第136回ご縁結びのコーナー 刺激的クリエイター 明 雄大さん  〜ユニークな感動を生み出し続ける人〜

ー杉浦佳浩

第136回ご縁結びのコーナー 刺激的クリエイター 明 雄大さん  〜ユニークな感動を生み出し続ける人〜


2026年 05月 10日

今回の明さんはHPも必要ない。紹介のみで今は仕事をしている人。一時期は、オンラインの面談時、ご自身は登場せず、全く似ても似つかないアバターが対話するほど変わった感覚でした。(私の周囲にはこんな面談をしているのはもちろん明さんだけ)それくらい姿を隠しつつも私との面談はもちろんご本人がリアルで登場し、いつも底抜けに笑って笑って時間が過ぎる楽しいもの、でも奇抜なファッションでご登場なので街ゆく人はびっくり。海外の方から握手を求められたりするそうです。。。。そろそろインタビューを開始します。

【最近の明さん】

〜「遊びのエネルギー」を強さと優しさに変えて。消費されない物語を紡ぐ、現代の表現者〜

「ご縁結びのコーナー」も回を重ね、多くの方々の人生に触れてきました。今回は、私にとって非常に刺激的であり、同時に深い共感を覚える若き才能をご紹介します。クリエイターの明雄大さんです。

彼との対話を通じて感じたのは、圧倒的であり強烈な「個」としての強さと、それとは裏腹な、周囲を笑顔にするための純粋な優しさです。 現在、彼はあえて法人化せず、紹介以外の仕事を断りながら、100年先まで残るような「消費されない物づくり」に心血を注いでいます。 彼の歩んできた道のりは、まさに「葛藤と再起」の連続でした。

【仲良し加藤さんと一緒のところバッタリ】

◆「変わり者」だった幼少期と、人生観が崩壊した中学時代

明さんは、幼少期から少しユニークな子供だったようです。クラスの中では「変わり者」と見られ、無意識に先生を困らせるような本質的な質問を投げかける少年でした。 幸いにも、当時の先生や友人たちはその個性を面白がってくれる肯定的な環境があり、小学校時代までは幸福感に満ちて過ごしていました。

しかし、中学校に進むと景色が一変します。彼の家庭環境や親戚には、いわゆる「やんちゃな」価値観を持つ人々が多く、「人生のピークは中学生」という空気が流れていました。 明さん自身も、中学になれば映画のような劇的な出来事が起こるのではないかと期待していましたが、現実はあまりにも平凡でした。 この「期待外れ」の感覚から、彼の人生観は一度崩壊し、「世界はつまらない」という強烈なネガティブ感情に襲われることになります。

そんな彼を救ったのがバレーボールでした。 退屈な日常から抜け出すために、バレーボールという「細い糸」を頼りに、全国大会優勝を狙う強豪高校への進学を決意します。

◆「底辺」から見た全国優勝の景色、そして地獄の自宅浪人

進学した高校では、周りは各都道府県の選抜メンバーばかり。 明さんはその中で、3年間「底辺」として過ごすことになります。 試合に出られない悔しさを抱えながらも、チームは全国優勝を果たしました。 「トップの景色」を間近で見た経験は、彼に「いい景色を見るために必要な努力」を教えましたが、同時に「ここは自分の舞台ではない」という冷徹な自己認識ももたらしました。

自分自身の輝ける舞台を探すため、彼は大学進学を志します。 経済的に決して裕福ではなかった家庭環境の中、予備校に通う費用もありません。 彼はエアコンすらない部屋で、夜中に起きて勉強を続ける「地獄の自宅浪人」生活を選択しました。

一度目の受験は失敗。 精神的に追い詰められ、挫折感を味わう中、リゾートバイトでの出会いが彼を救います。 周囲の人々が、泥臭くあがく彼の姿を「ダサくない、一生懸命でいいじゃないか」と肯定してくれたことで、彼は再起を誓います。 そして2年間の浪人生活を経て、見事、同志社大学への合格を勝ち取りました。 この「地獄を見た2年間」が、今の彼の不屈の精神と、他者への深い共感力の礎となっているのです。

