第95回ご縁結びのコーナー 株式会社K-FIRST 田中さん 〜自身がビルオーナーだからこそできることを探求中そして飛躍のステージへ〜

ー杉浦佳浩

第95回ご縁結びのコーナー 株式会社K-FIRST 田中さん 〜自身がビルオーナーだからこそできることを探求中そして飛躍のステージへ〜


2022年 12月 11日

第95回ご縁結びのコーナー 株式会社K-FIRST 田中さん 〜自身がビルオーナーだからこそできることを探求中そして飛躍のステージへ〜

株式会社K-FIRSTのHPはこちら。

40歳前後から若い方々と出会えること、対話できること、事業に関わることにフォーカスし、共に活動ができることを大切にしてきておおよそ20年になろうとしています。その中で、学生、起業、事業承継、事業拡大といろんな局面で対話を重ね、ご結婚、披露宴で乾杯の挨拶、そして四国お遍路をご一緒している経営者が今回の田中さんになります。加えて私自身も田中さんの事業の利用者であり、借主という立場であります。たくさんのキーワードを網羅しながら、田中さん、会社の魅力についてお伝えしたいと思います。


【モデルさんのようにカッコいい田中さん】

◆出会った時は大学生、お母さんにも会ったことがあります
13年ほど前、あるコミュニティに世話役として関わっていた頃、田中さんと出会いました。当時は大学生、起業を夢見てそのコミュニテイでも積極参加し、学生ネットワークを構築しながらイキイキされている頃でした。この団体を創設したのが、一柳アソシエイツの一柳さん、私の地元の先輩、私もこの団体について手伝え!って感じで関わっておりました。その縁で田中さんと仲良しに。この一柳さんが現在注力されているのが【一流塾】そこに毎年やる気ある経営者を推薦してきたのですが、2021年度の塾生に田中さんを推薦させてもらい、何かご縁の先祖返り?そんな橋渡しができたのも田中さんとの繋がり続けている由縁だと思っています。さらに、大学生時代の田中さんのお母様にお会いしたことがあるのですが、これも2021年12月の結婚披露宴で再会するというご縁の広がり、有難い限りです。

◆ぼんやり30歳ごろに実家を継ごうと思っていた田中さん
学生時代に、就職への疑念を持っていた田中さん、同じ枠組み、一律の採用手法、採用支援会社のレールに乗せられた学生や採用企業の動きに我慢がならなかった。新たなこと社会にインパクトを!と思って、現役大学生学生ネットワークを1000名〜2000名保持して、学生目線を持った新たな就職支援の枠組みを作る会社を友人と立ち上げていました。その先には起業家を多く輩出したいと考えていました。
並行して30歳ごろには実家を継ごうとも考えていたそうです。大学院に入って、税理士資格を取得して、金融知識を学び銀行に入社して、、、、そんな青写真を描いていました。
目算が狂ったのは、税理士資格の勉強の時、この勉強を3年も継続しているイメージが持てなかった、税理士資格取得を断念し、大学院はきちんと卒業、当時実家の騒動発生もあり、学生起業については脱退する形で実家の手伝いをするようになります。これが起業から事業承継への転換点です。

◆3代目として不動産オーナー会社を引き継ぎながら見えてきたこと
大阪の堺市を中心にビルを所有する会社がお父さんが社長を2代目として引き継いでいた会社。お爺さんがこの会社を創業したそうです。その3代目になるべく、全く初めての不動産事業に傾注していきます。時代遅れである業界のこと、古き悪き慣習、人を信じるタイプのお父さんに付け入る業界人を見るにつけ、何か違うおかしい、疑問を持ちながら少しづつ自分の考えを通すようにしていきます。そもそも空室が多かった自社物件、素人ながら自分で営業に回ってみたら、90%の入居率に変化させることに成功。ここでの変化にはお父さんが田中さんを信じて任せてくれたこと、その存在が大きかったと話します。いろんな業者さん特にマイナス面の多い業者さんには、あくまで穏便に、丁寧にお引き取りを願って会社の収益を改善していった田中さん、そこでもっとこの経験を業界内で活かせること、不動産、ビルオーナーに役立てることができるのでは?と考えるようになります。実家で事業に関わって数年後に、今の会社を立ち上げます、それが2014年、株式会社K-FIRSTの誕生となります。
この第二創業への大きなきっかけには、もう一つ、米国の不動産経営管理士(Certified Property Manager®→CPM資格)との出会いもあったそうです、不動産経営における数値分析から始まり、不動産管理会社の地位が米国では高いこと、オーナーの資産を守る、発展させるところ、地位も高いのが米国での立場、この資格を日本でも活用し、質が悪い不動産管理会社を排除、業界を変えられると思ったそうです。社会的意義の高い第二創業と感じます。そこから私との面談頻度も上がってきたように感じます。田中さん28,9歳の頃ですね。

