第84回ご縁結びのコーナー 長谷隆行公認会計士・税理士事務所 長谷さん  〜若くして人生2度の退路を断つ経験、そこから今がある〜  

ー杉浦佳浩

第84回ご縁結びのコーナー 長谷隆行公認会計士・税理士事務所 長谷さん  〜若くして人生2度の退路を断つ経験、そこから今がある〜  


2022年 01月 02日

長谷さんの事務所 HP:https://th-kaikei.com/

公務員経験から会計士へ、そのキャリアをお聞きして最初に感じたのは、頭の良い人なんだなと。そこには資格取得で安定化した人生を歩んでこられた?ということも含んでの感覚。実際は、2度のキャリアチェンジで、双方リスクを背負って、退路を絶ってチャレンジをされていたこと、なかなか壮絶な経験をして乗り越えてきたことが理解できました。長谷さんのチャレンジグな人生について今回のインタビューまで私自身は知りませんでした。なかなかできないことを持ち前の笑顔(長谷さんスマイル)で乗り切ったこられ、IPO支援を伴走型で寄り添いたいという姿勢、今後、成し遂げていきたいことについて話を聞きました。

【長谷さん】

◆長谷さんとの出会い
長谷さんのご紹介者は、アンビシャスの徳永さん。なかなか人のご紹介をされることのない徳永さん(慎重に見極めるタイプで私のようにホイホイって感じではないという意味です)から、ちょっとご紹介したいですと連絡をいただきました。高校の後輩ということでしたので長いお付き合いが続いている?と思っていたのですが、実は長らく途絶えていた後の突然の再会から、すぐに仕事の関係ということでもなく、是々非々の中で、長谷さんの考え方、姿勢、取り組み方をじっくり見据えて、私へのご紹介に至りました。(私、そんな大したものではないにも関わらず、徳永さんに感謝しています)最初の印象は、あまり目を合わさず、歯に噛みながら、ボソボソ話す感じでしたが、笑顔が良い感じ、IPOに関わる仕事に向き合って頑張りたいですとそこだけ力強く、鮮明に覚えています。

◆長谷さんの個人ストーリー
徳永さんから出会いから程なくして、animoの橋本さんから、某監査法人さんからのご紹介で会計士さんを紹介されました。と報告があったのですが、それが長谷さんということ。これもご縁がある証だと思いましたね。

【長谷さんのHPに登場する、橋本さん、私とのスリーショット】
この笑顔の写真の長谷さんの人生ストーリーについてお伝えいたします。
1981年4月8日生まれ、今年がちょうど40歳。インタビュー当初、『軽いノリで会計士を目指しました』と長谷さん。勉強は元々好きだったそうで。子供時代から、何か特別にありたい自分、あおこがれの職業をイメージして育った訳ではないとのこと。何か必死で打ち込んだこと?そこには、即座に、サッカー!と返ってきました。中学三年生の時、誰もが負け試合と思っていた試合に勝てたことが今も成功体験だと思っている。精神面、負けん気、メンタル面で自分の強さはサッカーによって養われたと話していました。中学時代の同級生には、グッドマネジメント総合研究所の加藤さんがいたり、高校時代のクラブ活動(サッカー)の先輩には、アンビシャスの徳永さんがいる、そんな中、学生時代を過ごしながら大学へ入学。ここで、就職のことをほぼ考えることなく、4回生となったとき、すでに一般企業の就職活動は終わっており、仕方なく公務員資格を受けることに。ここで、勉学好きが奏功し西宮市役所で働くことになります。(必死で勉強したそうです)
大志を持って、公務員になった訳でもない中、ある勉強会に参加します。それが【スーパー公務員塾】さらにそのことが新聞記事に。

記事の写真真ん中が長谷さん。痩せていて、若々しい。この時が社会人一年目、講師の経産省官僚の方のイキイキ頑張る社会人としての姿勢を見て、このままではいかん、仕事に真剣に向き合って3年で、ここにいたら人生、自分の大切な、1回こっきりのこの時間が無駄になる、辞めないといけない、そう思った時には退職の手続きに入っていました。親御さんに相談もなく。次の進路が決まっていなく、それでも、新たな扉を開けるために退路を先に絶つ、なかなかできないこと。そこから2年間は仕事に就くことなく、プータローでしたと笑います。会計士に合格したのは28歳、見事、あずさ監査法人に入社が決まります。公務員を辞める時のエピソード、勉強好きでめちゃくちゃ勉強すれば弁護士にもなれると考えたそうなのですが、投資コストが大きく、会計士を目指したともコメントしていました。本当に勉強好きなんですね。

