素晴らしい日、切ない日、良し悪しは自分の心の姿

ー杉浦佳浩

素晴らしい日、切ない日、良し悪しは自分の心の姿


2020年 10月 05日

【今週の自戒】
〜素晴らしい日、切ない日、良し悪しは自分の心の姿〜

都会と地方、
単純な比較は
できないと思いつつ、

ここ最近地方で頑張っている、
地元に根ざしている経営者さんに
地元に赴いてお話を伺っていて
出会う皆さんの経営の心持ちが
なにかズシンと感じることが多いです。
ほんと素晴らしい方にお会いできている
ことに感謝しています。

この事業を
地元愛で引っ張っていく
社員さんたちの雇用を守る
自分の会社だけ
自分のことだけ
そんなちっさなことにだけ
目を向けている人はいない

けっして経営状態が
良いわけではなくとも
笑顔を絶やさず
素敵な雰囲気をお持ちです。

まさに心の姿を反映しているかのように。

キリキリ、なにか軋むような
毎日を送っている都会の経営者
を見かけます。
厳しい環境はみな同じ、
なのに、集う社員が離反が絶えない
そんな会社も見かけます。
しかも集うメンバーもなにか
他人事の感覚を持っている。
結局は人も会社も、
そこにいる人の心の姿を映す姿
鏡のようなものだと思います。

上ばかり見ているヒラメ族が
お客さんに向き合うことなんて
無いですものね。

心の姿を整えられる1週間に
今週も
よろしくお願い申し上げます!

地元で頑張る経営者に
笑顔の共通項を見出したほかに、
変化に柔軟に、即応していこうと
その気概の高さを感じることも
よくあります。
自分たちの事業を真剣に
見つめているからこそだと。

あたりまえなんて何一つない。
無常であることがあたりまえ。
やっと諸行無常の意味が判るように。
遅かった、しかしここから
無常を受け入れ、噛み締めて。

【諸行無常とは】

曹洞宗徳雄山建功寺住職、枡野俊明氏の心に響く言葉より…

「諸行無常」は、仏教の根本思想の一つ。
「森羅万象、この世で起こることは一切が、片時も留まっていない」という教えです。

ところが人間というのは、自分に降りかかる変化を嫌って、「無常」に逆らおうとします。
どんなにがんばって無理をしても、無常を打ち負かすことはできないのに。
まずは無常を深く受け入れましょう。
逆らってジタバタともがくより、無常の流れに身を任せることにエネルギーを使ったほうがいい。
気持ちがラクになるし、人生も必ずいい方向に向かっていきます。

折に触れて、自分自身に向かって「無常、無常、諸行無常。すべてのことは常らなず」などとつぶやいてみてはいかがでしょうか。
もしあなたがいま、好ましくない状況にあっても、「やがてよくなるさ」と思えてきます。
逆にいまが絶好調であれば、「同じ状況が長く続くとは限らない。有頂天になってはいけない」と気持ちが引き締まります。
「無常」という考え方を、よりよく生きるためのキーワードにしましょう。

『小さな悟り』三笠書房

「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声 諸行無常の響きあり」
という、平家物語の冒頭の言葉がある。

ある資産家がお釈迦さまに帰依して、お寺を建てて寄贈した寺が祇園精舎。
お釈迦さまの弟子たちは、死が近づくと祇園精舎の中の無常堂という場所に移り、死を迎えたという。
そして、亡くなったときに鳴らされたのが、無常堂の鐘(かね)。

その鐘の音があたりに響くと、みな、諸行無常のはかなさを感じたという。

諸行無常の「諸行」とは、形のあるものや無いもの、すべてを指す。
「無常」とは、常が無いこと、つまり、今の状況や状態がそのまま続くということはない、ということ。
人も、会社も、物も、すべては時間の経過とともに、必ず変化していく。
一つとして同じところに留まっていることはない。

どんなに有名な人であろうと無名であろうと、お金持ちであろうとお金がなかろうと、四苦(生・老・病・死)は平等に訪れる。
栄耀栄華を極めた国家や世界的大企業であっても、いつかは必ず衰えるときがくる。
そして、生きている限り人間も、時々刻々変化し、定まることはない。

変化をきらい、現状を維持しようとしても、それは悠久の歴史の流れのなかでは、無駄な抵抗となる。
つまり、自らも変化に合わせて変えていくしかない、ということだ。

そのためには、「新しいこと」に興味を持ち、何か「新しいこと」を始めること。
諸行無常に逆らわず…
変化の波に身をまかせたい。

上記の【諸行無常とは】については人の心に灯をともすより引用しています。