんのプロフィールと出会いについて
齋藤さんのプロフィールについて。HPより抜粋。
島根県隠岐の島町生まれ。1983年生まれの41歳
東京大学卒業後、人材派遣会社から、経済産業省の出先機関である中国経済産業局へ転職。経済産業省/中小企業庁への出向を経て、創業・ベンチャー支援、補助金、地方創生、観光関連産業等、幅広く中小企業支援に関わる。2020年3月にクレジオ・パートナーズに参画し、同年9月に執行役員に就任し、2022年4月より取締役に就任。コネクター/地域活性化・ベンチャー支援担当として、人・地域・情報・ビジネスを繋げ、新しい価値の創出を目指す。
ここ最近のお仕事については後ほどお伝えいたします。それにしても漢字が多い。お堅い公務員から今はコネクターというお仕事、私と仲良くしてくださるのも目線の近さからかなと納得しています。
【2023年5月広島にて】
出会いはなかなか不思議なもので、お遍路さんから始まります。齋藤さんがお遍路をされているわけでもなく、広島在住の齋藤さんに繋がったのも不思議なご縁、お遍路さんのおかげと感謝しております。
2022年9月に、お遍路で愛媛県を巡っている際に、ちょうど出張で愛媛にお越しの方と、地元経営者さんとを私にご紹介くださるという出会いがありました。そこで知り合った地元愛媛の経営者さんが、ご紹介くださったのが齋藤さん、お話をしているうちに何か初めてお会いした気がしなかったという感じ、すぐに新令和経営道場へお誘いし今では常連の参加者となって、道場コミュニティの顔となってくださっています。道場関係から実際に広島に出向く方々も増えて私としても嬉しい限りです。
◆子供時代、学生時代の齋藤さんについて
中学時代、クラブ活動は卓球、そして勉強は一生懸命というスタイル。今に通じるなと感じたのは、自転車(ママチャリ)で島の中を走り回っていたそうで、とにかく走ったことのない道、見たことのない景色、場所に行くことが好きだったそうです。一言で言うと好奇心の塊り。今、コネクターと名乗っている、たくさんの出会いに走り回っていることに通じると思います。
齋藤さんご本人からは、大学のことをあまり語られることはないのですが、隠岐島に行った際に、地元の方々に教えていただいたのですが、島内の高校から現役で初めて東大に入ったのが齋藤さん、まさに秀才、そこに話を振ってみると、高校の先生への感謝の言葉が出てきました。島根でも先進的な先生が隠岐島に転勤で来られ、その先生から、『東大を目指すか!』の一言でスイッチが入ったそうです。目指して簡単に入ることができるもんでもないですが、先生の受験戦略を素直に聞いて取り組み頑張ったそうで、勉強がスポンジで水を吸い取るようにレベルが上がったそうです。素晴らしいですね。
ただ、あまり大学入学後、大学生時代についてはコメントが少なく、唯一よかったことは、奥様に出会えたことかなと笑顔で答えが返ってきました。
大学時代は、入学=ゴールとなっていた、あまり勉強もしなかった、都内に知り合いもいなかった、経済経営に興味がなかった。3年生からの専門分野の専攻は考古学、かなりアナログな世界にびっくりし卒業論文を教授から論文じゃないね。とバッサリ。
なかなかの黒歴史を語った後の奥様のお話には、いつものニコニコ齋藤さんに戻って、世界一美しい村と評価されているチェコに行った際に、出会ったそうです。大学は黒歴史でも大切な伴侶を射止められて東大に入ってよかったですね。
◆新卒ド営業会社から公務員そしてM&A会社へ
社会人へのスタートはどうでしたか?と聞いてみると、就職活動を周囲のみんながやっているから【なんとなく自分もやっていた】という返事でした。クレジオ・パートナーズ社のコラムに掲載されている記事内にも人材紹介会社に就職したことは記載がありますが、次のキャリアである公務員時代のお話がほとんどで、社会人スタート時点でのお話が何も書いてありませんでした。