◆監査法人入社から独立まで
監査法人に入社のタイミング、就職難の中で、見事にあずさ監査法人、大手に入社が決まり最初の4年間は食品、化学系メーカーを中心に上場会社の監査を担当しつつ、公務員経験からか、市役所、大学とキャリアを活かした先の担当もしていました。ここで長谷さんは、自分の思いから、監査担当から、アドバイザリー部門へのキャリアチェンジを社内で進言、どうしてやってみたいとお願いをし、願いを叶えます。この部門で、M&Aの助言、事業再生についての仕事をして1年後に、出向の打診を受けます。それが地域経済活性化支援機構(REVIC)へ、ここでの経験について長谷さんは【センセーショナルだった】とコメントしていました。何が?それは、今まで監査→チェック、アドバイザリー→助言、そこから実際に事業再生に関して、お金を出す、貸す、投資する側の仕事をしたこと。これで、金融、財務に関わる仕事を経験、さらに、地域経済活性化支援機構(REVIC)で最後の半年で、ベンチャー投資の担当となってさらに、面白さが、知的好奇心の花が満開となり、ベンチャー企業との関わりをずっと続けたいそう思うようになっていったそうです。ところが出向先の地域経済活性化支援機構(REVIC)側から、元々の担当であった、事業再生の仕事に戻ってほしいと言い渡され、何を思ったか、出向先に辞めます、同時に監査法人も辞めますと言い切ってしまいます。
それほどスタートアップ企業との関わり、新規上場(IPO)についての仕事に魅力を感じたと話していました。
公務員を突然辞めた時は、独身、監査法人を辞めた時はすでに結婚していた長谷さん、奥さんには頭が上がらないと。というのも、何も持たず、クライアントを引き連れての退職、独立ではなかったので、、事務所を開業したものの、収入、売上は0円。それが半年続いたそうです。そして最初の売上が2万円。そこから、クライアントであるIPOを目指す経営者との対話を丁寧に継続して今に至ります。

◆長谷さんのやりたいこと
独立から5年が経過した長谷さん、すでに上場を果たしたクライアントも。売上0円だった会社が100億円を計上するほどの急成長した会社もある。
長谷さんがやりたい、継続していきたい世界観に聞いてみると。売上がなかった時から今の仕事(IPOに関わる支援業務)が楽しくてこれを継続していきたい。目の前の経営者に向き合い続ける、それを極めたい。自分の欲を出してやろうとは思わない。特段ありたい姿を思い描くこともなく、ご縁の趣くまま、頑張っていれば、いろんなご縁が降ってくると思っているそうです。この姿勢で経営者に向かい続けた結果、大義ある経営者が世の中に増え、しっかり経営に向き合える人々が増えることに役立っていきたいと思っているそうです。

◆長谷さんと仲良くされている方々からコメントをいただきました。
◉高校の先輩 同じ部活動だった、アンビシャス社 徳永さんから
長谷先生とは、高校サッカー部の先輩後輩に当たります。私が先輩。その後、お互い、何もしていない大学時代、時折遊ぶことになりました。
私は、縁故の採用はしないのですが、約10年後、弊社顧問会計士の先生の熱烈なプッシュがあり、弊社顧問会計士・税理士をして頂くことになりました。
そんな縁ですので、付き合い方は「先輩⇔後輩」と「社長⇔顧問」と阿吽の呼吸で公私に渡って、仲良くも厳しく行っております。
長谷先生は、公務員→大手監査法人→ファンド→独立と、出色の経歴です。
何より、気さくな人柄を活かしての空気を読んでの経営者への「厳しい指摘」は私自信が謙虚になることができ、客観的に自分の意思決定を見つめ直すことができます。
長谷先生は「ベンチャー企業の発展に携わりたい」という想いが強く、弊社の発展はもちろん、日本のベンチャー企業の発展に貢献されると思います。
売上数億~数十億の会社にとって、未来を創る優秀な会計士の採用は困難です。
本当に気さくな人柄の長谷先生に一度、お会いしてみて下さい!

