第117回ご縁結びのコーナー 大野理恵さん 社名がなんと株式会社インドとCareer Fly Japan 双方国名が入っている気合を感じる方です!
2024年 10月 10日
日本とインドと、2カ国の国名が社名になっている会社はなかなかないと思います。双方の国名を冠した会社2社を経営しているのが今回の大野さん。ご自身の海外での経験から現在は事業を行っていらっしゃいます。海外の中でも特にインドの将来性に目をつけ、日本とインドを中心とした架け橋を担おうとされ頑張っていらっしゃる大野さんに今回はインタビューをお願いしました。
2021年ちょうど流行り病が流行している際に、これからの強い会社を築くには、いかに組織を強くするか?そんなお話をしていると大野さんに記事にしていただきました。この記事について、たくさんの方々にお読みいただいていろんな場面で読んだよ!というお声もいただくほど、大野さんにはこの記事に限らずお世話になっています。記事はこちら→「これからを生き抜く強い組織とは」代表世話人杉浦佳浩社長へインタビュー
【大野さん、フィガロジャポン掲載の写真より】
◆大野さんとは不思議なご縁、出会いから仲良しに。
いろんなご縁でいろんな方々と仲良しにはなってきましたが、大野さんとは不思議なご縁だと思っています。どなたかのご紹介という感じではなく。2016年ごろに名刺交換をしたことは事実ですが、多くの方々が集まる夜会でのこと。起業からまだそれほど時間が経過していない時の大野さんと名刺交換だけして、そこから1年ほどお会いすることはなかったと思います。その2回目の再会に至る経緯が珍しい、実に珍しいお話でした。
最初の出会いの際に、参加者が自己紹介をする場面、私は、普段から自己紹介苦手、自社についての宣伝はしないポリシー。その時私が話していたのが、ひらめき財団のこと。当時のトピックスを掲げる感じで、ひらめき財団の素晴らしさ、アイデア理論についてコメントをしていました。
そのお話を真剣に聞いてくださったのが大野さん。ただ、ひらめき財団や財団の役員を紹介して欲しいとか、もっと話を聞きたいとかは当日ないまま。そこからが面白い、実に面白いのが行動を直接的に起こして、ひらめき財団に問い合わせを行い、自身で講演会をクライアントに提案して実行までしていたのでした。私の全く感知しないところで。。。なんという実行力の持ち主かと思いました。
財団側と仲良くなっていく過程で、大野さんが、財団を知るきっかけが私の話を聞いたところからということが認知されるようになって、財団側から、私にフィードバックがあり大野さんの実行力を後付けで知ることになった次第。そこから本格的に仲良くなったというご縁が巡っての出来事に感謝しています。
【2018年7月大野さんと】
◆愛知県の北名古屋市のご出身 キャリアのスタート
横浜、名古屋、神戸、仙台この地名の方々は、ほとんど自分が生まれた県名は語らない。まずは市の名前から、出身です!と。都会派の大野さんも名古屋?と思ったら、愛知県です。と返ってきました。現在は北名古屋市のご出身、当時は西春日井郡だったそうです。わかりやすい説明としては、元野球選手のイチローさんの隣町だそうです。なんとなくわかるような気がします。
全国一バスケットの強い高校のご出身と話されるので、バスケット部ですか?と聞くと帰宅部でしたとのこと。中学はバスケット部に所属。高校の同級生はオリンピックに出場経験、プロ経験もあるそうです。そこから社会人デビュー、神戸本社のアパレル企業に入社、19歳までは地元に居て、百貨店に出勤する毎日を過ごしていました。1年後に転勤で渋谷に。21歳までの2年間勤めていましたが、アパレル業界のスピード違反のような四半期ごとのトレンドの変化に疑問を感じて退職を決意します。
そこから英語を話せたら良いなぁ、これからの時代、グローバル感覚の必要性ということから社会人留学を決めて、オーストラリア、シドニーのビジネススクールへ(語学学校→ビジネススクール)。この決断に大きな影響を与えてくれたのは、アパレル企業の元同僚の方、今でも固有関係にあって、背中を推してもらったことに感謝していています。
アルバイトもしながら勉強もして、当地の皆さんとの交流、海外での生活から多くの今の仕事に通じることを学び得ることになります。日本と海外との架け橋になっていくことの胎動に繋がっていると思います。
貴重な経験を日本に持ち帰り、すぐにご結婚、お子さんも授かります。25歳の時。人材系会社に就職は決まったものの、日本での仕事を探す際に、結婚&妊娠という状況で仕事を探すことの難しさを思いしり、自分の身をもって、ネガティブ思考への社会変革、意識改革の必要を感じて働くことになったそうです。出産を経験後にも、社会との隔たりにストレスを感じながら、産休後に復職しそこから2年ほど仕事を続けていました。
◆起業に至る経緯 海外での経験が影響して
29歳になっていた大野さん、次のキャリアを経験するために転職、能力開発や組織開発を主事業とする会社の営業コンサルを次のステップとして始めます。加えて、以前からいつかは起業しようと思っていた大野さん、会社の箱だけは設立していたそうで、なかなか想いの高い社名を命名していて、起業の準備へ徐々にシフトしていきます。会社員としては3年ほどで、起業の道を選択するようになっていきます。