私からあえて質問してみると、『自分は興味関心を見出すタイプではありますが、自分自身が社会人として未熟だった部分もあり、正直 面白くないと思っていました』と。あまりのドがつくほどの営業会社で地図を埋め尽くすような訪問営業の毎日に辟易とされていたそうです、ただこの経験も今の突破力、行動力に繋がっていると感じた次第です。
その新卒を過ごした会社を辞めると同時に結婚をした齋藤さん、大切な家族を得ることになり、転職先として銀行か公務員を目指すことに。行動力があることを証明しているお話だと思います。
さらに行動力があるなと思ったのが、縁もゆかりもない、広島へ、奥さんを帯同し移住を決めたことそこで仕事に没頭して、奥さんに家庭や子育ての負担を強いていて仕事で走り回っている、感謝しかないですと話していました。
公務員時代は、当初 総務課に配属され、役所の全体像を学び、そこから、中小企業金融、補助金担当、出向で本省へ、欧州担当、創業支援の担当、広島に戻って、観光産業、特にインバウンド事業を経産省・国交省の枠組みを超えて好き勝手にやって、公務員として仕事に邁進していったそうです。
本省で創業支援の取り組みをしている時に、金融機関の出向者、全国の県庁からの出向者とベンチャーに関わることもやっていて、本当に楽しくのめり込んでやっていたそうです。まさに仕事で人が成長できることを体現されたいんだと感じ入りました。
公務員として頑張って36歳になった頃、これほど一生懸命やっていて、ふと自分の【市場価値】を調べてみたくなる時があったそうで、調べた結果が、人材紹介会社から「価値が低い」と指摘され愕然とします。この年齢からまた民間企業に戻り自身の市場価値を高めたい、退職する人などほとんどいない状況から一念発起して、次のキャリアを進むことを決意します。なかなかできるもんじゃないなと思います。転職活動で、齋藤さんらしいエピソードをお聞きしました。
なぜM&A業界にと思ったか?
今まで行政側だったので、実務面で関わることのなかった、ファイナンス、金融面、特にエクイティーファイナンスをもっとやってみたいと思っていたそうで、0→1というよりは10→30というような組織が大きくなるようなタイミングに関わりたいと思っていたそうです。M&Aを中心としたお仕事にフォーカスしていくようになります。
超安全な公務員の立場から、日々険しいスタートアップに立ち向かう方々へ、無責任に頑張れというのもおかしな話と感じたいうのが本音だと。
齋藤さんらしいエピソードについて
クレジオ・パートナーズへ面接に訪れた際に、同社の課題感を理解し、その課題解消に役に立てると思ったそうです。そこで齋藤さんは、自分の考えを40枚の資料にまとめてこうすべきという提案をしたそうです。依頼されたわけではないのに。それを見た、李社長は面白いという反応。後で聞いたところ、李社長自身も本当は「齋藤さんは、70%の確率でうまく行かないだろう」と思っていたそうです。結果採用となり6人目の社員として同社にジョインすることに。
【鹿児島県徳之島ツアーへさとうきびを食べる齋藤さん】
◆現在のお仕事について
クレジオ社について、私が会社全体について知っていることもあまりありませんので、同社のお客様の声を紹介することで同社について理解を深めたいと思います。
【クレジオ・パートナーズHPより】
■お客様からの声(クレジオ社の実績)
①「強いてお願いするなら、ぜひ、このままの再東さんでいて欲しいですね。このままの再東さんでいてくれたら、きっと関わる人々が皆幸せになるんじゃないかなと思います。」
④「嬉しかったのは、誠意をもって取り組んで頂いたことが私にも伝わったことです。」
⑤「クレジオさんは、M&A以外にも、ファイナンス・マーケティングに関する情報提供やビジネスマッチング等、一見手間はかかりますが、経営者のニーズに応じて細かく対応いただけます。」
「クレジオが成長する中でも同じだと思います。今の素直で面白いクレジオの味をこのまま活かして欲しいです。もし、違う方向に行きそうだったら、私からクレジオに言ってやろうと思ってますが(笑)。」
