ご縁結びのコーナー 第67回 株式会社日本情報マート 松田様 梅津様 第46回の続きをお届けいたします!

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第67回 株式会社日本情報マート 松田様 梅津様 第46回の続きをお届けいたします!


2020年 08月 12日

日本情報マート様のHPはこちらです。

たまに過去のこのコーナーを見返している時にハッとすることがあります。それが、今回の日本情報マートさん。以前ご登場いただきました、第46回目の記事。該当の記事はこちらです。 自分のサラリーマン時代のリポート(岡目八目リポート)の復刻を日本情報マートさんからのご厚意で復刻いただけたこと、それがりそな銀行様の経済リポートのコーナーであったこと、復活の記事の概要に記述はしておりますが、日本情報マート様の会社概要にはほとんど触れることもなく終わっておりました。今回はこの部分を大いに反省し、前回の続きとして、同社のこと、新規事業Kalepのこと、いつもフレンドリーに接してくださる松田さん、梅津さんについてお伝えしたいと思います。

加えて、専務取締役であった松田さんが、今年の6月の株主総会にて、代表取締役社長になられたことにも重なりそのお祝いの気持ちをお贈りするためにも今回同社にフォーカスしました。

【社外友人?の様にお付き合いくださるお二人、松田さん、梅津さん】

◆松田さん、梅津さんについて

勝手ながら、【社外友人】の様な感じで、いつもニコニコ顔でお会いいただけることに感謝していますお二人、私からのたくさんの無茶振りのようなお話にも、嫌な顔せずにお引き受けくださっています。まだお会いして2年と少しなのに深くお世話になっております。

・松田さんのプロフィール(ご本人のコメント)

㈱トーカイ(東証一部)を経て、1997年にその子会社である日本情報マートに出向しました(後に転籍)。情報マートに入ったのは1997年のことです。今でこそ当たり前ですが、当時、一人一台のPC(Mac)がある環境はとても刺激的でした。毎日のように新しいテーマの調査をしたり、リポートのデータ更新をしたりするなどして、リサーチや文章の基礎を学びました。その他にも新しいことをどんどん任せてもらえる環境で、社会保険労務士の資格取得、300人を対象とした講演、HTMLを覚えて情報サイトの構築などの経験をしました。

2011年、当時のトップが親会社に戻ることとなり、その後任として私が役員になりました。リーマンショックの余波、東日本大震災と非常に厳しい経営環境でしたが、さまざまな人の支えの中で、何とか経営を続けてきました。まさに守りの時期でした。それから数年後、金融機関による情報提供のデジタル化が一段階進み、当社にコンテンツの制作など依頼が寄せられるようになりました。それをきっかけに、いわゆるデジタルマーケティングを行う会社に変革していくべく、攻めに転じました。

そして、2020年の株主総会において、代表取締役社長になりました。変化の時代はチャンスとピンチが入り乱れると考えています。あえて渦中の人となり、社員とともに新しい情報マートを作っていきます。

上記のようなご経歴、私が覚えていることには社会人当初、日本情報マートの親会社にご入社の時に、お仕事がイメージと違っていて継続することが難しいと思っておられたそうで、退職を口にされたら、日本情報マート社に【移籍】のお話になったそうで、その会社への恩義について今も感謝されていることを仰っていました。会社との関係性が希薄になっているこのご時世で大切なことと、認識しましたし、お名前を出さずに仕事観や恩義の大切さをいろんな方にお話ししたりしています。お取引先の多くが金融機関であることもあり、【信用・信頼】が大切、得意先である金融機関さんから【相談事】が舞い込むようになるためにも、継続的なお付き合い、信用・信頼の構築に腐心されていることを金融機関へ同行させていただいた際にも感じます。

・梅津さんのプロフィール

テレビ番組制作会社、大手コピー機メーカーなどを経て、2003年に日本情報マートに入社しました。以来、17年間、金融機関を通じて、経営者にビジネス情報をお届けしています。

