ご縁結びのコーナー 第61回 株式会社meet in 齋藤 正秋さん 〜圧倒的スピードで広がるコミュニケーションツールmeet inの正体とは〜

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第61回 株式会社meet in 齋藤 正秋さん 〜圧倒的スピードで広がるコミュニケーションツールmeet inの正体とは〜


2020年 02月 14日


meet in社のHPはこちらです。

地下鉄の動画広告で、『営業は足で稼ぐ!「It’s OLD営業」』というのを見て強烈な印象のある某社さん。広告でも1000社導入企業数突破と出ておりました。その某社さんがこのツールの販売をスタートして3年経過の実績、素晴らしいと思います。しかし、その1/3の期間で同様のツールで1,000社契約社数を突破したのが本日の齋藤さんが引っ張るmeet in社です(厳密には同様の商品とは言い切れませんが)。同社の実績はその導入社数のみではなく、この1,000社を超える契約を社長を含むメンバーたった2名で成し遂げたことにあります。その常識はずれの企業経営を支えているのが【ママさんパワー】同社に集うママさんは約70名ほど、キッズスペース付き施設、出退勤自由すべてママさんの働きたいように働ける環境を整えながらこの成果を成し遂げて、今もこの陣容で月間80社ほどの新規顧客を創造していらっしゃいます。

今回は、meet in社のツールの概要のみならず、同社が目指す姿(単純なツール販売に特化しない)、齋藤さんの考える真の働き方改革についてお話を伺いました。

◆齋藤さんとの出会い、ご経歴について

齋藤さんとは、まだ出会って1年も経過していません。まさに令和になってからのお付き合いです。しかし時間は関係ない感じ、それは齋藤さんの素敵な笑顔の魔力かも知れません。お会いしてから楽しいご縁が続きます。このご縁のご紹介は、株式会社C-mind社創業者の虎石さんでした。虎石さんとは、齋藤さんが前職時代のお客様という関係からのご縁だそうです。齋藤さんがmeet inを販売していくにあたって早い段階からから中核を担うパートナーとして互恵関係になっていたそうです。そこから私にもご縁を繋いでくださったこと感謝しています。お会いする前に『素晴らしい人、素晴らしい会社を杉浦さんに紹介したいです!』と最高の笑顔の虎石さんから、また素敵な笑顔の齋藤さんへ。笑顔のご縁ですね。

続いて齋藤さんのご経歴について、新卒で入社したのが、【新卒採用支援のスタートアップ】、そこで同僚だったのが現在、meet inの親会社であるアイドマホールディングスの社長でいらっしゃる三浦さんです。齋藤さんはこのスタートアップを2年で退職し、起業の道を選択、そこで採用後の教育支援を主たる事業の会社を営んでいました。また教育のみならず、定着支援、研修業務まで行っていたそうですが、そこで巻き起こったのが【リーマンショック】。ご自分では過信があった、もう一回サラリーマンからやりなおそうと就職、営業マンとして活躍していたところ、再度の転機、ビジネスパートナーと2度目の起業を経験します。ここでも採用教育支援をメインフレームに取締役として6年ほど活躍されている中、新卒 同僚の三浦さんとはたまに会って交流を続けている中、三浦さんに惹かれて2年前にアイドマ社にジョインする道を選択したそうです。

ご経歴から、教育、研修、定着支援と入社後いかに企業で活躍できるか?そこにフォーカスしたお仕事を重点的に担って来られたことが伺えます。

この経験が現在の事業にも大きく影響しているそうです。続いて現在のお仕事、過去の経験が活きているワケを説明していきたいと思います。

◆meet inはどうして始まったか?

たった11ヶ月の超ハイペースで1000社以上の導入を達成しているmeet in、スタートは4年前に遡り、試作がスタート2016年に自社サービスとして社内のみ限定で活用していたそうです。このコミュニケーションツールを2018年10月〜3ヶ月間試験販売がスタート、2019年1月〜本格販売へ、同年12月には1100社との契約が成立。と圧巻です。

このコミュニケーションツールのプロダクトとしての優位性もさることながら、私が一番驚きと尊敬の念をもったのが、冒頭でも申し上げた、この偉業を、齋藤さんともうひとりの社員とあとはママさんの力でここまで来たことです。

このママさん達への想いについて、齋藤さんは、『新卒よりよほど、ママさんたちの方が優秀と感じる』とニッコリ。今まで、新卒に関わる仕事に関与してきたなかで、『正直、新卒の方が恵まれているが、チヤホヤ感ある甘えの構造なかで、すぐに辞める、キャリアダウンも相当数見受けることも。しかし、meet inに集うママさんたちは、子育て、主婦業、そして制約がある中での仕事をしっかり成果も、生産性も高く行っています、自分のやってきた仕事に関わる教育、研修をこの真剣に仕事に向き合うママさんに注ぐほうが世のためなると思っているところに、キッズスペース付きコールセンターの立ち上げの話を三浦社長からもらって、チャレンジを決めました』と齋藤さんは話します。

齋藤さんから『ママさんパワーは本当にスゴイのです』と話されていましたが、私も本当にそう感じました。世の中の課題に向き合うこと本当に大切ですね。

 

