第103回ご縁結びのコーナー matsuri technologies株式会社 吉田 圭汰さん 〜練り込まれた事業への熱量の高さは常に沸点!と感じるほどの方〜

ー杉浦佳浩

第103回ご縁結びのコーナー matsuri technologies株式会社 吉田 圭汰さん 〜練り込まれた事業への熱量の高さは常に沸点!と感じるほどの方〜


2023年 08月 11日

第103回ご縁結びのコーナー matsuri technologies株式会社 吉田 圭汰さん 〜練り込まれた事業への熱量の高さは常に沸点!と感じるほどの方〜      

matsuri technologies社のコーポレートサイトはこちら。

いろんなご縁の始まり方がありますが、ある日突然の連絡、そこから急速にご縁が深まることもあります。今回のmatsuri technologies株式会社の吉田さんとはご本人ではない方から予想もしない連絡から始まりました。そこから事業 の概要、業界が悪い方へ激変している中でも、知恵を出し、実行しながら業界のリーディングカンパニーとしての自負を掲げて奮闘、減収減益が当たり前の同業他社の状況から、勝ち筋を見つけ圧倒的なスピードで立ち上げ収益化していく、その素晴らしさは言葉を失うほど。吉田さん、同社の動向を常に注目しています。この素晴らしさを本日はお伝えできればとインタビューをお願いした次第です。

【社長の吉田さん HPより】

◆ご縁の始まり、突然の連絡、それは私の投稿が始まりでした

ここ10年以上毎日Facebookを毎日投稿、それは私の毎日の活動から、役に立てることがあるかな、なにか興味を持ってもらえることもあるかと思って投稿を続けていて、それを自身のHPに掲載するということも連動しています。今から3年前の9月に投稿したのが以下の写真。私のHPではこちらをご覧ください。



【古い仲間?友人?戦友?が新たな道を選択しました!今年の7月に誕生しましたファンドへ】というタイトル。この投稿を見てすぐに反応があったところから、吉田さんとのご縁が始まります。私に連絡があったのは桑嶋さん、私とは12年ほどのお付き合い。大阪で出会った頃は不動産会社そこから外資系生保、OYO LIFEで事業責任者として活躍されていた際にその時々に連絡をもらって関係性が続いていました。その桑嶋さんからかなり丁重に、上記の投稿を見たこと、そして現在所属している会社のために、このファンドを紹介してほしいという内容でした。

事業内容、HPを拝見してこれは難しいと思ったのが当初の感想。コロナ下ということもあり、リアル面談は避けてオンラインで当初お話を伺いました。そこからの展開は後述し、吉田さんのプロフィール、起業についてお伝えしたいと思います。

◆隔世遺伝で起業家へ 学生時代もずっと事業のことを考えて

中学生くらいの時から、ビジネスというより、商売に興味があったと話す吉田さん。小さい頃はお金に執着があったと話してくれました。さまざまな経験を経て、お金を稼ぐだけではない世界があることに気づき出します。ビジネス、事業を通じて見たことのない景色、社会的インパクトを起こすこと事業化することに意味がある、そこにフォーカスしたいと徐々に変化していったそうです。大きな課題を解決する、世の中の人に意味あることをしたい。なぜそう思うようになりまいしたか?の問いに、事業家お祖父様の存在が大きい?隔世遺伝かな?と笑顔で答えてもらいました。

事業に興味があった一方でもう一つ熱中していたのが音楽、高校生の頃から6、7年バンドを結成、ベースを担当していました。腕前もメキメキ上がり、ついにはインディーズデビューをするほどまでになっていきますが、人生1回こっきり、フォーカスすべきは事業ということで音楽は一切やらない決断もしたそうです。大学生時代に起こした会社は事業売却を経験し、2015年12月に民泊事業にコミットしようと決意、2016年8月に現在の会社を設立します。まだ民泊という言葉が一般化する前に事業ドメインを決めたことを聞くと、吉田さんが生まれ育った新大久保の土地柄に似ていると表現してくださいました。それを一言でいうと、【カオス】。常にたくさんの人種でごった返しているそこでは活気があり、好きというより面白いが先、なにが生まれるか飛び出すか、想像もつかないところが面白い。始まった民泊事業も多種多様な事業者が参入し面白さ満載だったと。大学生時代から、ソフトウェアやアプリを使った商売をやってきた、まだなにもなかった産業である民泊にかけて、民泊事業者の支援をシステムと人でカバーするところから自社が民泊事業に乗り出し、さらに顧客、Airbnbとの間で現場に入り込みシステムをブラッシュアップしていきながら、双方からの信頼も構築発展し成長を果たしていきます。

