ルール、ルールっていう人は本気の失敗を知らないと思う。恥って大事、本気の失敗を

ー杉浦佳浩

ルール、ルールっていう人は本気の失敗を知らないと思う。恥って大事、本気の失敗を


2021年 02月 08日

【今週の自戒】

〜ルール、ルールっていう人は本気の失敗を知らないと思う。恥って大事、本気の失敗を〜

ルールが全て正しいと思っている人
特に社内ルールに従順すぎる人いますね。

会社員時代に4名で社内面談する機会が
昔ありました。
メンツは担当者時代の私、私の上司、
別部署の担当とその上司。
相手は社内ルールを盾に、
私の活動へ文句を
言ってきました。
私が頑として聞き入れないので
上司を伴って相手が乗り込んで来た場面。

冒頭から、私が相手方の上司に
『お客さんに電話しましょうか?』
『お客さんに決めてもらいませんか?』
さらに
『あなたは仕事できませんよね』
『お客さんの意を汲むこともできないですよね』
とかなり想いのまま発言すると。
烈火のごとく赤く、鶏の嘴よりも尖って
目が三角になっていました。
相手の担当者は下を向いたまま。

私とは目を合わさず私の上司に、
『あなたは部下育成ができていない』
『こんな社員を放置して良いのか』
と論点を完全に私に向けて話し出す始末。
そこにお客さんのことは欠片もなかった。

先日ある大手企業の社内ルールの壁に
遭遇する機会がありました。
未だにこんなルールがまかり通るのか?
そんなルール、お客さんの意志は
関係ない。そんな感じ。

私の対応してくださっている窓口の方は
そのルールがおかしいと理解をしている人。
でもその先にいる部署の人達はたぶん
私が会社員時代に相対したような人々。

本気で仕事をしている人は
失敗を恐れない。
ルールだって変えてしまう。
本気でやったから、失敗を前向きに捉えて
そこに価値を見出す。

社内ルールに従順すぎる人は
ある意味 恥をかくこともない。
恥の文化が日本の歴史にはあった。

どんどん失敗して
どんどん価値を見出して行こう。
今週もよろしくお願い申し上げます!

俯瞰して物事を見渡せる人になろう
無駄なルールに文句を言うのではなく
変化を取り入れていきたい。
そして改善できる人に。

【失敗にガタガタしない人間に】
青山俊董氏の心に響く言葉より…

《過(あやま)ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う》(孔子)

入試を目前にした若者が座禅に来た。
帰るとき「先生、合格するように拝んで下さい」という。
私は言った。
「二、三回落ちたほうがいいよ。心身が柔軟なうちに上手に落ちる稽古(けいこ)をするんだね」と。
昔から「失敗が人間を駄目にするのではなく、失敗にこだわる心が人間を駄目にする」と言われてきた。
ストレートにエリートコースを走るばかりが能ではない。
そんな人生では、一つ間違ったら高慢な人間になりかねない。

また、失敗に弱い人間になる。
むしろ失敗したことを跳躍台として、ストレートにゆくよりもより高く、より強く立ち上がることができたら素晴らしい。
失敗したことを通して、失敗した人の悲しみのわかる人間になれたら、もっと素晴らしい。

成功しても驕(おご)らず、失敗しても落ち込まず、成功、失敗にガタガタしない人間になれれば更に素晴らしい。
入試という人生の一つの関門を、全人教育の場に生かさなくてはもったいない。

『あなたに贈る人生の道しるべ 続・ことばの花束』春秋社

《 過(あやま)ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う》(論語)

過ちを犯しておきながら、それを改めずにそのままにしておくのが本当の過ちだ。
人は誰しも過ちを犯す。
しかし、その過ちを認めず、言い訳をしたり、逆に居直ってしまったりするような人もいる。
それこそが、本当の過ちだと孔子はいう。

「失敗にガタガタしない人間」を失敗耐性の強い人という。
いわゆる「レジリエンス」が高い人だ。
レジリエンスとは、「逆境や困難、強いストレスに直面したときに、適応する精神力と心理的プロセス」(全米心理学学)と定義づけられている。
簡単にいうと「折れない心」を持っているということ。

起業家にとって、もっとも大事な要素の一つがこの「レジリエンス」。
どんな事態が起きてもあわてない。
どっしりと構えていて、肚が据わっている。
しかも、どんなに追い込まれた状況でも、ユーモアや余裕がある。
そして、いざというときは覚悟を決めることができる。

働き方が劇的に変わっていく現代。
時代の変化により、どんな大会社でも盤石ということはない。
そんなとき、必要とされるのが失敗耐性。

レジリエンスの力を身につけたい。

上記の【失敗にガタガタしない人間に】については人の心に灯をともすより引用しています。