ご縁結びのコーナー第47回 株式会社NTT東日本 大村 健太郎様

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー第47回 株式会社NTT東日本 大村 健太郎様


2018年 12月 14日

このコーナー初!なくてはならないインフラ企業である大手企業に所属
されている方にご登場いただきます。
私のHPにもロゴがあるだけでも不思議な世界、その会社がNTT東日本さん。
たまに初対面の経営者さんから、『NTT東日本さんとどういう関係ですか?』と
尋ねられることもあります。その関係性を創ってくださっているのが
今回の大村さんです。お会いして2年ほどながら、
数多くの経営者にお会いいただいており、そこから実際に企業提携、
連携が進み、日経新聞の紙面を飾るにいたる経験もさせていただいております。
今回は濃密な部分もお伝えできればと思います。
 
★大村さんとの出会い
初対面で『本当にお会いしたかったんですよ!』と
元気な第一声を発してくださったことが今も鮮明に思い出されます。
おべんちゃらでお話になる方もいらっしゃいますが、大村さんは違いました。
私の当時のフェイスブックの過去6ヶ月分を、
『この方に会っていらっしゃいましたね〜、こんな方にも!』という風に
全てチェック済みのようにそらで話されるのにビックリしました。
 
この出会いを作ってくださったのは、
当時連携を模索後にニュースリリースされた、
スタディスト社、鈴木社長でした。
この出会いに心より感謝しています。
その出会いの際の大村さん、矢継ぎ早に、
『こんなところ、あんなところに是非出会いたいです!』と
きちんと自社の想いを私に伝えて頂き、私もちょっと押され気味ながら、
そのテンポ感が小気味よく何かご一緒できそうな感覚を
その時から持っていました。所謂、一流の営業マンでいらっしゃいますね。
 
★出会いからその後、センセーショナルな記者会見から世界各国から取材へ
出会いのその場で複数のタスクを受け取って以来、この2年ほどで
私がご紹介した企業、人の数は一体何社、何人なのか?人ベースですと
直接、間接、双方含めると100名規模にはなっているように思います。
その中でもスタディスト社とも関係が深い大成さんについて。
同社のHPにも大成さんは事例として掲載されています。
 
このように深い関わりのある大成さん。
私のオフィシャルサイトの過去掲載記事
「ご縁結びのコーナー第36回 大成株式会社 加藤専務様・加藤次長様」
にもご登場頂いています。
 
この加藤さんご兄弟、当初は専務のお兄様から、
ドローンの会社さんと何かご一緒できませんか?と
ご相談いただいたのが今から3年近く前で、
その時にご紹介したのがブルーイノベーションの熊田社長でした。
その後、大成さんは熊田さんの会社と事業連携した後投資にまで発展し、
非常に深い関係性となっています。
 
NTT_East_Japan1
 
同じ頃、加藤専務から新規事業で防犯カメラのお話があった際に、
セキュリティの観点で、私がNTTの大村さんをご紹介、
そこからドローン✕ビル警備・健康経営✕セキュリティの関係性へと発展。
ご紹介から約半年後にはドローンを利用した社員健康管理サービス
『T-FREND』開発提携についての大きな発表記者会見に出席し、
私も3社さんと一緒に写真にまで入って参りました!
◆『T-FREND』開発提携の発表記者会見の過去掲載記事はこちら
 
それから9ヶ月後の2017年12月には実際にドローンを飛行させ、
その場面が報道各局NHKをはじめとしてキー局全てで
ニュースになるほどでした。
◆実際の過去掲載記事はこちら
 
NTT_East_Japan2
 
この3社連携のインパクト、
世界初非GPSでのオフィス巡回サービスということもあり、
海の向こうのBBCまでが取材に来ることに。
この様なことになったのも加藤さん、熊田さん、大村さんの
息の合った連携の賜物だと思いますね。当日の日経新聞はこちらです。
インフラ系の会社でいらっしゃいますので、
新しい時代を切り開く上で会社を動かすことも大変なはずと思うところです。
続いて大村さんの会社員人生についてお聞きしました。
 
★大村さんのビジネスマン人生
 
NTT_East_Japan3
 
大村さんはインターネット黎明期である平成4年にNTT東日本に入社、
当初は現場関係のお仕事、営業窓口、オーダーオフィス営業・企画、
ISDNの販売企画に平成13年まで携わっていらっしゃったそうで、
その中でも、平成7年に世の中がデータ通信に変化する扉を開ける
【インターネットマニュアル】を自ら作成し、
これからの世の中がどうなっていくのか、
通信のビジネスがどうなっていくのか、
社内全国の現場にその解説に向かったそうです。この経験から、
新しいことにチャレンジするセクションを歩むことになりました。
平成15年には企業アライアンスの経験もスタートされました。
私も記憶していますが、タニタさんが発表した【からだカルテ】の回線部分や、
三越での新しい取り組みである、
【Hajimarinocafe】にも参画されていたそうです。
 
