うまくやるより、ちゃんとやる。やりきる。田中さんのお疲れ様会を米田さんと開催いたしました!

ー杉浦佳浩

うまくやるより、ちゃんとやる。やりきる。田中さんのお疲れ様会を米田さんと開催いたしました!


2023年 08月 03日

会社清算まで残り半年
その時期に社長の田中さんから連絡。
何事か?と思いましたが、
残された社員への気遣い
キャリア開発の相談でした。
そこから米田さんへタスキを。
イレギュラー対応の連続でしたが
米田さんの男気でご対応くださいました。
まさに真心が通い合った瞬間でした。

6月末でご退任から
お疲れ様会を開催@平田牧場
うまく仕事をするより
ちゃんとやる、やりきる。
その真髄を伺っておりました。

田中さん!米田さん!
有り難うございました!
近未来でまたご一緒できますように!
昨日、田中さんが投稿されていた全文を以下に。

<小林化工株式会社における任務完了のご報告>
皆さま、ご無沙汰をしております!SNSを通じてのアップは久しぶりとなります。
大変遅くなりましたが、1ヶ月ほど前、2021年6月30日付で小林化工株式会社代表取締役を退任致しました。
その旨をお知らせとともに、就任時からこれまでの経過などについてもご報告をさせて頂きたいと思います。
【概要】
20年程前に私がオリックスにお世話になったご縁もあり、同社が投資をした小林化工の再生に向けた支援業務を始めたのが2021年の年明け、そして同社の代表を引き受けたのが2021年5月1日のことでした。
同社は2020年12月に極めて重大な薬害事案を引き起こしたことにより、製薬会社としては戦後最長となる116日間に亘る業務停止処分を受けました。私は同社の代表取締役に就任し、心ある中核幹部職員そして株主から派遣されていたメンバーとともにその自主再建を目指ましたが、残念ながらその目標を完全に達成することはできませんでした。
自主再建を果たすことが出来なかった理由は、国民の生命・健康のため医薬品を供給すべき製薬会社としての役割に照らし、医薬品供給不足の切掛を作った会社として1日でも早く品質の確かな医薬品を社会に供給するためには、自主再建よりも他の製薬会社の支援を得ることが適切との判断によるものです。
就任当初700人程いた従業員が600人程に減少するなかで、2021年12月3日、沢井製薬を傘下に有するサワイグループホールディングスに対し、小林化工が保有する工場等の不動産の譲渡、そして医薬品製造に直接・間接に関連する従業員400名程の引継ぎを合意・公表し、翌2022年4月1日には小林化工が有する医薬品製造機能の全ての移管を完了しました。
さらにサワイグループへ移籍をしなかった従業員の多くは、小林化工が製薬会社として果たすべき責務(市場に出荷した製販品・製造品の品質担保)のため会社に残ったのち、2023年3月31日をもって全従業員が退職し、次なる新天地に飛び立ちました。
2021年春頃、小林化工の代表者として再建を目指す仕事を受けようかどうか考えていた際、何人かの友人に相談をしました。
相談を受けた友人の最初の反応は、全て「『火中の栗を拾う』ような仕事を何故・・・」というものでした。ただ、暫く話しをしているうちに、これまた友人全員が、「でも、なんか田中さんっぽい仕事だから受けても良いんじゃないの!」と言ったのです。そうしたなかで、私が最終的にこの仕事を引き受けたのは、自分の今までの経験そして性格を踏まえると「自分以外にもこの仕事を『上手く』やり遂げる方はいるだろうが、心を込めて『ちゃんと』やることが出来るのは自分であろう」と思ったことにありました。
なお、株主であるオリックスとは経営層を含めて旧知の方々が殆どであったことも、一歩を踏み出すことができた重要な一つの要因であったことは間違いありません。
ここで、小林化工において私が行った業務について、多少詳しくお伝えを致します。
【小林化工における業務】
(1) 自主再建を目指して薬機法を遵守した医薬品の製造、製造販売、そして開発体制の構築を進めたこと
就任前から実質的にアドバイザーとして支援をしていましたが、まずは会社のメンバーの人心を纏め、許認可業種である製薬会社として遵守すべき薬機法その他法令の規制に則った体制整備と事業運営の実行に向け、数多くの課題を一つ一つ解決しながら前へと進んでいきました。
ここで求められたのは形式的には「法令遵守体制の構築」ですが、真に必用とされたのは「会社の風土改革」でした。
代表の就任当時、従業員は以前の社風を引きずっており、「上席の顔色を伺いその意に沿うように行動する」「会議の場では自分の意見を言わない」といった空気が蔓延していました。そこで、従業員と真摯に向き合う覚悟を決め、彼らが本心で考えていることにトコトン耳を傾ける姿勢を示し続けました。2ヶ月もすると皆の目に輝きが宿り、自らの意見を明らかにし、本心を語り、そして自分から進んで行動を起こす姿勢に変化していきました。
(2) 自主再建を断念せざるを得ず、サワイグループホールディングスへの医薬品製造機能等を移管したこと