厳しい中にも、愛情あるコメントを寄せていただきました。

◉一番、長谷さんとは長い時間ご一緒する機会の多いAnimo社 橋本さんから
私にとっての長谷さん
長谷さんのことは愛称を込めて【ジャイアン】と呼んでいます。
私は、ジャイ子と呼ばれるのですが・・・
ジャイアンは思ったこともすぐ暴君のように口に出してしまいますし、喧嘩っ早いと思われがちですが(長谷さんがいつもそうとは言いません笑)情に熱いのです。
長谷さんの良いところを言葉ではなかなか説明できませんが、信頼できる悪友であり、戦友です。
常にジャイ子をいじめる人から守ろうとする姿は、やはりジャイアンとジャイ子の関係と伝えたほうがわかりやすいかもしれません(笑) ジャイアンが好きなタイプはしずかちゃんです。

仕事ぶりについて
本気でどうすれば、より成長できるのかを詰めてきます。
話し合うとかではないです。詰めてきます。それだけ、真剣に自分ごとなのだと思います。
なので、とことんぶつかります。顧問なんて枠で話してきません。
私は、長谷さんとぶつかり稽古をすることで『悩み』・『決断』し・『学び』を得ています。
私が知る限り、会社の大小も、長谷さんには関係ないように思います。
大きい会社だから、ゴマスリを・・なんて感情はさらさらないと思います。
デリカシーもお母さんのお腹の中に置いてこられたと断言します。
仕事の中で感じることは、やはり知識の引き出しが多いことです。
これに関しては、全身で尊敬しています。

長谷さんに一言
正直、全身全霊で大好き!!とは言えないですが、長谷さんと成長していかない自分の姿も想像できません。
長谷さんは私に『自分の会社のように顧問先のことを考えてしまう。だからしんどいことも沢山ある』と言っていました。
そんな長谷さんだから、私もなんでも話せると思っています。
ただ、全力で【うどんバー】やろうや。と言ってくる話には今後ものりません(笑)
これからも、沢山ぶつかり稽古ができる関係でいたいと思います!

良いですね!時に夫婦漫才のように楽しくもいろんな経験をご一緒させていただく中で、長谷さんの動きが垣間見えるコメントでした。

◉いつも目がキラキラ、長谷さんが口元が緩みながら話をされている、coxco社 西側さんから
・長谷さんはどんな人
誰に対してもフラットで、明るく楽しく熱いお人柄です。私のような「若手」「女性経営者」に対しても、決して傲らず、真摯に向き合ってくれる信頼できる方。常に相手の目線になって考えてくださる心優しい方です。

・仕事ぶりについて
「速く」「丁寧」なご対応が印象的です。長谷先生だけでなく、事務所スタッフの皆さまも真摯に向き合い対応してくださる所から、長谷先生のお人柄や仕事ぶりが事務所の方々まで伝染されているのかと日々感じています。

・何か一言
いつもお世話になりすぎて、ありがとうございます!くじけそうになっても、長谷先生は2000%ネガティブなこと発言されず絶対ポジティブな言葉をかけてくださります。経理だけでなく、長谷先生の優しく温かくポジティブなお人柄にも救われた2年でした。私は長谷先生はじめ、いつも大阪でお世話になっている杉浦さん、才田さん含め、皆さまを美味しいご飯を招待できるようになることが、まずは今の目標でもあります!
応援してよかったと絶対思って頂けるように頑張りますので、これからもお世話になりすぎます!!!
今後ともよろしくお願いいたします!

◆最後に長谷さんから
この度は、私なんぞのために、インタビューいただき、記事までご作成いただいた杉浦さんに厚く御礼を申し上げます。また、コメントいただいた徳永社長、橋本社長、西側社長にも、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
ご紹介の内容も、皆さまからのコメントの文面にも、涙腺が緩んでしまいました。年を取ると涙腺が緩みます。。。笑
監査法人を退職して、ちょうど丸5年というタイミングでこのような機会をいただき、思いがけず、自分でも改めて振り返る良い機会になりました。
独立して5年間で多くの経営者の方々とお会いさせていただき、擦った揉んだもありましたが、やはり事業に人生をかける経営者の方々にはリスペクトの想いしかありません。派手なことは苦手で、商売が下手な自分ですが、自分なりに、「①等身大でいること、②クライアントファースト、③素直・プラス発想・勉強好き」という気持ちを忘れずに、皆さまのお役に立てるように日々成長していきたいと、改めて思いました。また、数ある会計事務所や会計士・税理士がいる中で、ご縁があって一緒にお仕事をさせていただける経営者の皆様とは、仕事だけでなく、人間としても永くお付き合いいただけるように、思ったことは率直に言える間柄を目指していきたいと思います。仕事を通して、少しでも人生が豊かになり、微力ながら社会に貢献でき、宇宙規模で考えるとどうでも良いことに想いを馳せながら、日々思い、日々考えながら、ワクワク感を大事に今後も過ごしていきたいと思っております。
真面目なまとめになってしまいましたが、杉浦さん、皆さま、今後とも宜しくお願い致します。

【私もお気に入りの写真】