本気になっている人は、物差しを持っている

ー杉浦佳浩

本気になっている人は、物差しを持っている


2021年 07月 05日

【今週の自戒】
〜本気になっている人は、物差しを持っている〜

先日お話を伺った、経営者さん、
自社をこうしたいと話されていました。

私から会社の方向性は
一定理解できます。
集う方々へ示すための
【物差しはありますか?】
という質問に、何分経っても
返事がありませんでした。

米国型の経営の物差し
日本古来の物差し
私はなんでも良いので
指し示すモノがなければ
何も伝わらない。
何か持ちましょうと伝えても
結局物差しはないまま。

リンカーンの言葉、
もしなろうと覚悟を決めているなら
周囲の人に協力を得る
そこにはコミュニケーションの証である
【物差し】はあるはず。

本当にやりたいことを
やっていないのか?
もしくは周囲と比べているのか?
そうであるなら自分の物差しは
いつまでも持てないまま。

好きを追い求め
物差しを持って語れる自分で
ありたいと思います。

【比べる自信】

植松電機、代表取締役、植松努氏の心に響く言葉より…

人は生きていくためには、どうしても自信が必要です。
自信ってものすごく大切なものです。
でも、統計によると、日本人は世界で最も自信がないそうです。
なんででしょう?
それは、学校が教える「比べる自信」が原因じゃないかと思います。

小さい子に対しては、ついつい、「ほら、〇〇ちゃんはできてるよ。だからあなたもできるよ。頑張って!」というようなはげまし方をしてしまいます。
「ほら、〇〇ちゃんはおとなしくしてるよ。だからあなたもおとなしくしていようね」なんてことも言ってしまったりします。
でも、この段階から、比べる自信がスタートしています。
それがエスカレートするのは、テストや受験のせいです。

クラスで何番の成績だ!全国模試で何位だった!が人の価値のように言われるようになります。
運動でもそうですね。
誰かに勝ったら嬉しい。
誰かに負けたら悔しい。
大人のなかには、その悔しさを成長に利用しようとして、ことさらに「勝ち負け」にこだわって指導する人もいます。
そんな世界で長い時間過ごしてきた僕らには「比べる自信」が、がっつり染みこんでいます。
でもね、比べる自信は恐ろしいのです。

なぜなら、比べる自信を満たすために、まず手っ取り早い方法は、お金で自信を買うことです。
自分の身を飾るのです。
高価なものを身につけるのです。
そうすれば、比べる自信は満たされます。

でも、自分以上の金持ちはかならず存在します。
その人と自分を比べたとたんに自信を失います。
しょうがないから、自慢をするようになります。
過去の手柄や武勇伝を「かなり盛って」しゃべってしまう人がいます。
でもすぐに気がつくんです。
自慢をするよりも、自分以下をつくったほうが早いって。
だから、人を見下し、評論し、差別をするようになります。
そして、自分が誰かに置いて行かれるのが恐ろしいから、頑張る人の足を引っ張るようになります。

人が頑張っていることについて、「よーやるわ」「何それ自慢?」「余裕あるやつはいいよね」「どうせうまくいかないのに」「どうせ失敗するのに」と言うようになるのです。
でも、こんなことをしても、自信は減っていくばかりです。
なぜなら、比べる自信は、追えば追うほど自信を失うからです。
なんたって、かならず自分以上がいるからです。
だから、比べる自信から抜け出してほしいです。
比べる自信から抜け出すためには、比べられなくすればいいです。

たとえばね、「足が速い」という人がいたとします。
でも、「足が速い」人はたくさんいます。
だから簡単に比べられてしまいます。
でもね、「足が速い」+「料理が上手」という人がいたら、同じ条件の人は減るでしょう。
さらに、「足が速い」+「料理が上手」+「歌も上手」になると、さらに同じ条件の人は減ります。

比べたくても比べられないくらい、たくさんの好きが組み合わさっていると、それが個性になるんだと思うんです。
その「好き」は、「好きなこと=得意なこと=人より優れていること」という方程式に従う必要はありません。
レベルなんて関係ないんです。
「好きったら好き」でOKです。
その好きなことがたくさんあると自分の個性になり、比べられにくくなります。
君自身はたくさんの好きなことをやるのに忙しくて、自分のことを誰かと比べる暇もなくなります。
たくさんの好きなことを、夢中でやっているうちに、だんだん自信もついていきます。
誰とも比べられない、自分以下も必要としない、本当の自信が身につくんです。

『不安な時代に踏み出すための「だったらこうしてみたら?」』PHP

教育改革実践家の藤原和博氏は、自分の希少性を高めて「レアカードになれ!」と言っている。

『それは、三つのキャリアのかけ算によって成就する。
しかも、その三つのキャリアは関連のない遠いところにあればあるほど、その三角形の面積は広がる。
つまり、希少価値が生まれ、レアカードになれるということ。
たとえば、旅行業の「ツアコン」として何年か世界をまわり、その後、犬が好きで犬の訓練士の資格もとり、現在は、介護施設の施設長だったりすると、かなりの希少性がある。(100万人に1人の存在になる方法/ダイヤモンド社)より

日本人の「自己肯定感」は世界の中でも極めて低いという。
自己肯定感の低い人は、「自分を卑下する」「他人の評価を気にする」「失敗を恐れチャレンジしない(失敗したら恥ずかしい)」「自分で決定できない(間違えたら恥ずかしい)」等々の特徴がある。
これらは、人と比べることから生じる感情だ。

自己肯定感や自己重要感が高い人は、他人がどうあろうとあまり気にならない。
自分が満たされているからだ。
逆に、人のアラや欠点ばかりが目につくときは、自分が満たされていないとき。
余裕がなくて、イライラしていたり、許すこともできない。

人と比べない自分でありたい。

上記の【比べる自信】については人の心に灯をともすより引用しています。