ご縁結びのコーナー 第56回 歴史アイドル&株式会社ぴんぴんころり 小日向えりさん 

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第56回 歴史アイドル&株式会社ぴんぴんころり 小日向えりさん 


2019年 09月 11日

〜高齢者の就労支援を本気で考え事業を構築、東京かあさんは母親目線のライフサポート定額サービスです〜

東京かあさんのサイトはこちらです。

このコーナーはじめての現役アイドルさんの登場です!しかも起業家。お話を伺うたびに、事業への想いの深さ、これからの時代に必要性を感じるところが随所に、練りに練っていらっしゃいます、しかもご自身の実体験も大きく影響しての事業化、お話していて本当に楽しくワクワクウキウキします。小日向さんについてお伝えしたいと思います。

◆食べチョク 秋元さんのご紹介でした。ビビッドガーデンを経営する秋元さん、昨年の7月に開催頂いた夜会に小日向さんがお越しいただいたのがご縁でした。秋元さんが行っている事業が、【食べチョク】、農家の美味しい野菜や果物を家庭に直接届ける事業で頑張っていらっしゃいます。こちらがそのサイトです。

◆名刺交換をしてびっくりでした!

その夜会でびっくりしたのが、小日向さんの名刺でした。とにかく字が大きい!見やすくて優しい感じ。私から第一声で『なんでこんなに字体が大きいのですか?』お聞きしました。『私の事業のパートナーはお年寄りになります、ですので見てすぐ判るくらいに文字を大きくしています』とまさに大切なことを具現化されていると感じたことが今も鮮明です。その時の私への伝え方に芯がある感じ、事業を通してのミッションをキチンと捉えていらっしゃると感じました。

小日向さんのプロフィールを下記に。HP等から。

・1988年生まれ。奈良県出身。横浜国立大学教育人間科学部卒業。歴ドル(歴史アイドル)の草分け的存在。信州上田観光大使、関ヶ原観光大使などのほか、NHK大河ドラマ「真田丸」オフィシャル応援勇士も務め、メディアやイベントを通じ、女性ならではの視点で歴史の奥深さ、おもしろさを世に広めている。初詣は毎年、真田信繁戦死の地である安居神社に参っている。近著に『いざ、真田の聖地へ』(主婦と生活社)、ガイド役として参加した『井沢元彦が教える戦国時代の兵法』(宝島社)。現在、NHK「高校講座」に出演中。

タレント小日向えり公式ブログはこちらです。


・インターネット大好き! おばあちゃん子

2012年11月 歴史グッズ通販サイト「黒船社中」主催

2017年7月 高齢者支援事業(株)ぴんぴんころり 立ち上げ と

2つのお仕事を両立、30代になり、起業家としての側面に注力中だそうです。 さらに取得資格には、三国志検定1級(女性芸能人唯一の検定保持者)、江戸文化歴史検定 参級、中国語検定3級、日本城郭検定三級、メディカルタイチ(太極拳)3級。 と多彩ですね、しかも歴史系がまさにお好きです。インターネット大好き×おばあちゃん子が起業にも繋がっていかれます。

著書に真田家に関する出版もあられるのを見て、私から、『心眼寺知っています?』とお聞きすると『もちろん、大阪の真田山!』と明快なご返事。心眼寺は私の父方の親戚一族が眠っているお寺であり、そのお寺の門には真田家の【六文銭】が縁取られております。私が毎月、ご先祖に仕事の報告と感謝をお伝えしていることを小日向さんにお話しますと、えらく褒めていただきました。心眼寺についてはこちらを御覧ください。

◆アイドル時代から大学時代、そして起業の道へ

・アイドルを目指すキッカケをお聞きしました。

→小学校4年生の時に、ある写真との出会いがあった。昆虫や植物を撮影した自然写真家の方の写真がプリントされたカレンダーを見て、心が惹かれました。写真を見ているうちに次に興味が、カメラに移っていったそうです。小学校5年生で父に、一眼レフのカメラをプレゼントしてもらって、さらに写真が好きに、写真の仕事につきたいと思っていたそうですが、いつしか撮る方から撮られる方に興味が移っていたところから、高校から芸能事務所に所属し、アイドルの仕事をはじめるようになったそうです。