明日のお金しかない時、事業を起こして幾度となく経営が厳しくなる経験がありつつも信任を得られている、単純に自分の思い入れで事業をやるのではなくお客さんの課題に向き合うこと、プロダクトだけに集中するのではなく、プロダクトと商売を融合して課題を解決する事業に集中することを決めて今があると話してもらいました。

【2020年11月吉田さん桑嶋さんが大阪へ】

◆テクノロジー集団の同社、たびとすまいの形を変えるとは

古い知り合いの桑嶋さんからの依頼とは言え、〇〇テクノロジーってどうもアレルギーがあり、乗り気は当初していませんでした。テクノロジーもないのに流行りごとのように、名付けている会社も多く、どこにテクノロジーがあるのか事業説明を聞いてもさっぱり理解できないこともありました。それが、事業の説明、想いをお聞きしていくと、なんと!こんな素晴らしい会社があったのか!これは凄いぞ!と思いすぐに前述のファンドにお繋ぎした次第です。

その経過報告にと今度はリアルにわざわざ大阪に吉田さん、桑嶋さんがお越しになって感謝の気持ちと手土産まで持参くださってびっくりしました。20代の社長でここまでど真剣に事業と向き合っている方はそうそういないなと思っています。そのテクノロジーの凄さと事業についてお伝えします。

・吉田さんの会社経営、事業への想いが現れているミッション・ビジョンについて

ミッション→意味ある新産業を創り続ける

ビジョン→テクノロジーで「たび」と「すまい」の形を変える

自社を定義する言葉→宿泊、短期賃貸等によって”空間”の利用価値を向上させるStayXを擁するテクノロジー集団

民泊を通じて新たな産業を作り出す、それはまず民泊からってことを感じさせるくらい、多岐にわたる可能性を私は感じました。現在の事業から見えてくることをお伝えしていきます。

StayXはオーナーサイドが常に感じている空間の価値を上げたいを実現し、ユーザーサイドの1日単位でお得に借りたいを実現するもの。

特徴的なこと、素晴らしいなと感じたことをピックアップしてみます。

・システム構築により、労働集約産業である、【宿泊】に徹底的に無人化を実現していること。

・オーナー所有の物件のバリューアップに、改装や備品を自社のBSで所有するのではなくファンドを組成している

・契約、決済、鍵の受け渡し、コンシェルジュ機能、リアルで介在するのではなく、無人もしくはオンラインで対応

・備品関係、装置、設備のコストダウンを徹底的に。自前でできることは自前主義で。海外での生産も活用している

・130万件以上の予約データを解析して、収益力を査定し、そのベースを活用して用途変更や価格変更を実行している

・株主である三菱地所、東急不動産そのほか一流の事業者とStayXの連携が始まっている

オンラインやシステム構築し、集客から退去まで、オーナーの物件のバリューアップ、清掃管理・メンテナンスを全て網羅しているソリューションとなっているところが素晴らしいと感じています。

◆会社におけるターニングポイントを語っていただきました

吉田さんにmatsuri technologies株式会社を起業から現在までに体感したターニングポイント、会社、吉田さんご自身の変化の現れについてお聞きしました。

・外部株主を初めて迎え入れた時:1社目は自身が100%株主、寝ずに頑張っていた。そこから、プロダクトを作ることが本質ではない気付き、大学を辞め、バンドを辞め、時間と勇気しかない中で地獄をどれだけ見れるか?踏み込む決心ができた、全てを事業に集中できた瞬間が訪れたことも外部株主を迎え入れたことから始まりました。当時、株主を迎えることは怖かったと話していました。