現在は営業・デジタルマーケが主担当ですが、コンテンツ執筆もオウンドメディア運営も組織活性化も採用活動も、日本情報マートのミッション「中小企業の経営者の役に立つ」を実現するために、とにかくなんでもやります。

長所はどんな状況でも明るく新しく立ち向かっていけること、弱点はロジカルに表現すること(今、オンライン営業を行う中で、克服すべく試行錯誤中!)。

日本情報マートに入社してすぐに、当時のトップと松田さんに「君の給料は、君が自分で稼いできたものではない。上司や先輩が頑張って君を食べさせてくれている。そのことを決して忘れてはならない」と言ってもらえたことが、人生における大きな転機になりました。あの言葉で、周囲への感謝の気持ちや、働くとはどういうことかを、初めて実感することができました。当時はまだ20代、若いうちにああした話をしっかりとしてもらえたことに、本当に感謝しています。あの言葉があるから、今の「仕事とプライベートの境目が必要なく、毎日が楽しくて仕方がない私」があります。

 

梅津さんのご経歴は上記の通り。私が感じておりますのは、学生時代にラグビー部のマネージャーをされていたとお聞きしてラガーマンをもり立てる、勇気づける大切な役割をされていたのだろうと感じる場面を会社に訪問させていただく際、会社メンバーへの声掛け、『やりましょう!がんばろう!』というメッセージを声だけでなく『姿勢』からも感じます。最近知ったのですが、中学時代には薙刀部に所属されていたとも、やまとなでしこ、『えぃ!』という気迫も感じておったのですが、それもそのご経験からかと納得したものでした。

オンラインではなかなか感情が伝わらないそこを、梅津流のオーバーアクションで相手に話しやすい環境を提供されているのもなにか想像に難くないことだと思います。私自身、梅津さんのエモーショナルなリードでバックアップいただいていると感謝しています。

 

【日本情報マートさんについて】

◆どんなことをされているのか?

日本情報マートさんの誕生に関わるお話を最初に。同社は1991年7月1日に創業されました。ちょうど来年が30周年!1991年といえば武田鉄矢さんのドラマ【101回目のプロポーズ】が人気の頃、東京都庁の新庁舎が開庁、大相撲の若貴ブーム、東京23区の電話番号が10桁になった頃、私も20代で証券会社からKEYENCEの転職し、仕事にもプライベートにも楽しい毎日だった頃です。。。同社の親会社さんの東証一部の㈱トーカイ社のご本業で金融機関との関係性がそもそも強固であった中、いろんな相談が持ち込まれている中、その相談サポートから会社がスタート、

・中小企業を組織化したい

・ケーブルテレビがやりたい

・ゴルフ場を経営したい

・病院清掃を事業化したい

と時代背景を感じる相談に真剣に向き合っているうちに事業が育っていったそうです。

【情報】の大切さ、金融機関の必要とする【情報】を提供できる会社がこれからの時代大きな意味、意義があると判断され、この1991年に日本情報マートさんが誕生に至ります。インターネットなどほとんど普及していない時代において、金融機関は中小企業の大切な相談相手でした。情報を通じて、金融機関や中小企業の経営を間接的にサポートしていきました。

親会社さんとあまり関係ないようで、実は関係性がある、これって現代でも大切なことと感じます。時代の先進性だったのだと思いますね。

【現在の同社のサービスについて】

この主な事業についても少し深堀したいと思います。

・リポートサービス:中小企業の経営に役立つ情報をまとめており、2000本のストックがあります。最近は、民法改正やリモートワークに関する情報がよく読まれています。

主なご活用法としては、金融機関が経営者向けのオウンドメディアを立ち上げて、その中で掲載したり、金融機関の法人営業担当がドアノックツールとして持参したりしています。

 

・リサーチサービス:金融機関や中小企業の「ここが知りたい!」という依頼に応じて、オリジナルの調査リポートを作成しています。年間で100件近い調査依頼が寄せられています。

30年近くこのサービスを実施しているため、「今、中小企業の経営者は何を知りたいのか」という生の声が蓄積されています。調査リポートは業界関係者にヒアリングするなどして事実関係も確認し、間違いのない情報を作成しています。