・大学受験から大学生活について

『下宿前の庭に生えている、ニラを採ってチヂミを作って食べていました、たまに雑草を間違えて採ってしまうので、匂いで嗅ぎ分けるが上手なんです』と衝撃的な大学生活時代をブログでも語っていらっしゃいます。先日、小日向さんのお母様にお会いした際に、この大学生活のことをお聞きする機会がありました、『姉妹3人を全員大学卒業まで育てるのに必死でした』とお話がありました。素敵なご家庭のご出身であることを理解しましたね。

芸能活動を東京でやっていきたい夢をもっていた、小日向さん、ご両親からは、猛反対もし東京へ行くなら、国立大学以外はNG。という厳しいお話、芸能活動と大学進学はリンクしないと思っていた小日向さんは大学進学すら乗り気ではなかったそうです。そこから芸能活動、上京することそこを達成するため必死で猛勉強見事横浜国大に合格入学されたそうです。この合格にはお父さんの一言『夢があることの素敵さ、夢に向かってがんばれ』が大きな原動力に。このあたりの詳細は小日向さんのブログを御覧ください。

ボンビーガール自慢 立志編はこちら

ボンビーガール自慢 受験編はこちら

ボンビーガール自慢 バイト編

頑張り屋さんの小日向さんが思い浮かびます。

・2017年7月にぴんぴんころり起業に至る経緯について

前述のプロフィールにも書いている、【おばあちゃん子】そこが大きな要因になっていること。小日向さんのおばあさんは現在86歳、80歳まで元気に働いていらっしゃったそうです。しかし仕事を辞めてから、途端に元気がなくなって行く姿を心配したそうです。そこから高齢者を何かしら支援する事業をやっていきたい、そこに得意なITをからませていきたいとおぼろげに考えるようになっていったそうです。

加えて、大学在学中に、他大学に潜り込んで、【起業論】を勉強していたこともあるそうで、どこかで起業のタイミングを知らず知らずに図っていたのかもしれませんね。

・実は今回の起業がはじめてではない小日向さん

【黒船社中】という通販サイトをご存知でしょうか?そこにはモデルとしてご登場の小日向さんがいらっしゃいます。サイトはこちらです。 幕末グッズ専門店「黒船社中」を20代半ばで立ち上げ。【新選組スマホケース】、【高杉晋作Tシャツ】などなど、おもしろグッズが並びます。アイドルと起業家を器用にハイブリッドで活動していくことはここ数年来で徐々に行っていらしゃいました。

しかし、高齢者の就労支援がしたいという気持ちが抑えられず、昨年の春に芸能活動縮小の決断をしたそうです。このあたりは、ブログでも発表されています。該当のブログはこちらです。

◆東京かあさんの事業について

芸能の仕事を縮小し、いよいよ事業に集中しようと動き出した小日向さん、当初は高齢者のスキルシェアで事業を考えていましたが、そこからピポッドして、【おせっかいスタイルの家事代行事業へ】向かうことに。

解りやすい例えで、この事業を解説してくださいました、『街中に溢れるカフェ、でもスタイルもバラバラ、同じカフェでもスタバ好きもいれば、ドトール好きもいる。スタバは珈琲を売っているだけではなく、店員さんとのコミュニケーションも楽しいカフェ。東京かあさんもコミュニケーションを楽しめる家事代行にしたい。時間通りにキビキビする家事代行もあれば、おせっかいを焼いてくれて、ほっこりする家事代行があってもいい。東京にもうひとりお母さんが出来たような、ぬくもりが通い合う体験を提供したいと思っています。』というように、【母親目線のライフサポート】を提供しているのが【東京かあさん】です。

サービス内容については以下を御覧ください。(HPから抜粋)

お母さんの心得(HPより)

・本当の息子・娘と同じように愛と真心を持って接する(人は鏡!)

