【今週の自戒】 後先考えない。をポジティブに。
2024年 12月 23日
【今週の自戒】
後先考えない。をポジティブに。
不将不逆 応而不蔵とは
おくらず迎えず応じて蔵ぜずと読むそうで。。。
おくらずとは、過ぎ去ったことをくよくよしてはいけないこと。
迎えずとは、これから来る未来をいろいろ思い悩まないこと。
応じてとは、その時その時に応じること。
蔵ぜず、とは心にしまい置かない、心にとどめ置かないことです。
将来を見据えること、
過去を顧みること
双方大事ではありますが、
今をきちんと生きることがセット、
そう思います。
後先を考えない位、今を真剣に生きる。
年末
この時期に思うことで
来年はどうしよう
来年やることを考えるとか、
そういう事はだいたい三日坊主で終わる。
また
この1年振り返ることばかりで
できなかったことを思い浮かべて
悔やむ。
そんな時間があれば
今を真剣にまだ今年は終わってはいない。
毎日毎日を真剣に生きれば、
やっとそこで顧みたり
将来を見据えることができるんじゃないかと
思います。
毎日毎日、
後先を考えずにポジティブに生きる
そうありたいと思いました。
どのみち人生は死ぬまでの暇つぶし
暇をつぶすのであれば、
猪突猛進の気持ちで、
一生懸命今を頑張る
そうありたいと思います。
今週もよろしくお願いいたします。
【極上の暇つぶし】
島地勝彦氏の心に響く言葉より…
《人生は運と縁と依怙贔屓》
シマジは幸せにも、3人のスーパーメンターに邂逅(かいこう)した。
25歳で集英社の「週刊プレイボーイ」の新米編集者になったとき、運良く時代小説の泰斗(たいと)、柴田錬三郎先生の人生相談「キミはやれ、俺がやらせる」の編集担当になれた。
柴田先生がまだ49歳だった。
61歳で亡くなられるまで連載が終了しても毎週1回警咳(けいがい)に接した。
「シマジ、お前の人生に何が起ころうとも、品格だけは保てよ」と教わった。
柴田錬三郎先生はシマジを息子のように可愛がってくれた。
30代でシマジは今東光大僧正の人生相談 「極道辻説法」の担当者になり、「シマジ、人生は冥土までの暇つぶしや。極上の暇つぶしをするんだぞ」と教わった。
大僧正が80歳で入寂(にゅうじゃく)するまで、シマジを孫のように可愛がってくれて「人生はどんなことが起ころうとも、失望するなかれやで」とご教授いただいた。
41歳で週刊プレイボーイの編集長になったとき、お祝いに開高健文豪から「出版人マグナカルタ九章」を直筆でいただいた。
「1.読め。 2.耳をたてろ。 3.両眼をあけたままで眠れ。 4右足で一歩一歩歩きつつ、左足で跳べ。 5
トラブルを歓迎しろ。6遊べ。7飲め。8抱け。抱かれろ。 9森羅万象に多情多恨たれ。
右の諸則を 毎日三度、食前か食後に暗誦、服用なさるべし。御名御璽(ぎょめいぎょじ)」
シマジはこの3名のお方の名言を背中に背負って猛進した。
編集長になって一年半が経ったころ、 わが「週プレ」は3万部から100万部になっていた。
もちろん開高健文豪の人生相談「風に訊け」 も大評判になった。
また文豪の胸を借りて挑んだジョーク十番勝負 『水の上を歩く』も重版を重ねた。
またあるとき、開高健文豪には
「シマジ君、君はいままさに人生の真夏日にいるんや!『週プレ』売 れているそうじゃないか。
そういうときのタイの俚諺を教えしんぜよう。
それは『毒蛇は急がない』や。
覚えておきな」
と言われた。
開高文豪はシマジを弟のごとく可愛がってくれた。
シマジは56歳で集英社の子会社「集英社インターナショナル」の代表を退任すると同時にエッセイ
ストになって、3人のメンターから教わった「人生の知恵」を世の中に知らしめた。
いまシマジは現役のエッセイスト&バーマンである。
『人生は冥途までの暇つぶし』講談社
島地勝彦氏は今東光僧正についてこう語っている。
『人によっては、すべてのことを最悪に考えるタイプがいる。
そういう考え方をすると、どんどん気持ちが暗くなり、物事が悲観的なベクトルに動いていく。
どんなトラブルに巻き込まれようと楽天的に考えると、向こうに明るい光が見えてくる。
中学校を二回も退学させられた今東光僧正は、悲劇のどん底に落とされても、「失望するなかれ」と奈落(ならく)の底から這い上がった。
類(たぐ)い稀(まれ)な明るさと岩をも砕く情熱と、ときに自分をも笑い飛ばせるユーモアのセンスで、79年間の生涯を見事に明るく生き抜いた。
亡くなる直前、わたしがいただいた書には「遊戯三昧(ゆげざんまい)」と書いてあった。
遊びのなかにこそ真実があるという意味である。
明るい性格の人は幸運をまわりにまき散らす。』(はじめに言葉ありき 終わりに言葉ありき/二見書房)より
今東光僧正は、流行作家として世に出たが、のちに反逆して文壇を離れ、天台宗の僧侶となり、参議院議員などもつとめた。
作家の瀬戸内寂聴は弟子。
「人生は、冥土までの暇つぶし」とは、今東光僧正の言葉だが、困難に出会ったとき、「人生は、暇つぶし」、と思えるなら、もう半ば問題は解決したようなものだ。
楽天的な考え方は心を軽くしてくれる。
楽天的な人は、軽くて、とらわれず、飄々(ひょうひょう)としている。
「軽さ」は、無類の「明るさ」に通じる。
「人生はどんなことが起ころうとも、失望するなかれやで」。
極上の暇つぶしをする人は、楽天的だ。
だから、どんなことにも失望しない。
上記の【極上の暇つぶし】については人の心に灯をともすより引用しています。