 

・メディアサービス:金融機関の情報提供をサポートするためのオウンドメディアを構築しています。メディア構築、コンテンツ構築、運営、マーケティング支援まで一貫してお手伝いしています。

少なくとも月に一度は金融機関とメディアの編集会議を行っており(最近はオンライン)、メディアの利用状況や金融機関の推したいサービスなどを踏まえ、次のコンテンツ、マーケティング施策を金融機関と一緒に考えています。

いろんな調査があるもので、たくさんの知見、幅広い情報が同社にあるものですね。

確かに、松田さんのもずくの市場調査は何か酔っ払っていてお聞きしたことがあります。何か面白かったですね。その苦労の上にこれだけの実績が積まれているのだと思います。

 

最近の調査依頼には

・飲食業態(鉄板焼き)、出店戦略の調査依頼が金融機関に寄せられ→出店エリアの鉄板焼き屋の⽴地、価格帯、客層などを調査し、基礎資料を作成。

 

・金融機関から美容関連のお客様に「まつ⽑エクステ」を展開することを提案したい→そこで日本情報マート社へ相談、同社からまつ⽑エクステに関する公的統計はなかったが、リクルートライフスタイル「アイビューティーカスタマー調査2018」から、利⽤者数、利⽤率、利⽤⾦額を抽出し、総務省「⼈⼝推計」を基に市場規模および潜在需要を推計、健康被害について、複数の業界団体およびまつ⽑エクステンション店の経営者へヒアリングを実施。施術には美容師資格が必要だが、実態として無資格者による施術ミスが発⽣しており、業界団体は⾃主基準を設けて対応を図っている旨のレポーティングを提出→市場規模を出すのが難しいと思っていましたが、概算を算出して頂き、ありがとうございます。実際の利⽤料と利⽤していないけど興味ある⼈の予算感にギャップがあることも分かり、⼤変参考になります。実際にマツエクを経営している⼈のヒアリングも、他ではない情報で助かりました。という反響があったそうです。

 

・発達障害の児童向けに学習塾の開業を準備しているお客様に、発達障害の児童数、他の学習塾の事例を紹介したい→発達障害は、さまざまな症状があり、指導⽅法も異なる。政府機関、⽀援者団体、企業などへの取材を基に発達障害の概要や患者数、学習サービスの事例などを説明し、発達障害の児童向け学習の全体像を説明し大変喜ばれたそうです。

 

多数の調査、リポーティング等々の【情報】を持つことで【世の中】を見据えることができるようになって行かれた日本情報マートさん、金融機関とのお取引は、政府系、都銀およびそのシンクタンク、地銀およびそのシンクタンク、信用金庫、生保、損保に至り、50行・社以上というレベル。これこそが大きな信用力に。

 

この信用力と情報力を掛け合わせ、そこに【つなぐ力】が加えて新しい動きに加速度が増してきたそうです。折しも金融機関が、大企業、中小企業、スタートアップとのビジネスマッチングを事業化している中、金融機関のお客様が欲する、人脈、人材、情報、他の中小企業や大企業、業界外の様々な情報データを結びつけることにも日本情報マートさんは一役担っていらっしゃいます。この【つなぐ力】をさらに事業化したのが同社の新規事業、私自身は金融機関のみならず世の中小企業経営者にも有益なことと認識しています。

 

◆新規事業の名前は【Kalep】(カレップ)何かワクワクする感じの名前ですね。

Kalepとはなんですか?とお聞きしますと、コンテンツとビジネスマッチングを融合させたサービス。複数の金融機関が参加することで利用の活性化を行い、多くのデータ収集・分析を行います。コンテンツなどの一部を共同利用し、コストを削減しながら、今何がホットなテーマなのか?話題なのか、経営者の興味はどこにあるのか?を共有し課題解決に向かう、しかもスピードアップしながら。まさにマッチングメディアの様相です。