◆「ハッシャダイ」の誕生と、PR業界での圧倒的な成長

大学に入学した明さんは、浪人時代の負のエネルギーを爆発させるように社交活動に邁進します。 10の大学、100人規模のスタッフを巻き込み、神戸コレクションでイベントを成功させるなど、次第に「人を喜ばせること」が自分の天職であると確信するようになります。

その過程で出会ったのが、後に彼の師匠的存在となる関氏です。 明さんは「大人になってもこんなに面白いことができるのか」と衝撃を受け、若くして関氏の新規事業部門を率いるPR会社「マテリアル」への入社を決めました。

大学生時代後半、明さんは自身の浪人経験から「人生の選択肢を広げるための構造改革が必要だ」という強い問題意識を持っていました。 その想いが、後に若者のキャリア支援を行う「ハッシャダイ」の設立に関わるきっかけとなります。 実は、今の「ハッシャダイ」という社名の名付け親は、何を隠そう明さん本人なのです。(ご本人はキッカケクリエイターという感じで表現されています)このハッシャダイ社で明さんはインターンでもありました。

社会人1年目、彼は「とにかく強くなりたい」という一心で仕事に向き合いました。 時に尖りすぎて注意されることもありましたが、圧倒的なアウトプットを出し続け、通常では新人に任されないような大規模な企画を次々と成功させました。

メディア露出だけでなく、実売を150%伸ばすといった「地に足のついたPR技術」を、この時期に完璧に身につけました。

◆クリエイターとしての独立と、テクノロジーへの挑戦

その後、ハッシャダイがDMMグループの傘下に入るタイミングで復帰した明さんは、原宿で若者がチャレンジできるコミュニティスペースの運営を担当します。この頃に明さんから声がかかり、私も同社が行っていたヤンキーインターンの講師として指名くださって、熱いインターン生と何度も向き合う経験もいただきました。

この当時、私はインターン生からの感想文を読むたびに、人生は選択できる、いくらでもやり直しはできるんだと、彼らから逆にパワーをいただく経験をしました。大阪への帰りの新幹線で一人で感謝しながら号泣していたことが懐かしいです。明さん素敵な機会をいただき感謝です。そこから現在の社団法人ハッシャダイソーシャルにも繋がり今もこのご縁が続いています。

 しかし、パンデミックが世界を襲います。 物理的な場所を失う無力感を味わう中、彼は「次は自分自身の舞台で勝負する」と決意し、独立の道を選びました。

独立当初、彼は360度カメラを用いたバーチャルショップ制作などの事業を独学で立ち上げました。 しかし、単なる撮影では限界があると悟り、3DCGの学習に没頭します。 「2年以内に表現者として成果が出なければ事業家に戻る」という背水の陣で挑んだ結果、NFTアートの制作で大きな成功を収めます。

明さんが関わっていたプロジェクトがプレスリリース:江戸の仮想空間製作、徳川家当主が監修 23年公開予定

その後、仲間と共に「株式会社バグ(BUG)」を設立。 世界的な人気ゲーム『Fortnite』内の空間制作事業を立ち上げ、わずか1年ほどで事業を軌道に乗せました。 彼はこの経験から、「妥協なき物づくり」こそが世界に通用する唯一の道だと確信しました。

◆「第三創業期」:歴史に残る物語を創るコーディネーターへ

2025年、明さんは自ら作り上げた「バグ」から離れます。 それは、仕組みで回るようになった会社を後進に託し、自身は再び「生成AI」という未知の技術、そしてより深い「表現の深淵」へと潜るためでした。

現在の彼は、特定の組織に留まらず、プロジェクトごとに最適なチームを組む「お祭りのような働き方」を実践しています。 彼の役割は、単なるクリエイターに留まりません。予算のロジックを理解しつつ、物づくりの情熱も兼ね備えた「プロデューサー」として、全体を最適化する立ち位置を確立しています。

具体的には、以下の3つの柱で活動しています:

  1. AIによる世界観の拡張:アーティストやブランドの魅力をAI技術で増幅させる。
  2. 未踏の表現の探求:人類がまだ見たことのない新しい視覚体験を創造する。
  3. コラボレーションの舞台作り:表現者たちが繋がり、挑戦できる環境を構築する。

これこそが、彼が構想する「クリエイター版の発射台(ハッシャダイ)」の形です。

ますますこれからが楽しみな明さんです!