当初の会社名は、株式会社ウィンフィニティ、その社名に込めた想いは、3つのWと無限大(インフィニティ)。We・Woman・Win Winこの3つが無限に成長していくということで名付けたそうです。私が出会ったのも旧社名の時(33才の頃)、当初は、若者、女性、外国籍を中心とした人材紹介をメインとしてスタートしていたそうなのですが、他社との差別化、自社の優位性を発掘伸ばしていくために、海外女子、しかも理系女子にターゲットを絞って人材紹介へと進化していく過程で、社名もキャリアフライ、キャリアフライジャパンと変化していきます。社名のロゴからも女性を意識した赤、パワーを感じますね。その後にジャパンを付加してより日本と海外理系女子を結ぶ想いを強くしている証だと感じます。
【津嶋さんと3人で2021年7月】
◆Career Fly Japan株式会社の事業について
同社のHPに掲げているビジョンはかなり大きい。
・雇用ボーダレスを社会スタンダードにする 〜78億人マーケットで人材の循環を〜
・雇用ボーダレスの本格実現へ
事業の説明に使用されているスライドにもビジョン同様の言葉にパワーを感じたのですが、それが下記。
・我々は、日本の企業文化を多民族共存型とする。これにより生み出される唯一無二なユニークネスを強みとし
て、世界で闘うことのできる企業輩出を目指す。強い組織を作るために雇用におけるボーダーは必要なのか。不要である。国籍、年齢、ジェンダーなどの枠を取り払い、雇用を押し進める企業だけが強い組織として世界で戦うことができる!
華奢な女性というと失礼な話ですが、上記の言葉だけを見ていると、かなりゴツゴツ系の社長が登場しそうな勢い。それくらい海外と日本を結ぶ気合いと根性で事業に向き合っているということだと思います。
【マンダレー工科大(ミャンマー)のキャリア授業の集合写真】
キャリアフライジャパン社の実績や、マンダレー工科大学での写真のとおり、海外との連携がかなり進んでいることがわかります。グローバルビジネスパートナーと連携して、優秀な人材のデータを相互で補完し合うことで、27,000名の登録、そこへの照会、採用アプローチが叶う状況となっています。
お笑い話レベルでありますが、大野さんと一緒に写っている写真をSNSに投稿した際に、海外の方々からいきなり多くの友達申請が届いたことがありました。事業とは関係ないお話ですが、影響力を感じたこともありました。
上記のとおり、専門性高い人材を紹介、採用に導いていることが理解できます。日本に居住している求職者は50%未満、半分以上は、日本に行きたい、住んで仕事をしたい外国の人々の人材データを持っていることになります。まさに雇用ボーダレスの世界観だと思います。
◆株式会社インドの事業について
株式会社インドの会社概要の前に、大切なお話しがあります。HPにもあるとおり、会社設立日は1985年。大野さんの年齢からすると自身が起こした会社ではないことは明白。同様に同社のHPのURLにもhttps://indo1985.com/と設立年である1985が入っています。このエピソードは同社を立ち上げる前からお聞きしていて、亡くなったお父様の会社を引き継いでいる証として1985年を大切に継承されています。
お父様はメーカー勤務から、その会社の販売施工をする代理店として独立。事業に波風もありつつも地元に根付いて会社を継続していたそうです。お亡くなりになった後に、大野さんが会社の清算をするかで悩んでいる頃、お父さんの会社の書類整理をしていくうちに、この会社自体は自分で継承しようと決意するようになっていきます。全く違う業態、そして本社所在地も愛知県から東京へ。それが現在の株式会社インドになったということ。
地元でのお役立ちとして頑張っておられたお父様の心意気を引き継ぐ、そこからインドと日本を繋ぐ架け橋になっていく、なんとも素敵なお話と感じた次第です。
株式会社インドのメッセージとして掲げていることを下記にて。
グローバルな舞台で飛躍する日本企業のサポーターになりたい。日本で生まれた良質な製品やサービスをもっと外に出し、たくさんの方に利用してもらう。それによりユーザーや消費者にバリュー提供をしていきたい。そんな想いから株式会社インドは立ち上がりました。
インドが第二の主戦場になり得る訳として
2050年に15億人の人口予測をされているインド国。総人口を若年層が2/3を占めており、国内外で活躍する労働力を輩出し続けている。モディ政権による国策、「IT化の推進」「Make inIndia」「インフラ整備」などの推移により着実に進化を遂げている。
このメッセージもなかなか力強い。インド社の特徴は伴走型で寄り添う、強みとしてインド南部に関係性があるということだそうです。資料は以下に。
まずは、市場調査、現地法人設立、現地での営業代行サービス、3つの柱が一貫性がありわかりやすいと思います。
大野さんに、この事業への興味関心を持つ法人はどうやって開拓していますか?と質問すると、株式会社インド社のHPを見て、そこからの問い合わせがほとんどとのこと、やる気って大切ですね。
【2024年バンガロールの技術・日本語教育学校にて】