◆試行錯誤から強烈な販売チームの組成へ

今では圧倒的な成果をもたらすママさんパワーですが、当初からこのコールセンターで成果が出たか?それは試行錯誤の連続であったそうです。2つの観点から当初はうまくいかなったそうです。

【齋藤さんの個人的な背景】

①10名以上の組織を作った経験がない

②10名を超えると5~6名になるの繰り返し

③社員のモチベーションばかり気にしていた

④属人的な人の育て方ばかりしていた

【当初のmeet in社の課題】

①ママ達の派閥が出来て大混乱

②離職が続き残って欲しい人ほど辞めていく

③現場に付きっ切りで新しいことが出来ない

④当たり前、普通、の解釈が違い不満続出

⑤子供の教育方針の違いにより保育士へのクレーム殺到

 

そこで当初はスーパーバイザーの設置をしてピラミッド構造の組織体を目指していましたが、現在は下記のようにフラットな体制にされて、うまく組織が運営できるようになったそうです。

加えて以下2点を徹底した運営の実施

①明確なルールに基づいた運営と意思決定

②錯覚させない位置の徹底

コールセンターのサポートをA(コールセンターのサポート)のメンバーが行い、そのAの人たちをBのメンバ(事務サポート)ーがサポートするという明確なルール体制をひいいているそうです。

現在、ママチームは全体で70名ほど、50名がコールメンバー、サポートが10名、保育(ママサポート)が10名という役割を担っているそうです。

この組織体制で月間新規契約が80件、このはなスキームこそが、meet in社の強みであり、その手法自体が大きな武器と感じます。このあたりが単純なツール販売企業ではない証拠に感じます。

齋藤さんも、この新しいコミュニケーションの【仕組み】が現在の生産性向上、働き方改革の役に立つと自信を持っています。素晴らしいですね。

 

◆齋藤さんがmeet inを活用して目指す姿とは

現在同社を活用されているシーンは以下の業態の皆さんだそうです。

①フォロー・クライアントサポート(打ち合わせ、納入先サポートなど)

②オンライン面接(新卒、中途、アルバイト採用の面接など)

③オンラインセールス(遠隔地への商談、ルート商談など)

④ミーティング(外出中の対象、不特定多数との打ち合わせなど)

⑤在宅ワーカーの採用教育、業務管理(面接、研修、打ち合わせ、ヘルプデスクなど)

■特に最近非常に使用いただいている業種

・各種士業(顧問先との打合せ)・人材派遣(スタッフ面接) ・広告代理店(原稿・デザインの打ち合わせ)

・不動産(IT重説) ・各種メーカー(遠隔地からお問合せ対応)

とこのような状況です。

 

◆最後に齋藤さんから一言

私は元々、人材系出身で電話営業、飛び込み営業とかなりアナログな営業マンとして育ちました。正直、今でもオンラインでコミュニケーションをとるより、直接お会いした方が好きですし、会うことでしか分からないことがあると思っています。そのため「会う」という行為を全てオンライン化するという発想は一切ありません。「会う」こと、ひざを突き合わせて話すこと、は日本の素晴らしい文化だと思います。足繁く通って契約をいただくことも営業の素敵な一面だと思います。しかし、直接会うという行為だと出会えない人や、働けない人も多くいるのも事実です。また、日本の命題でもある労働人口減少も我々が向き合わなければいけない課題です。それらのことを、何か新しい取り組みで解決できれば!というのがmeet inやオンラインツールを普及させていきたい最大の目的です。

 

会える人とは今まで通り会ってコミュニケーションを交わし、遠隔地や何か移動出来ない理由がある人とはオンラインツールでやり取りをする。そうすれば世の中の地域格差や過疎化が改善されたり、何かの理由で働けない人が働けるようになったり、あくまでもコミュニケーションの手法・手段を増やすことによって世界の可能性を広げていきたいと心から思います。今でも印象深いエピソードを一つ共有をさせていただきます。キッズスペース付きのコールセンターの立ち上げ当初に、病気の後遺症で半身麻痺のママが働きに来てくれました。彼女は働きたくても、障がいの影響でなかなか働けなかったそうです。私は快く採用し直ぐに彼女に働いてもらいましたが、その際に「私、迷惑じゃないですか?私、このまま働いていて良いですか?」と泣いて質問してきました。私は、焦らず自分のペースで良いので働いて欲しい旨を伝えました。彼女は最初ぎこちなかったものの数カ月後には大活躍をしてくれるメンバーになりました。今では優秀な在宅ワーカーとして働いて頂いています。

 

このような経験から場所・コミュニケーション手法を広げればもっともっと多くの人が輝ける世の中になると確信しました。今後もmeet inというコミュニケーションツールだけに限らず、キッズスペース付きのコールセンターの増設や、働き方の多様化など、まずは日本の労働人口減少の解決に向けて貢献していければ幸いです。

同社の家族感謝祭の写真(左端の笑顔の男性が齋藤さん)

※このコーナーは、お世話になっている、ブレイン・サプライ社が毎月発行している【ブレイン・サプライ通信】に、私が日々の出会いの中で、仲良くして頂いております、企業様、経営者様について話題をお伝えするコーナーである【今月の縁結び】と連動している企画です。内容に若干不明な場面もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。