・2019年末にトップランナーになった時:取り扱っている物件数で業界トップになったのが2019年末、その頃から我々の器が、業界の器になる、大きくするのも小さいままであるのも我々次第、リーディングカンパニーがどうあるべきかと考えるようになったことが大きい。この産業を生かすも殺すも自分達次第、産業と一体化した認識を持って、特にコロナが始まった時に、この危機を乗り越えること、乗り越えた時には大きなプラスで恩恵を被ることができる。

まさにコロナ明け、相当の成長力が備わっていて、競合ともこの産業を発展させていく気概を持って吉田さんは取り組んでいます。その現れとして、今まで公表してこなかった、アセットをファンド化する施策を業界に向けて伝える動きも撮り始めます。まさにトップランナーの取り組みだと感じます。

・凄いメンバーがジョインしてもらった時:桑嶋さんはじめ、現在のmatsuri technologies社に、有能なメンバーが集ってきていることを吉田さんは大きいと話します。反骨心あり、事業をやり抜く力、自分の人生のキャリアを真剣に考えて集まってきてくれている。このメンバーなら、楽しみ、事業を好きになりを共有しながら、売上1兆円も目指せる、日本だけでなく世界を目指すことができるプ、ロダクトと商売を織り混ぜ飛び出して行ける。素晴らしいメンバーがいることそれを誇りにできるのも大切だと感じます。

売上高の85%が消え去った、そんな逆境をどう乗り越えたか

売上が大きく減少しても、メンバーみんなで知恵を出して成長軌道に戻していくところは本当に素晴らしいと思います。素敵な方々が集っているからこそだと感じています

【資金調達リリースの発表当日3人で高知へ】

◆吉田さんと近しい方お二人に吉田さん、同社について語っていただきました。

・現在同社 取締役の桑嶋さんに3つの質問にお答えいただきました。

①吉田さんの魅力、吉田さんとのエピソードを教えてください。

吉田の魅力はインプットの多さと、謙虚さだと思います。吉田は、成長すること、事業を大きくすることにプライドを持っており。

自分自身がどう見られるかなどには、プライドを持っておらず尊敬してます。

ゆえに、フラットに双方向で議論ができるのが魅力でもあると思います。

②マツリテクノロジーズの魅力をお教えください

弊社の魅力は、人にあると考えております。

現在実務を行う上で中心的なメンバーは、コロナでどうなるかわからない時にもついてきてくれたメンバーなので、信頼関係も強いと考えております。

もちろん、ビジネス的な魅力もありますが、その中では新しく挑戦ができる機会の多さが魅力的だと思います。

③同社への入社するにあたっての決め手はなんですか?

私自身が、入社するにあたっての決め手は、前職のないものねだりというところも多分にありましたが、経営陣とのディスカッションの中で、正しい意思決定を優先してくれそうという点が確信できたからです。

誰がいうかより、何を言っているか、それが会社の成長にプラスなのかどうかを議論できる土壌があると思って入社しました。

・大学生時代の起業仲間、長島さん(現在 ベンチャーキャピタリスト)

①大学生時代 一緒に起業した際のエピソード

大学入学時からひときわ目立っていた吉田さんに魅力を感じ、10代の頃から多くの時間を一緒に過ごさせてもらいました。

マックブック片手に下駄をはいてキャンパスを練り歩きながら、常に海外の新しいガジェットやソフトウェアについて語っているような方でした(今でも大きく変わってはいませんが)。

そんな吉田さんですが、大学2年頃から、ユーザーとしてではなく、ご自身で新しいガジェットやソフトウェアを開発するということに傾倒されるようになります。

当時、目白のバーミヤンで、彼が考えている事業アイデアや解決されずにいる課題について、毎晩毎晩(深夜)意見を求められていました。

「海外にはこんなアプリがある」「僕だったらこう考える」と、彼の話を聞くのはとても楽しかったですが、

段々と、私に対して宿題をわたすようになってきたり、タスクを与えられるようになり、しまいには吉田さんから、「あれ?もう一緒にやるメンバーだよね?」と認定されることになりました。

ほんの10年前ですが、学生起業はもちろん、スタートアップという業界自体も浸透していなかったことや、私自身がごくごく平凡なただの大学生であったことから、一緒にはやれない旨をお伝えしていましたが、彼の粘り強さに根負けしたのと、一番近くで彼の作る事業を見てみたいという思いから、一緒に事業運営をしていくこととなりました。