⑥「クレジオ・パートナーズに求めるのは、日本のトップのコンサル会社になって欲しい。
クレジオ社における齋藤さんは、クレジオ社のマーケ担当、イベント、セミナー メルマガ HPの管理全般を行って、同社の理念を重んじつつ、多くの接点をコネクターとして活動をされています。お仕事は多岐に亘り、本業であるM&Aにも関わり、採用にも仕事の範囲は及びます。地域密着・顧客密着を体現されていることがインタビューを通じて理解できました。
M&A事業者の右から左の手数料にこだわった商売ではない、かなりウェットであり、顧客目線で事業を行っている、クレジオ社、齋藤さんは良い出汁が出る昆布?の様な沁み渡るお仕事をされている気がしました。ここ最近私のご縁で、 Kamakura Kazokuさんとも仲良くしてくださっているのがウェットさ十分というところです。
【隠岐島ツアーにて齋藤さんは後列右から2人目】
◆クレジオ・パートナーズの代表 李さんについて齋藤さんに語っていただきました
◉齋藤さんがクレジオ社にジョインを決めた理由
一つ目は、「資本を活用した企業の成長」に関心があったからです。当時、公務員として創業支援に関わる中で、クレジオが得意とする「地域×エクイティーファイナンス」に可能性を感じていました。
二つ目は、「組織の成長」を自分事として体験したかったからです。新しい事業アイデアを考えるご相談が多かったので、組織を成長させる戦略や方法論を、実際に自分で経験してスキルとして身に着け、繋がりのある方々にシェアしたいと思っていました。
一番大きい理由は、未経験の私を受け入れてくれた会社の度量の大きさです。M&Aやマーケティングといった現在の担当領域の経験が全くない自分に対して、「チャレンジして覚えてくれたらいい」とおっしゃってくれたことに背中を押されました。
◉入社して李社長との仕事上のエピソード(人柄やお客さんとの姿勢)
李社長と一緒に仕事をして感じることは「資本政策に関する専門性の高さ」と「仕事に対する熱い情熱」です。
一緒にM&A案件に取り組んだ際、お客様にとってメリットのある資本スキームを組み込んだM&Aの提案や、定性的な説明になりがちなシナジー効果を数値で説明しきる等を様々な場面通じて、李さんが持つ資本政策に関する専門性の高さは「容易には真似できない」といつも感じます。
専門性だけではなく、「ロジカルとエモーショナルが混ざり合う事業承継の現場が大好き」と言い切るように、クライアントにとって何が本当に利益になるかを考え抜く顧客本位の姿勢や、日々の仕事の中で伝わる、人・企業・地域に対する優しさ・厳しさ等、気持ちの部分も伝わってきます。いつも大きな声で、元気な姿を見ると、まるで太陽みたいな人だと率直に思っています。
◉李社長のこと、クレジオ社についてこれだけは伝えたいこと
M&Aは、企業の「承継」「成長」の両方の視点で有効な手段なので、地域でも益々拡大しています。一方、経営者にとっては、選択肢が広がるので、悩みも多くなったのではと思います。クレジオは、熱い想いを持った社長をはじめ、M&Aに限らず何かお役に立ちたいと考えている個性的なメンバーが多く在籍しているので、まずはクレジオのことを、知っていただき、お話してみて欲しいとお伝えしたいです。
また、地域×エクイティという市場が拡大する中で、地域金融機関や公認会計士・税理士等、ファイナンスという分野で専門スキルを培った方の働く場は、地域ではまだまだ少ないと感じています。クレジオが地域のファイナンス人材が活躍する場を創出することで、地域経済が盛り上がる、そんな存在を目指したいと思います。
【クレジオ・パートナーズ代表の李さん】
◆隠岐島ツアーを実施 素晴らしいツアーとなりました
意外に大阪から近いという隠岐島に(飛行機直行しています)、昨年初めて訪問してきました。そのブログを以下にて
・神在月に神様がいなくならない場所、そこが隠岐島!かなり奥深い。初めての訪問!