・100の家があれば、やり方は100通り。

・担当のご家庭のために、一生懸命考えて、ときにはおせっかいを焼く。

とこの心得をコンセプトに事業を構築されています。

利用費用も利用者の財布に優しく、1時間1450円〜、しかも毎月の定額制、30分〜利用できる。登録されている『お母さん』は60代〜70代、契約のときには【親子契約】を締結、毎月の支払いを【仕送り】と呼ぶそうです。本当にアイデアも素敵です。

◆期間限定メイド喫茶【ぴんころ】に行ってみました

小日向さんから、ある時クラファンやります!と連絡をいただきました。それがこちらです。

4月28日は【シニアの日】そこに併せて、メイド喫茶を期間限定3日間開店するプロジェクトでした。メイドは【冥土】とダブルミーニングで、しかも冥土の土産がもらえるというなんともおもしろい企画。ひと目で役立ちたい!と思って申し込みましたら、私が一番申し込みでした!嬉しいですね。

100年蔵を改装した、素敵なカフェ。鎌倉まで、当日は、NTT東の大村さん、ストリートスマートの松林さん、スキャンマンの杉本さんと一緒に和気あいあいのショートトリップでした。なかでも松林さんは初めて小日向さんに会いに。理由は奥さんに似ているからと私が誘いました。結果、似ているを連発。これも不思議なご縁でした。

お店に入って、驚いたのは、『お帰りなさい』とメイドの皆さんからと迎えてくださったこと。平均年齢70歳の別嬪さんとたくさんお話ができ、小日向さんの言う、『ほっこり』を体感させていただきました。帰りには、冥土の土産をいただける有り難さ、期間限定でなく、常設で是非と思った次第です。メディアへの露出も多く、お客さんからも、「また開催してほしい」という声が多数上がったそうです。

このメイド喫茶では、小日向さんのお母さんにもご挨拶ができ、なにかご縁をさらに感じる場面もありました。感謝です。

◆NTT東日本の大村さんから一言、小日向さんへ

初対面は杉浦さんのご紹介で日本橋のカフェでした。華やかな雰囲気はもちろんのこと、自ら感じた課題を迷うことなく、どんどんカタチにしていく、起業家精神をお持ちの素敵な方だなーと、ビビっときました!鎌倉でのメイド喫茶「ぴんころ」では、三人のお母さま方のスキルを体験させて頂きました。誰もが持っている社会にお役に立ちたいという秘めた思いを、どのように引き出し、実現に向けてお手伝いすべきか、を知る貴重な経験となりました!並々ならぬご苦労があったと思いますが、その実行力に感服しております!NTT東日本として何も貢献出来ておらず、とてももどかしいのですが、これから発展される中で良いタイミングを見つけ、是非ご一緒したいと思ってます!!

とベタ褒めです!

◆今後の展開について

『シニア経済圏をつくる!!』と事業の夢が膨らむ小日向さん。今回の年金問題でますます年金世代が消費に向かわないと感じているそうです。

高齢者がお金を使わず、時間を過ごそうとしえも元気がでない。まず収入を得ることで、消費にも繋がり、元気が出る!笑顔になる!ということを確信している小日向さん、旅行、お買い物、学び、未病(運動、ヘルスケア〜美容)へと良いことづくめ。そこの経済圏を応援するのがぴんぴんころりであり続けたいと考えています。専用のICカードや、シニア向けのマンション、ジム、旅行ツアー、教育、お出かけ手助け等々とアイデアは広がります。

ここ数年で実現していきたいことについてもお聞きしました。

・東京かあさんの次は東京とうさんを展開していきたい。

社会的に課題が大きいのは女性よりも男性。高齢男性の社会との関わり、ここを良くしていく意味でも、【東京とうさん】を来年以降にスタートしたいと。こちらは定額制ではなく、洗車やエアコンのクリーニングなどをスポットでお父さんに頼めるサービスを検討中だそうです。

・神奈川県、横浜等々、行政との連携を強めたい。

横浜国大ご出身もあり、国が推し進めている【高齢者雇用対策】。まずは青春時代を過ごした、横浜で、なにか連携が出来ないかと考えているそうです。私にも、『横浜のため、神奈川のため、善くしていきたいです』と素敵な笑顔で、でも力強く話していらっしゃいました。

歴史を学び、過去の成功事例を研究しながら事業に活かしていっている、小日向さん、自身で運が良い、そしてやり続ける意欲の高さ、私もリスペクトしています。シニアも子育て世代もハッピーな社会づくりを事業化されていかれること心から楽しみにしています。そして私も一助となれますように。

※このコーナーは、お世話になっている、ブレイン・サプライ社が毎月発行している【ブレイン・サプライ通信】に、私が日々の出会いの中で、仲良くして頂いております、企業様、経営者様について話題をお伝えするコーナーである【今月の縁結び】と連動している企画です。内容に若干不明な場面もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。