捉え方と一歩を まずは

ー杉浦佳浩

捉え方と一歩を まずは


2023年 06月 12日

【今週の自戒】
捉え方と一歩を まずは

40代後半から60歳前半まで
その年代向けのビジネスを
展開している方と話す機会がありました。

第二の人生について
とにかくネガティブ
未来が暗いと思っている人
特に男性が多いと聞きました。

過去を見るばかりで、
肩書きだけあって、
社外ネットワーク、役割を演じることも
できる人が少ない。

そして新しいことへの一歩を
踏み出すことにも自分で
壁を作っている。

その方から、なんで杉浦さんは
そんなにスムーズに独立できたのですか?
と質問があった。

あんまり深く考えてみた
ことはなかったのですが、
会社員を辞めると決めた後の
行動が早かった、そこは間違いない。
仲良くしている司法書士さんに
会社設立の相談。
登記できたら、仲良しの銀行員さんに
口座開設を相談。
契約書や事業関連については
たくさんの経営者さんがサポートして
もらえた。
本当に困ることがなかった。
辞めると決めて
すぐに動いただけ、
そこに、楽しそうに
面白がってやってみた。
意思決定から1ヶ月経てば
引き返せないほどになっていた。
一歩を踏み出す大切さを
改めて。自分に投げかける
1週間に。
今週も
よろしくお願い申し上げます。

【とにかく一歩を踏み出してみる】
精神科医、保坂隆氏の心に響く言葉より…

《とりあえず一歩を踏み出してみる。すべてはそれから始まるものだ》
「妙薬篋(みょうやくはこ)に盈(み)てども、嘗(な)めずして益なし」(『遍照発揮性霊集』)

たとえ、よく効く薬が箱の中にたくさんあったとしても、それを服用しなければ効果はない。
薬をきちんと飲まなければ病気は治らないというわけです。
じつは、空海が最澄に送った手紙の中にある言葉で、どれほど優れた教えを理解したところで、それが実践されなければ意味がないと説いています。

「できない理由を探すな」という言葉があります。
さて、あなたは新しいことを始めようするときや、リベンジを期して再度チャレンジしようと決意したとき、その日からスタートしていますか。
たいていの人は「せっかくだから新年の一月一日から」や「新年度の四月一日から」とか、あるいは「次の誕生日から」といったように、何かの区切りとなる日からスタートしようと思いがちです。
しかし、ただでさえ落ち着かない年末年始や、慌ただしい年度始め、誕生日であれば食事会や飲み会の予定が入るなどして、気がつくとスタートを切るはずだった日から何日かたっていたりするものです。
その結果、また次の機会にしようと、結局は先送りになっているのではないでしょうか。

スイスの思想家ヒルティは『幸福論』の中で、「何よりも肝心なのは、思いきってやり始めることである。一度ペンを取って最初の一線を引くか、あるいは鍬(くわ)を握ってひと打ちするかすれば、それでもう事柄はずっと容易になっている」と主張しています。
とにかく最初の一歩を踏み出すことが肝要という考えでしょう。

私の知人は「何かを始めようと思ったら誰かに宣言するといい」と話していました。
「思い立ったが吉日」「善は急げ」ともいわれます。
いつか始めようではなく、やると決めたら、思い切ってすぐにスタート。
とにかくやってみることが、すべての始まりといえるでしょう。

《頭ではわかっていても、なかなか行動に移せないのが人間。最初の一歩を踏み出すのは難しいが、思い切って始めれば、何かが起きるだろう。》

『空海のことば』MdN新書

行徳哲男師はこう語る。(感奮語録/致知出版社)より

『現代人は考えすぎる。
しかし、考えて解決する問題など皆無である。
問題を解決するには行動するしかない。
考えることは行動にブレーキをかける。
考えるから行動しない。
行動渋滞が起きる。
行動しなければ証は何も得られない。
禅の教えにもある。
「行ずれば証はそのうちにあり。行ぜずして証は得ることなし」と。』

『金や財産、名誉や地位を失っても、ほんの一部を失ったにすぎない。
しかし、勇気を失ったらすべてを失う。
勇気は頭からは生まれない。
勇気を生むのはただ行動のみ。
行動が勇気を起爆させるのである。』

とにかく、一歩を踏み出してみる。
すべてはそこから始まる。

上記の【とにかく一歩を踏み出してみる】については人の心に灯をともすより引用しています。