ご縁結びのコーナー 第59回 スキャンマン株式会社 杉本 勝男さん 〜私に新会社の命名権を与えてくれた心優しいIT起業家〜

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第59回 スキャンマン株式会社 杉本 勝男さん 〜私に新会社の命名権を与えてくれた心優しいIT起業家〜


2019年 12月 14日

常日頃からネーミングって大事だと感じている中で、聞いた瞬間にこれは面白い!と思った会社名、それが【スキャンマン株式会社】でした。オフィスに山積みになった書類、管理できていない名刺、社内で一向に進まない【情報の共有】【資料の共有】これは大切な資産であるにも関わらず、大きな【ゴミ】となっていることも、生産性がなかなか上がってこない日本企業の現実のように思います。スキャンマン社のHPはこちらです。

本当に必要な IT 化。そのまず最初の1歩である過去資料のデータ化である【スキャン】。これを事業ドメインに据え、次への展開も含めたお話を同社代表の杉本さんにお聞きしました。

◆ご縁の花開いたのは大成株式会社さんでした!
私のご紹介からのご縁で、杉本さんと私以上に仲良くしてくださっているのが、大成株式会社の加藤部長(以前コーナーにもご登場頂いていますが、加藤さんと杉本さんは今ではあだ名で呼び合う仲です。)その加藤さんから杉本さんについてお話頂きました。

ス キ ャ ン マ ン で は当社の契約書全て を東京本社 、名古屋本社で ス キ ャ ン し て い た だ き ま し た 。
同社の新規事業の【クラウドシフト事業】では当社システム全般のコンサルタントとして、杉本代表自らが東京名古屋間を動いて下さり、現在順調に進行中です。
杉本代表の人間性、仕事ぶりについて。一見凄く根暗そうにみえて、とっつきずらそうでしたが、話をしてみるととてつもなく話しやすく、人の心の中にスルッと入ってきて、初対面の壁をすぐに壊してくれる人です。また持って生まれたモノなのか、私が話を振ってからの言葉の切り返しが非常に卓越していることから、”色々な方から素晴らしく良い意味で”、いじられ、可愛がられ、それを自社のビジネスへのきっかけに持っていく凄い人間性をお持ちです。出会って 3 年ぐらいの付き合いなのにいつの間にか幼馴染のような関係に持っていく力の持ち主です。
仕事ぶりでは、そのキャラクターを存分に活かしつつも、しっかりと自分の意見、芯を持ち、クラウドシフトでは当社システム全般のコンサル事業を、当社の担当者以上に当社の事を考えて(コストや体力等)進めてもらっています。今では東京、名古屋オフィス社員 200 名全員杉本代表と仲良くさせていただき、会社の飲み会に呼んでもいないのに違和感なく参加しています(笑)。みんなから愛される人間だと思います。

◆私との出会いについて

この写真↑が、杉本さんと最初にお会いした時に撮影したモノです。ご紹介者は手前右端の笑顔の山口さん。私が山口さんにオモシロ起業家をご紹介くださいとお願いさせて頂いた際に、この写真の方々をお繋ぎ頂きました。皆さんステキな起業家ばかりの中で、そのお一人が杉本さんでした。この時の印象が、お店の予約をするアプリについて一生懸命説明くださいまして、てっきりそのアプリの運営をされているのが杉本さん?と最初勘違いしてしまったのを思い出します。名刺のスキャンマンの社名を改めて見ている時にもう一度会って、いろんなお話をしたいと思い、私からメッセージを入れさせていただいたのですが、その時を振り返って、杉本さんはまさか私から連絡があるとは!と思ったそうです。それが 2 年半前の 2017 年 3 月の頃、かなり以前からやり取りがあったと思えるほど仲良くしてくださっています。