当時通っていたバーミヤンは無くなってしまいましたが、担々麺を食べるたびに、あの日々のことを思い出します。 

②長島さんから見た 吉田さんの魅力

吉田さんは、ビジョナリーで人を牽引していく力と、手を差し伸べてしまいたくなってしまうチャーミングさの両方を持ち合わせている人物だと思います。

商売とテクノロジーが何よりも好きな吉田さんは、誰よりも新しいビジネスや技術、ガジェットについてインプットをしていますし、目に見えるものすべてから機会を探し、良い意味で世の中の常識を受け入れません。

Airpodsがリリースされる5年前から、ハンズフリーイヤホンの可能性に気づき、中国から輸入したハンズフリーイヤホンをつけながら、新宿の街を意気揚々と歩いていました。

周囲からの目を気にせず、とても楽しそうにハンズフリーイヤホンのポテンシャルを語る姿は、今思い返すと、自分の信じる未来を疑わず突き進む、起業家の姿そのものだったと思います。

誰もが見えない未来を見通す力を持ちながら、誰でもできることに苦戦してしまう姿や、それをさらけ出せるチャーミングさも、吉田さんの魅力です。

客観的に見れば、事業、組織、資金調達額の大きさ、いずれも素晴らしい成果を出されていると思いますが、今でも誰に対してもストレートに「今はこんなことに困っている」と相談する姿を見ると、常に今よりも良い事業を作るべく考えていんだなと感じます。

そんな吉田さんですから、何か彼のためにできることはないかと、そういう方々が彼の周りに自然と集まってくるのだと思います。

③matsuri technologies株式会社の魅力可能性について

吉田さんから、「結果で示します」とお伺いしていますので、今後のmatsuri technologiesに注目しようと思います。

【吉田さんからのご縁で角田さんをご紹介 感謝です!2023年3月】

◆まだコロナ真っ最中に大きな資金調達へ

昨年2022年3月に大きなリリースが出て、私自身もびっくり。コロナ禍でありながら、2年で売上を3倍に伸ばしていったmatsuri technologies社そこをじっくり見てくれていたのが、同社とご縁の最初のベンチャーキャピタリスト。ご紹介から2年と6ヶ月後に大きな投資判断をして投資が実行となりました。
そのリリースがこちら→【20億円の資金調達】テクノロジーで「たび」と「すまい」の形を変えるmatsuri technologies/逆境を乗り越え、更なる成長に向けて採用強化

自分ごとの様に嬉しく、本当に素晴らしい、吉田さん、桑嶋さん、CFOの呉さんそして、メンバー全員がリーディングカンパニーであるという自負からこのような元気の出るリリースへと繋がったと思います。

個人的にはその大切なリリース時に一緒に高知へ行き同行できたことが思い出深いです。

【初めて同社オフィスを訪問した時2021年8月】

◆今後の同社について

吉田さんに尋ねるとシンプルな回答が返ってきました。

・良い事業を創ること

・より本質的なことにコミットすること

・意味ある産業を 世の中に広める

・テクノロジーとリアルを融合していく

シェアリング(共有化)とDX(効率化)これを今は空間にフォーカスしてやっている、この空間部分を、人であったり、車・モビリティに展開できる、最適できること、事業領域は際限がない。

ミッションビジョンに紐付くブレない回答だと認識しました。これからの展開に私もご一緒できるように、私自身がアップデートできるように頑張りたいと思っています。

【2022年3月新オフィスへ訪問時】

◆最後に 吉田さんに今回のインタビューを振り返ってコメントを

素晴らしい記事を書いていただき感無量です!

悪戦苦闘、想像しうる悪いことはだいたい起こってきた当社ですが、様々な方のお力をお借りして乗り越えてきました。 

杉浦さんや 桑嶋さん 、角田さん、長島君などこの文中に登場する皆さん含め数えきれない奇跡のような出会いに救われています。

人事を尽くして天命を待つ、IT業界風に言えば点と点が繋がる瞬間が多くなるようこれからも頑張っていきたいと思います。

 

素晴らしい、経営者の吉田さん、ますます今後が楽しみです。有り難うございました!