また平成20年には1000万人が光回線に加入している中で会員サービスを
構築し、500万人が加盟するポイントプラグラムを創ったそうです。
通信系ではこのプロジェクトは珍しいですね。
平成27年からは現在の光コラボレーション事業を開始されています。
このように沢山の新規事業に関わってこられた大村さんですが、
笑顔で『失敗に次ぐ失敗でした!』と話されます。
失敗を重ねながら多種多様な企画に関わることで、
社内外に仲間が増え、ネットワークを構築していったそうです。
失敗は成功への近道、創意工夫、PDCAが回っている証拠ですね。
相手の本質的なメリットを考える姿勢が成功に繋がっているとおっしゃいます。
 
★新規事業開発で大切にしていること
新規事業、新規事業、と連呼する感じで、
毎日記事も目にするようになっている昨今。
しかし、声はすれど、上手くいっているように見えてこないのは
私だけでは無いと思います。イベントごとばかり開催して、
アイデア出し?連携のピッチ?プレゼン?
なにか箱だけあって魂が無いように思います。
大村さんや、大成さんとお話していて感じるのは、
立場は違いますが、【スピリット】の部分はまさに同じ。
姿勢、根本の考え方が同じなだけに、多様なお話にもすぐに共感が現る、
そんな気がしています。大村さんには、私のことや、
新規事業についていくつか質問をさせて頂きました。
 
1.【杉浦の印象】
正直、お会いするまでは、業界横断的なフィクサーのような方を
想像していたのですが、生き仏のような(見た目ではなく。笑)
まさに代表世話人HPに載せられている酒井大阿闍梨書の「忘己利他」を、
ビジネスの場で体現されている、とても懐の深い方だと思いました!
私の話をじっくり聴いて、
すぐさま数多くの事業者様を紹介して頂いたのですが、
各社様の素晴らしい取組みについて的確なご紹介を頂き、
各社様と杉浦さんとの信頼の絆の強さを感じたことを覚えています。
杉浦さんとの出会いは、私の、仕事のみならず
人生にとって大きな転換点であり、本当にご縁に感謝しております!!
 
NTT_East_Japan4
 
2.【新規事業をベンチャー企業と協業する際に気を付けていること】
とかく大企業はベンチャー企業からピッチやハッカソンなど
一方的に提案をいただく取り組みを実施しがちです。
私はそれらが大嫌いで企画は勿論、参加したこともありません。
お互いの新たなチャレンジや、時には夢を共有し、
共感しながら現場で一緒にビジネスモデルを考えるようにしています。
その際心掛けていることは、「承認」「相手の利益」です。
どの企業様も非常に素晴らしく、
とても私では考えつかない取組みをされています。
その気持ちを素直に伝え行動で示していく。
また、企業様のメリットを第一に考えるようにしています。
何れも持続可能性のある関係を作る基盤だと思っています。
そうは言いましても、全てが上手く実践出来ていないことも事実でして、
私の今後の課題であります。
 
3.【ベンチャー企業と取り組みをして学びになったことはありますか?】
お会いさせていただく、全ての企業様から学ばせて貰っています。
これは決して誇張ではなく、目先の利益だけではなく、
真の社会課題・経営課題にしっかり目を向け、その解決への熱意や行動に、
いつも感嘆や感動ばかりしています。
しかも、皆さんのお話を聞くたびに非常に勉強になり、
誠に勝手ながら自分がめっちゃ成長している気持ちにもなっています(笑)。
そして、こうした気持ちでたくさんの方とお会いする中で、
皆さまに負けず、通信事業の夢を語り、行動するような人になりたいと
私自身が強く思えるようになったことが最大の学びだと思います。
 
4.【大企業の新規事業開発がうまく行かないが、その要諦について必要なこと】
私も新規事業開発でかなり失敗続きなので大層なことは言えませんが、
NTT東日本の新規事業開発を十数年担当してきた経験から
実践していることを申し上げます。
①責任者(部長クラス)が自ら現場へ。
②社内を巻き込むためのアンテナを張る。
③自社の可能性を大いに信じる。
この3点です。
 
①責任者自らが、新規事業に繋がる課題・ニーズを感じとり、
 組織を動かせると、検討段階からスピーディに大きく動けます。
 机にドンと座っているのでなく、
 自ら現場に出て肌で感じ、判断し行動することが大切です。
 
②大企業の各組織が本気で動くと、もの凄いスピードとパワーを発揮します。
 小さな単位でも良いから他の組織を巻き込めるようにするため、
 普段から各組織のキーマンとバーチャルに繋がり、
 課題や新たな取組みのためのアンテナを張っておくことが必要です。
 
③新しい領域に挑戦し続けるには、相当な熱意が必要だと思います。
 失敗が続くとミスを恐れ行動しなくなります。
 熱意の源泉である、自社の強み、可能性を大いに信じて
 新たな領域にチャレンジし続ける強い覚悟を持つことが重要です。
 
と、何事にも真摯に向き合われる素敵な大村さんです。
これからも仲良くしていただきたいと思っております!
またどんな形になるかわからないですが
「死ぬまで現役」
が、夢と語っていらっしゃいました。これからもご一緒できますように!
 
 
※このコーナーは、お世話になっている、
ブレイン・サプライ社が毎月発行している【ブレイン・サプライ通信】に、
私が日々の出会いの中で、仲良くして頂いております、
企業様、経営者様について話題をお伝えするコーナーである
【今月の縁結び】と連動している企画です。
内容に若干不明な場面もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。