◆グループ2社のシナジーと今後についてお聞きしました
インド社とキャリアフライジャパン社双方の事業は全く違う領域と感じていたのですが、大野さんの中ではシナジーがあるとキッパリ。インドに向けて自社事業を拡張しようと考える経営者であれば、ゆくゆくは必ずインド人従業員採用に動いていく。日本国内でインド人社員としての雇用、その先には国を特定しない大野さんが目指す、雇用ボーダーレスに繋がっていくそう説明してくださいました。そもそも、コストが安いからと外国人に労働力として頼る経営者がまだまだこの国にはいる、その易きに流れるようなことはしない、自社を海外でも戦える企業体にしようとする経営者とビジネスで繋がっていきたい。
今後の大野さんの事業への想いについても語っていただきました。
コンサルティングのクオリティを高い次元に常に引き上げていきたい。レベルの高い仕事をしていける社員を多く採用できる企業にしていきたい。海外での事業も利益体質を確保していく。自動車メーカーのスズキの様に現地で愛される会社を目指していきたい。人材育成に長けた会社となり、輩出企業となっていきたい。そして日本とインドの架け橋といえば、我々グループとなっていき、日本の労働力不足に寄与していきたい。
ところで、なんでインドにフォーカスしたのですか?と聞いてみると意外と簡単な返事が。提携しているパートナー企業がインドが多かったから。ということでした。でもそれはご縁を大切にしているからこそとも感じた次第です。
◆大成株式会社 加藤社長様にコメントをお願いいたしました
私のご縁で仲良くしてくださっているのが、大成株式会社の加藤社長。実際に海外の人材採用に至ったり、大野さんのセミナーへの登壇もしてくださったりしています。加藤社長様には私も日頃からお世話になっております。
①加藤社長さまから見て、大野さんのお仕事、事業に対する姿勢、お感じなことなんでもお教えください。
見た目はチャラいですが仕事に対する姿勢はまじめです!笑
ポジティブで常に前向きな姿勢で、チャレンジを恐れず女性ですが男気にあふれています!
人情味があり、同じ経営者として学ぶところは沢山ある方です。
日本の市場環境は「少子高齢化」「生産労働人口減少」など多くの業種で日本人だけでの運営は困難な状況です。その中で大野さんのビジネスはいち早く、
日本で働きたい外国人材に注目し成功しています。
人財のマッチングだけではなく、企業名の通り、関わる全ての人々のキャリアを飛躍させるために色々なサービスを展開されており、弊社でも2名(インドネシア人、エジプト人)の採用をさせてもらいました。
その中で感じたのは常に外国人の方にしっかり寄り添い頼れる方です。
②インドビジネス、インド人材についてお感じになっていること、お教えください
ITエンジニア人財が多く、これからの日本市場には必要不可欠だと確信しています。皆さんはインドにどのような印象をもっているか分かりませんが、私はインドの方は優しくまじめな方が多く日本人と相性は良いと思います。
又、現在人口は世界一となり、これからインド経済は大きく飛躍すると思われます。
インドでビジネスを検討されている方は是非とも大野さんにお問い合わせ下さい。人財だけでなくインド市場にも詳しいです。
【写真下に大成株式会社加藤社長と加藤常務】
◆最後に大野さんにコメントをお願いしました
この度は、インタビューの機会をいただき、誠にありがとうございました。杉浦さんの心地よいヒアリングにより、自身のこれまでの歩みや事業に対する考え方を振り返ることができました。インタビューの途中で「インパクトのあるエピソードがなくてすみません」と杉浦さんにお伝えした通り、世間の皆様に強い印象を与えるようなエピソードが本当にありませんでした(笑)。ただ、それが私らしさなのかなと今は思っています。
プライベートな部分に関しても、非常に上手にオブラートに包みまとめていただき、本当に感謝しています。とても美しく仕上げていただきました(笑)。
また、個人的に杉浦さんに感謝していることをここに記しておきたいと思います。出会って以来、杉浦さんと定期的にランチをご一緒し、近況をアップデートする機会をいただいています。いつの間にか、事業の中で何か良いことがあったら報告しよう、という気持ちが杉浦さんへの報告モチベーションとなり、仕事への意欲に繋がっています。一方で、少し厳しい局面やネガティブなことも淡々と聞いてくださり、何度も心が救われました。ありがとうございます。ペスカトリアンな私ですが、またぜひ一緒に野菜と魚介を楽しめるお店にお付き合いください!
暖かいお言葉をいただいた大成加藤さんにも、心から感謝申し上げます。ご協力いただきました加藤常務にも、ありがとうございました!
【unmixloveに記事として掲載された際の大野さん】
ビジネスと体型は関係ないかもしれませんが、スリムといいますか、ある意味、華奢な感じがする大野さんがいつも力強くビジネスや、海外、国内で活発に動いているところには頭が下がります。私も見習って頑張りたいと思います!
また不定期ながらのランチMTGを楽しみにしております!インドと日本、日本企業が元気になることを願ってこのインタビューに込めたいと思います。有り難うございました。