金融機関とお客様との繋がりを強固にするメディアだそうです。

金融機関の有償ビジネスマッチングは、大きな可能性を秘めていると思っています。金融機関からの紹介であれば中小企業にとっても安心で、いきなり本題に入ることができます。それに、本来、金融機関は中小企業の経営状況をよく知っているはずなので、実行的なアドバイスができる立場にあります。

問題は、金融機関が用意しているマッチングのメニューが必ずしも面白くないことと、マッチングを担当するリソースが不足していることです。そこで、当社が金融機関に魅力的なサービス提供先となる企業を紹介します。最近は、中小企業のIT化を支援する企業を紹介することが増えました。また、中小企業は金融機関に一定の信頼を寄せているものの、既存取引への影響を考慮して本音は言わないことが多いので、コンテンツの閲覧履歴などから経営者の困りごとを探り、適したサービスを自動で紹介する仕組みを作ることで金融機関の省力化も図ることができます。

Kalepに参加いただける金融機関は順調に増えています。

◆今後の展開について

最後に今後の展開、個人のあるべき姿、会社のあるべき姿についてお二人に語っていただきました。

先に梅津さんから。

私個人のあるべき姿としては、「一人でも多くの頑張る経営者を増やしたい!」と考えています。「頑張る経営者」とは、社員とお客さまと社会のために頑張る「良い経営者」のことです。

良い経営者が増えれば、楽しくやりがいを持って一緒に働くメンバーも増えていきます。働くこと、誰かの役に立とうとすることは、本当に面白く、誰にとっても生きがいになります。そういう生きがいを持つ人を一人でも多く増やしていくのが、私が人生を賭けてやりたいことです。杉浦さんにお会いして、色々なお話をお伺いする中で、「楽しく生きる」ということが本当に大事だと、改めて感じています。

 

私自身のあるべき姿と日本情報マートのあるべき姿は、重なっています。「日本情報マートは、中小企業の経営者が困ったときに相談し合い、解決し合うプラットフォームとなる」。これが日本情報マートのあるべき姿と考えています。どんなに時代が進化・変化しようとも、大事なのは「人」だと思います。人と人のつながりやご縁づくりのきっかけになる。そんな存在でありたいと思っています。これからも、日本情報マートは、メンバー皆で頑張ります!

 

最後に代表取締役に就任された 松田さんに語っていただきました。

「組織は水のようなもの」。つい先日、杉浦さんから頂戴した言葉です。私にとって非常に奥深い言葉で、次のように解釈しています。

組織は流れるべき方向に流れ、その先で柔軟に形を変える。

経営者の仕事は、水の透明度を高め、水量を調整し、ときには支流を作って可能性を探ること。

つまり、経営者責任論。

組織の方向性、熱量、挑戦。

これらが噛み合わないのは、経営者の治水が上手くいっていない証拠である。

 

考えてみれば、これまでもさまざまな人との出会いによって人生やビジネスの可能性を広げてきました。こうした出会いのきっかけを、金融機関を通じて全国の中小企業に与えることができたら素敵だと思っています。

実は、Kalepには進化形があります。今は「コンテンツとマッチングの融合」ですが、その先では経営者同士の交流を促進する仕組みになります。既にいくつかの金融機関がKalepの採用を決めてくれており、少なく見積もっても数万の中小企業の経営者が参加します。そうした経営者同士が自由に交流し、【困りごとを相談できる場】としていきたいと考えています。Kalepに参加するのは、スタートアップなどと呼ばれる企業ではなく、何十年も愚直にビジネスをしてきている中小企業が中心です。そうした経営者の経験は、必ず他の中小企業の役に立つと信じています。

「今は過去からの授かりものではなく、未来からの預かりものである」。今はもちろん、次の世代に良い形でバトンを渡せるよう、皆と楽しみながら頑張っていきます!

お二人のコメントを拝見して、本当に優しい心持ちだと感じます。この柔らかな感覚をがこれからの時代に大切だと思っています。これからも長きに亘りお付き合いいただきたい会社さんです。有り難うございます。