ご縁結びのコーナー第32回 株式会社アンビシャス 代表取締役社長 徳永暢也 様

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー第32回 株式会社アンビシャス 代表取締役社長 徳永暢也 様


2017年 09月 13日

今から10年近く前でしょうか、【関西若手の会】という、
若手起業家が集う任意団体が活発に活動していました。
私はサラリーマンであったのですが、この団体に参加する経営者さんと
懇意な方々が多く、よく誘って頂き参加させて頂いていました。
 
そのメンバーで20代であったのが本日の徳永さん。
真っ黒な顔でいつも登場されていたこと懐かしく。
『なんでそんなに黒いの?』と聞いたこともあります。
理由は、現場に行っての、トランクルームの設置作業を
自らやっていたこと、物件を探して東奔西走していたこと。
ネクタイ・スーツ姿と真っ黒な顔が
不釣り合いな感じだったことを思い出します。
 
【トランクルーム大阪】で検索してみると、広告サイトを除くと
圧倒的1位がこの徳永さんの会社、株式会社アンビシャスです
(トランクルームのブランド名は【収納ピット】)。
早い段階からITの力を活用して、集客流入もインターネットからが
かなりの比率とのこと。
あの大手の【HOME’S(LIFULL)】よりも上にいることがその実力の証拠。
そんな地域と業界に特化して事業を伸ばしていらっしゃる
徳永さんについて今月はご紹介したいと思います。
 
 
★「トランクルーム大阪」で検索
 
このトランクルーム、直近では、大阪、京都、神戸で200拠点となり、
区割りされた部屋数で7,000部屋を管理されています。
約140拠点がビルインタイプであり、ここ数年は殆どが
このビルインでの出店を加速されています。
 
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関西でもまだまだニーズ、マーケット拡大の可能性は高いと
判断する徳永さん、関西一円で500店舗は出店をしたいと仰っています。
この短期間での出店についての成功理由を伺うと、
【機動力、スピード対応】と話されます。お客様から問い合わせがあると、
来店を促すのではなく、現場に急行し、必ず面談、
お客様がその気のうちに契約を完了して顧客化することを、
本当に少ない人数の時から行っていました。
 
そんな機動力を担保する上でも、学生のインターン、アルバイトの方々を
戦力化するのが非常に上手な徳永さん。
自ら実践する姿があればこそ、と思います。
ここ最近は、学生インターンの方々も続々入社が進み、
10数名の組織になってきました。
若い力が溢れるところ、会社名であるアンビシャスに込めた想いが
具現化しているように感じます。
 
 
★何も無いところから仕事を創る楽しさを
 
元々、学生時代にNPOのインターンシップ事業設立責任者を務め、
関西最大規模にと成長基盤を作ったそうで、
学生時代から【無から有を創出する】という経験をしていました。
そこから大手企業には興味もなく、
上場を目指すベンチャー企業に就職した徳永さん。
 
入社前から3年で起業すると決めて、就職して1年半後に中国へ。
全く中国語も何も出来ないところで、かつ日本人は一人で
商材開発の仕事をしていたそうです。
その他にはFC店舗の指導、店舗企画を経験し、
当時の会社を引っ張る立場で活躍していました。
 
その活躍する徳永さんの姿を見ていたのが
入社したベンチャー企業の専務だった田中さん。
学生時代の徳永さんのことを入社面接時から見守り続けて、
ご自身がそのベンチャー企業を離れる際に声を掛けたのが
徳永さんだったそうです。
まずは人ありきの新しい門出であったことがよく解ります。
全ては人次第、何をやるかよりも誰とやるかということだと思います。
 
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不動産業ではない、全く門外漢の出身からトランクルームを
展開したことが、周囲の同業者がやらないことに
一歩踏み出す際にやりやすかったと振り返ります。
私が一番驚いたのは、トランクルームのオーナー探しや
投資家(FC加盟店)を見つけることを、早い段階から
インターネットを活用して集客してセミナーを展開していたこと。
自身での展開余力が出来るまではここに集中していました。
当時、『インターネットで集客できるの?』と聞いた覚えがあります。
今ほどインターネットの威力がまだ不確かだった頃から
その可能性を見出していたこと、さすがだと思いました。
 
ただ、徳永さん自身は、ITに関しては遠い存在、そこが連携力といいますか、
周りを見渡し、インターネットを活用した集客マーケティングの
プロフェッショナル会社に発注していました。
また当初から、出店コストを下げるために、ベンチャー企業時代に培った
中国での知見を活かし、トランクルームの現地生産、国内への搬入、
組み立て、設置現場作業までも徳永さん自身でこなすところ。
全て一気通貫で行っていましたので、同業他社とのコスト低減も
実現されていました。
その頃、よく、『脳みそまで体育会系です!』と行動派でした。
 
 
★アンビシャスから巣立ったメンバーとも交流して
 
徳永さんの会社の理念やメッセージを下記に。
・経営理念—人間も経営も政も、器である。志を時空で感じる、人格者たれ。
器には、清も毒も入れることが出来ます。
だからこそ、正しい意思決定を行う人格が大切です。
常に、目的・志を忘れず、時間ではなく時空を感じる事のできる
人格者であることを目指します。
・企業理念—志の高い人格者の輩出によって、社会に貢献する。
・企業メッセージ—弊社は特定の事業領域を持たず、
精神が満たされること(快適な住空間作り、リゾート)や健全な身体を
作ること(健康産業)、チャレンジ精神の助長(海外商材調達、
コンサルティング)、または地域社会が活性化されることに貢献できる
事業に取り組んで参ります。
あくまでも事業は方法論であり無限です。大切なことは弊社の理念と
執行する人間の人格であると考えます。
 
弊社は自分一代では成し遂げることの出来ないテーマに取り組むことで
人格を兼ね備えた事業家を永遠に社会に輩出する、という高い志を持って
社会に貢献することを使命とし、近い将来、弊社株式会社アンビシャスは
その社名のとおり「高い志を持った人を創っている」といわれるように
努力していく所存でございます。
 
 
というように、【志】が何度も登場します。その志を、大学生インターンを
迎え入れる際に、学生の皆さんにアツく訴えてきた徳永さん。
私も何人かの同社インターンOBの皆さんとも
交流させていただいておりますが、皆さん相当優秀で、
社会人となり大手企業に就職してもトップの成績を挙げていると聞きます。
改めて、教育、志、機会提供、仕事への姿勢の大事さを、
このOBの皆さんとお会いして感じるところです。人は育つと言うことですね。
 
 
★今後の展開について
 
ホームページ上でもはっきり上場を目指しています、
と書いているところからも、大きく事業を伸ばし、
展開して行こうとされています。
 
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現状関西での展開を中心となっておりますが、近い将来には、東京、関東圏、
そして、名古屋、東海エリアにも進出を目論んでいらっしゃいます。
また、現業の状況での水平展開ではなく、新たな企画、まだ同業他社が
どこもやっていないことでの東京進出を考え、
私もご一緒に座組みを整えている段階です。
高い志から派生する若い力で、今後まだまだ発展するトランクルームの革命児に
なられることと思います。楽しみな会社です。

(株式会社アンビシャス様のHPはこちらです。)
 
 
※このコーナーは、お世話になっている、
ブレイン・サプライ社が毎月発行している【ブレイン・サプライ通信】に、
私が日々の出会いの中で、仲良くして頂いております、
企業様、経営者様について話題をお伝えするコーナーである
【今月の縁結び】と連動している企画です。
内容に若干不明な場面もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。