会社の雰囲気が変化し、全社一丸となって誠実に業務改善活動を進めていく状況となっていたなかで、会社が法令遵守を実現するために解決すべき課題が非常に多岐に亘り、医薬品の製造再開までの道程は非常に険しいものであることが明らかになってきました。これは小林化工自体が完全に自力での再建をすると時間もコストも相当かかることを意味しました。
そこで、実力のある他社の力を借りて早期の医薬品製造再開をすることが適切であるとの考えに至り、サワイグループホールディングスへ製造に関連する資産と従業員を如何することにより製造機能を移管し、もって早期に製造再開を果たすことを決断しました。
この場面での最大の課題は当該移管及び移管後の当社が製造/製造販売した医薬品についての品質担保にかかわるスキーム構築でした。以前、私自身が法務アドバイザーとして関与したこれも規制業種である2件の銀行買収案件における経験を踏まえ、「許認可の根拠法令が真に守ろうとしている法益はなにか?」という原点に常に立ち返る姿勢をベースに当局と話し合いを進め、様々なプロフェッショナルの支援を得つつ、公益の観点から最良のスキームを組み上げていくことができました。
これら(1)(2)については、2021年12月3日に行った記者会見で私自身がお話ししたこととなります。日経新聞のweb記事はかなりポイントを押さえて記載されていますので、ご興味のある方はそちらをご確認頂ければと思います。
残念ながら小林化工の役職員と目指した自主再建自体は果たせませんでしたが、金融業界的な側面から見れば、ワークアウト案件を遂行したことにより自己の職責は十分果たしたものと思っております。
(3) 廃業が確定している会社において、残った従業員と一体となって製薬会社としての責務を全うする業務を完遂したこと
このフェーズでは、不祥事に全く関与しなかったどころか、その事実全く知らないまま事件発生の日を迎えた営業部門のメンバーを中心とした従業員が会社に残り、「後ろ向きの撤退業務」に携わることが必要な状況でした。そして、残った多くの従業員の心の奥底には「自分は何ら悪いことをしていないのに・・・自分は被害者だ!」という気持ちがありました。
つまり、ここでの課題は、一にも二にも「苦境に陥っていることを『他責』にすることなく『自分事』として正面から捉えるように心のスイッチを入れ替える」、こと・・・これを個々の社員において実現することでした。
そこで、従業員の『心』を変えるため、思い付く限りの方策を採ることとしました。
従業員の再就職については、産業雇用センターや会社で手配をした人材関連会社などに任せ切りにすることなく、株主から派遣されているメンバー、更には自分自身が再就職先を探さなくてはならない従業員と一緒になって地元の優良・有名企業へ従業員受入のアプローチをするなど、徹底して支援を行いました。更に、「心を変革させる」「物事の捉え方を変える」ために、本当に様々な外部の方に依頼して、講演や研修、ワークショップの開催したほか、小林化工の役職員のなかから勉強会やワークショップの経験がある者が同僚のために率先してコンテンツを創り上げ、更には従業員自体が従業員の気持ちの変革を実現するため自ら企画を立案し実行していきました。勿論、私自身も自分の今までの経験と知識を総動員していくつもの研修講座を実施しました。
その結果として、社員の表情が徐々に変わっていき、最終的には従業員全員の退社日となった2023年3月31日を全員笑顔で迎えることができました。
その後、6月30日まで残務を処理し、同日をもって小林化工の代表取締役としての任務を完全に終了しました。
こうした業務を実際に遂行することを通じ、幾つもの大切なことに気付き、そして確信することができ、本当に得難い経験をさせて頂いたと思っております。
これまでの間、小林化工での業務を支援して頂いたアドバイザー及び各種プロフェッショナルの方々、株主であるオリックスのメンバー、そして何より一緒に藻掻き続けた小林化工のメンバーには、この場を借りて心から御礼を申し上げます。
【学んだこと/そしてこれから】
「仕事・物事は、普通のことを普通に、当たり前のことを当たり前に」
「上手くやるより、ちゃんとやる」
「物事の『筋』を大切にすること、『筋』を違えないこと」
「人を受け容れること、受け容れることから始めること」
「全てを自分事と捉えて取り組むこと」
「人は本当に変わることができる」・・・
ゆっくり休むためのヒマを作った方が良いのかも知れませんが、性分として常に動いていないと酸欠に陥るサメやマグロの部類なので、私がお役に立てそうな「場」があれば是非ともお声掛けください。
また、自らの事業を創出することも考えており、そのためには皆さまのお力を貸して頂きたいと思っております。図々しく押し掛けてまずはご意見を頂きたいです!そして更には事業へ参画もお願いしたいと考えておりますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
田中宏明 拝