参考文書:noteより重ねるという生き方

◆インタビューを終えて:杉浦が見た「明さん」の真価

明さんと話していると、時折、彼が「大人は楽しいという希望を、若い世代に見せたい」と語る瞬間の目が、非常に力強く輝くことに気づきます。

彼は、かつての自分のように「世界はつまらない」と絶望している若者たちに対し、「遊んでいるように見えて、実はすごいことをしている」という「ふざけているけど強くて優しい」ヒーロー像を体現しようとしています。

AI時代において、論理的な正しさ以上に、「人間味」「優しさ」「固有の記憶」といったユニークな価値が重要になると彼は説きます。 その根底にあるのは、ご両親から受け取った「ユニークでいていいよ」という深い家族愛です。 彼は今、その愛をバトンとして、次の世代へ「物づくり」という形で繋ごうとしています。

近々、彼が魂を込めて制作した、社会へのメッセージ性の強いミュージックビデオが公開される予定です。 企業のタイムラインに消費されるのではない、人々の心に深く刺さり、長く残り続ける物語。 彼の紡ぐ新しい世界が、どのような波紋を広げていくのか、私も一人の「応援団」として楽しみでなりません。

明さん、貴重な時間をありがとうございました。これからも、その「遊びのエネルギー」で、私たちを驚かせ続けてください!

【楽しいランチMTG】

明 さん プロフィール クリエイター/プロデューサー。同志社大学卒業後、株式会社マテリアル、株式会社ハッシャダイを経て独立。3DCG制作会社「株式会社バグ」の共同創業者としてFortnite制作事業を成功させた後、2023年に離脱。現在は生成AIと3DCG、VFXを活用した新しい表現を追求しつつ、クリエイターの支援と育成を行う「クリエイター版の発射台」を構想中。

杉浦佳浩の「ここが推し!」

明さんの魅力は、その「謙虚な野心」です。世界レベルの技術と実績を持ちながら、決して奢らず、常に「相手をどう喜ばせるか」というサービス精神を忘れない。彼が作る作品には、単なる技術を超えた「祈り」のような温かさが宿っています。

◆最後に明さんからコメントをいただきました。

杉浦さん

この度はこのような機会をいただき本当にありがとうございました。

杉浦さんとの出会いは大学時代まで遡ります。

お会いする前は約30近くも歳が離れた方だったのでそれまでの経験の中で過去を語るような段階に入られている方なのかなと、でもそんなありがたい言葉を受け取る器はまだ私にはないと勝手に身構えていましたが、

実際にお会いしてみると

無知で何も持ってない僕に、

優しい質問を投げかけて、深く頷いて、温かい眼差しで僕の話を聞いていただきました。

その時の僕に必要な言葉で励ましていただいたり、その時に必要なご縁をいただいたり

本当に色んなものを頂きました。

いつも本当にありがとうございます。

今回頂いた文章を読んで本当に色々あったなぁと目頭が熱くなりました。

 

僕は今

“100年後に残るものを〜”

などと大きなスケールのお話しを語っていますが、

こうやって僕が好きなことに打ち込めているのは杉浦さんのようなカッコいい大人の方々の背中を見て僕が希望を捨てずに前に進めたからだと思います。

僕は今、自分のことを好きでいることができています。

過去の仕事を誇らしく語ることもできます。

今向き合っている仕事にも情熱を注ぐことができます。

大きなスケールの未来を語ることもできます。

そんな僕もかつては自分自身にも生まれた世界にも絶望して、暗い夜の空と自分自身を重ねて涙が出るほど落ち込んでいた時期がありました。

それでも希望の痕跡を残してくれた先輩がいてくれたおかげで

僕は希望を捨てずにチャレンジすることができました。

チャレンジを通じて世界が固定的なものではないことにも気づきました。

僕たちは誰かが信じた世界で生きていて、自分が信じたい場所しか見えていないのだと気がつきました。

絶望は絶望を生み出して、

希望は希望を生み出します。

僕は幸い多くの人に深く愛されて、絶望を受け入れて、希望を信じられる側にいます。

受け取ったバトンを必要としている人に渡したいと思っています。

かつて世界が私を祝福してくれたように。

今は報われない聖なる不遇者が、希望を信じられるように。