◆起業のキッカケ ~一度の失敗からスキャンマンで再起へ~
ご自分でご自身の事を『社会人不適合なんです』と笑顔で話す、杉本さんです。大学中退、就職経験なし、そこにフォーカスするとそう見えますが、私からするとそんなことは全く関係ない。どちらかというとコミュニケーション能力の高い愛されキャラの楽しい方です。愛知県出身で、東京に出てくるまでずっと実家暮らし。自分のアイデアを事業化しようとチャレンジするもうまくいかなかったと話されます。
どんな事にチャレンジしていたか?それは、漫画喫茶の漫画本の電子化、タブレット化というものでした。丁度、タブレットが普及し始めた頃、デジタル化すれば、読者、漫画等各種データ獲得もできる、本が劣化するようなことも無い。そう考え、漫画の電子化と漫画喫茶の開拓をと頑張りましたが、まさに卵・鶏問題。『実績は?』の壁にうまく行かずに、地元での起業、ビジネス展開を諦めて上京する決断を選択することになったのが 2012 年27 歳の時だったそうです。
このままでは本当に社会適合できないと思い、東京ではまず就職しようと思っていたそうですが、当時Twitter で知り合った起業家に会いに行き、その時にもっていたビジネスアイデアを話しているとオモシロイ!となり、もう一度起業の道に進みます。
それが現在のスキャンマン社の事業モデル。あらゆる紙をデータ化する、ビジネスの世界で。これが丁度、名刺データをクラウド化するスタートアップ企業の目に止まり、自社サービスの普及につながり、スキャンマン社をセット化する連携がスタート、自社のリソースを割いて名刺のデータ化に躊躇する企業から重宝がられることになりました。これで漫画で果たせなかった事を BtoB の世界で事業拡大を具現化できることになりました。
ご紹介者の山口さんとはこの頃に出会ったそうで、発信力ある山口さんにインフルエンサーになってもらうところからご縁ができ、支援者としてバックアップ頂いているそうです。

◆事業概要、モデルについて
会社や事業モデルについてお伝えする前に、NTT 東日本の大村部長様にも、スキャンマン杉本さんについてコメントを寄せて頂きました。
『一年半ほど前に、杉浦さんから大前研一さんに絶賛された面白い方なので是非!と勝男さんをご紹介頂きました。複数のキャリーバッグが印象的で、人形町のオフィスでお話を聞いたとき、本当にビックリしました。お客様、社員、自社の三方一両得のサービスで、デジタル化による究極の働き方改革モデルなのです!レガシーな企業では顧客情報、契約書、マニュアルなど大切な情報は紙管理で、社内の生産性を上げようとすると、必ず業務フロー上に紙が立ちはだかり、そこで経営者は立ち往生してしまう…。そこに敢えて「人」を派遣し、現場で大切な情報をお預かりしながら信頼を得て、更にクラウドサービスによる業務改善を提案する。派遣される社員の方も、ご自分の再生の道の一歩として、お客様から信頼されて、自信を取り戻し、更に活躍の場を広げていく。勝男さんは、いつも穏やかでニコニコしています。そして、どんな難題でも逃げずに絶対に何かしらの解決を
しようとしてくださいます。だからこそ、素晴らしいサービスを考えついたのだと思います。最初は個人向けのサービスから始められて、数々のトライの中で今のサービスになったとお聞きしました。真摯にお客様と向き合い、新たにチャレンジする姿勢、めっちゃ勉強になります。それだけに、私はいつも無理なお願いばかりしていて、本当に反省してます…。勝男さんの取組みが地方企業の救世主になるよう、私も尽力して参りますので、引き続きよろしくお願い致します!』 と力強いですよね!
大村さんも冒頭に仰っているキャリーバック。これが商売道具。企業内にある機密情報を外に持って出る、社外に郵送する、そこにリスクが潜んでいますね。そこを見事に解決するのが、自社に来てくれるスキャンマン。自社内で作業をしてくれる。この安心感が大きいとよく耳にします。実際、大成さんでも半年近く訪問の度にお見かけして親近感が増している実感がありました。おかげで大成さんでも省スペース化が実現できたと喜んでいらっしゃいました。