・隠岐島2日目もチョー楽しかった!最高のメンバーの皆さんと、たくさん笑いました!
・隠岐島の小学生作成の街レポに感じたこと。また活動を続けようと思っています!
ブログにも書いていますが、隠岐島最大の島に名前がないという事実。かなりの謎。神社の隣に古墳があったり、隠岐島の不思議、自然、農作物、水産物とたくさんの方々とも触れ合う旅ができました。
これも熱心に齋藤さんが地元の方々、役場に何度も打ち合わせを行ってくださったからこそ、本当に素晴らしい旅になりました。今年の秋にもう一度訪れるべく企画を齋藤さんと初めています。ほとんど頼りっぱなしですが。
◆齋藤さんのこと 安田さん(株式会社 We Are The People)に語っていただきました
①齋藤さんの魅力について
気さくで礼儀正しく、出しゃばらないけどハッキリとご自身の意見を聞かせてくれる。そして誠実、適当なことを言わない。絶大に信頼できる「同志」だと思っています。決して無理強いされないのに、齋藤さんにお願いされると「いいですよ!」と言ってしまう。言いたくなってしまう。
②齋藤さんの仕事ぶり、姿勢について
齋藤さんより、何人もの経営者の方とのご縁を頂いたのですが、その際の「インプット」各々が実に詳細で繊細。日頃からビジネスリーダーの皆様に対して、いかに寄り添い、一緒に考え、正面から向き合っていらっしゃるかがよくわかりました。
③隠岐島ツアーでのエピソード
2023年10月9日・10日と「官民マッチングツアー」で齋藤さんの故郷、隠岐島にお邪魔したのですが、このツアーが素晴らしかった。隠岐島の魅力もさることながら、齋藤さんの手配・オーガナイズでそれが倍増、郷土愛とはまさにこういうことを言うのだなーと実感し、私にとっても忘れられない旅となっています。心から感謝です!
◆最後に齋藤さんにコメントをお願いしました
まず、貴重な機会をいただいた杉浦さん、過分なコメントいただいた安田さんに感謝申し上げます。
インタビューを通じて、改めて自分の半生を振り返ることができました。
幼少期から現職に至るまで、それぞれのターニングポイントでの自分の心情を思い出し、改めて「今を一生懸命生きよう!」と前向きな気持ちになりました。
記事における杉浦さんのコメントを見て、私の表情や話す内容の詳細に至るまで、非常に鋭い洞察を頂き、読み返すと気恥ずかしい気持ちと共に、色んなものが見透かされているようで、少しドキドキしてしまいました。
杉浦さん、安田さんの一つ一つのコメントに優しさを感じつつ、改めて第三者からの私の見え方や、長所に感じて頂けるポイントを捉え直すことができました。
現在参加させて頂いている新令和経営道場もそうですが、自分自身を見つめ直すことができる、非常に貴重な機会とご縁を頂いていると感じています。
私の故郷、隠岐の島や、現在暮らしている広島を中心に、M&A・事業承継・スタートアップといった「地域×ファイナンス」というフィールドでお仕事ができることに感謝しつつ、その想いを少しでも、私とご縁を持って頂いている皆さまへ、価値としてお返しできるよう、引き続き精進して参ります。私は地域の可能性を信じていますので、共感頂ける方と、更にご縁を繋げていきたいと思っています!
齋藤さんにインタビューをしていると、エモーショナルという言葉がたくさん出てきます。エクイティーファイナンス、M&Aはあくまで手段のお話、ご自分の周りの方々を盛り上げていきたい、その盛り上がる景色をずっと見ていきたいとあくまで人にフォーカスし、コネクターとして未来に向かってもご一緒したい方であると確信しています。