都内の高い家賃、収益を生まないスペースばかり。必要な書類をデータ化することは無駄な移転費用の圧縮にも繋がると思います。非常にシンプルな事業ですが、名刺、契約書、領収書、大量の書類をデータ化するのですが、そこに紐付くのが、各種のビジネスアプリ開発会社のサブスクモデル。会計データ一つとっても大きな市場の入口にスキャンマンを通じて繋がっていることは難しいお話ではありませんね。
このサブスクモデルとの連携に新しいビジネスの種を杉本さんからご相談いただくことになりました。それが『クラウドシフト』の支援事業という考え方です。中小企業における現状の課題を下記に。

◆新会社への命名について
新規事業の話を何度なく私に相談してくださった、杉本さん。私から『ところで新会社の名前は?』とお聞きすると、『決まっているじゃないですか!事業そのまま【クラウドシフト】です。』と返事がありました。私からそれはダメでしょ!スキャンマン同様にインパクトある名前で行きましょう!とそれで外部のプロが支援に来てくれる、それが結果として会社に変革をもたらす。そんな事をイメージできる社名を私に命名権をいただけることになりました。
私がわかりやすく、『今日も〇〇さん来てる?』って感じでフランクな関係性を保てる名前として、【株式会社働き方改革チーム長】と命名させて頂きました。杉本さんから快諾いただき、これからチーム長が企業の改革のお手伝いができますように。

クラウドシフトの構想時点で、何度も杉本さんから、これだけ IT ツールが氾濫している状況で、自社で何を使えば良いか判断できる中小企業は皆無。売り込み型で来る営業や IT ツールが実際は素人であるのに顧客目線を持たずに導入促進をしてくる他業界の人々。これだけ数多くの IT ツールを 1 社 1 社面談するだけで時間ロスも相当のこと、これを一気に解決できるのが【チーム長】、なんでもその会社のために動いてくれるイメージで外部支援者として、単純な導入だけ、アドバイザリーで終わるのでなく、自社内でキチンと自主運用できるように、情報システム部を自社内に保有できないもしくは経営者目線で IT 化、クラウドシフト化の支援を行う事業を立ち上げました。

◆最後に杉本さんから一言も ・杉本さんから今後についてお話を頂きました。 『働き方改革や生産性向上というのは最近の大きなテーマですが、それらを推進するためには業務システム や業務フローのクラウド化は必須になります。そういった流れの中で新規事業のクラウドシフトは必ずやお役に立 てると自負しております。 事業は「何を」やるのかも重要ですが、それ以上に「誰と」やるのか、ということの方が重要だと思っております。 それは一緒に働く社員だけでなく、取引先や顧客、株主などのあらゆるステークホルダーについても言えます。 一緒にいて気持ちの良い人と働くことは本当に幸せで素晴らしいことです。 そんな一緒にいて最も気持ちの良い人の筆頭である杉浦さんに新会社の名付け親になっていただけたことは、 大変に幸運なことで、必ず世の中のお役に立てるような会社にしたいと気が引き締まる思いです。 杉浦さんからはたくさんのご縁をいただいておりますが、いつかこれを読んだという方と何らかの形でご縁が生ま れると良いなと思っております。』 ・ストリートスマートの松林社長からも一言頂きました。 『勝男さんは、非常にセンスがあり大きな可能性を感じさせてくれる人です。人間性も素晴らしくたくさんの温 かい人が集まっていてすごいです!これからの更なるご発展を祈ってます!』 と、関わる皆さんから笑顔で応援される杉本さんと私もずっとご一緒できますように!

※このコーナーは、お世話になっている、ブレイン・サプライ社が毎月発行している【ブレイン・サプライ通信】に、私が日々の出会いの中で、仲良くして頂いております、企業様、経営者様について話題をお伝えするコーナーである【今月の縁結び】と連動している企画です。内容に若干不明な場面もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。