◆秀吉会との出会い
築30年以上の古いビルの再生をなんとかしたい、そう思って株式会社K-FIRSTを立ち上げた、田中さん、良いことをしていてもそうは受けいられない。私ができることとして、同じような志を持って頑張っている集団である、秀吉会にメンバーとして参加すること。自分がやっていること、やっていこうとすることを天下一を合言葉に集った起業家の前で事業発表をする中で、かなり厳しい言葉が飛び交いました。『ボンボンは来るな!』『君は経営者じゃない!』先輩経営者にボロボロに言い放たれても、田中さんは、悔しい気持ちを持ちつつ、先輩たちが輝いて見えた、そして覚悟が決まっていったと話します。そして入会を推した私にも感謝の気持ちを表してくれました。ここから、経営者になろう、チームを作ろう、単なる小金持ちで終わりたくないと心に刻んでいったそうです。早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行けこの言葉どおりに、1年半説得して、業界の先輩(年齢も)が入社してもらえるようになります。現在は29名(パートを含)の仲間と事業を進めるようになっています。これも秀吉会のおかげ、厳しい中でも親身になってもらえた先輩経営者のおかげと感謝していました。秀吉会について、田中さんは、一人の経営者がこれほど変化するのか、変化できるのかを間近で見ることができた、人生賭けて一念発起すれば人は、経営者は、これほど変われる成長できる社会貢献できるまで頑張り続けるその大切さを学べたと。
私から、田中さんに、そろそろその学びを次の世代に還元する立場に。ぜひ秀吉会でリーダーシップを発揮して引っ張って欲しいと思っています。


【お遍路の一コマ四万十川にて大好きな写真の一枚です】

◆関西ナンバーワンとなったスモールオフィス事業【Re:ZONE】について
2022年10月現在、28拠点契約者数500社以上、利用者数1000名以上とついに4桁を超えてきました。最初、肥後橋の古いビルの再生に乗り出した時、そんな需要があるのか?と思ったのが5年前、田中さんが30歳の時でした。リモートワーク、ワークスタイルの変化、フリーランスという働き方が始まり出した頃、オフィスを縮小する、スモールオフィスに目が向かない状況だったと思います。しかしここ2年半での働き方の変化、価値観の変化、多様化でスモールオフィスの需要は確実に伸びている状況です。

【築30年以上のビル再生事業 私が入居しているビル】

ちなみに私もその一人(私の事例で)、2020年4月7日緊急事態宣言が発表されたその日に田中さんに電話を入れて、オンラインニーズを第一番に【Re:ZONE】の利用者になりました。完全密閉タイプのオフィス(私は一人部屋、完全個室)、共有部分と自分の部屋の二重ロック、共用部分の外と内側に防犯カメラを装備、24時間出入りが自由、机や椅子、収納関係のオフィス備品が無償貸与、ネット接続も無料で完備、初期費用・保証金・礼金、個別空調、法人登記もOKという至れり尽くせり。この内容で御堂筋線中津駅から3分程度でありながら5万円という安さ。新幹線を新大阪で降りて20分ほどでオンラインに集中できるというメリットを享受しています。
コワーキングでもない、レンタルオフィスでもない、SOHOに近いですが住居部分はなししかも登記ができる。そこが【Re:ZONE】の強みとなり、大阪市内中心部にのみならず、大阪府内、奈良と拡大傾向にあり、今後は西のエリア、広島や福岡、松山などに展開していこうと考えています。


自身が経験してきた、ビルオーナーの悲哀を少しでも無くしたい、幸せにしたい、空室の再生を手掛けながら最近イメージしているのは、オーナーの発展はもちろんのこと、その先にいる、入居者の事業者が潰れない、事業が発展する、それが【Re:ZONE】の強みとなるように変化の途中と話します。
入居者が成長できるインフラが【Re:ZONE】である。そう未来に向けて定義しています。スモールスターターのインフラになっていくコスパが良いだけの事業者だとすぐに真似される、大規模事業者が参入しづらいビジネスモデルをいくつも考えているそうです。2025年200棟という大きな目標で動きを加速して行っています。


【うどん好きの田中さん 奥様とご一緒に】

◆四国お遍路に参加してみて
2020年の秋、私が出張先の特急列車の中から、田中さんに『お遍路に行かない?』と誘ったのですが、半分以上は断られるかなと思っていました。そこで田中さんから行きますと二つ返事でもらえた時は嬉しかった。2021年1月から田中さんが最年少参加者としてお遍路メンバー6名でスタート。スタートから1年と9ヶ月で58番札所まで歩いています。長い距離では70キロの道のりを2日で歩き切る。なかなか過酷な行程を一緒に頑張っています。余談ではありますが、田中さんの結婚披露宴にて、私は乾杯の音頭役をご指名いただき、ご本人から頑なにやめてほしいと言われた、お遍路の格好でスピーチと乾杯の発声をさせてもらえたことが光栄であり、自画自賛ではありますがなかなかの出来だったと思います。ご両家のお母様お二人から感謝の言葉を直接くださったことも良き思い出になっています。これもお遍路に行ったからこそ。田中さんにお遍路に参加し始めて変化したこと?を聞いてみますと、人生観が変わりました。事業だけでなく家族の幸せを見ないと幸せとは言えない。人生を豊かにすることの大切さ、そこに気づけたことが大きい。参加していると、毎月多方面のフィードバックがもらえる、感受性が増した、視座の高さを学べたとも大きな成果と話してくれました。いろんなご縁があって自分がいる、出来事をどう捉え、目先の利害に惑わないようになってきた、この貴重な経験を自分より若い世代に還元していきたい。良い人に囲まれて幸せ、そこを実感でき、守ってもらえている。
と素敵な回答でした。

【2018年ランチMTGの時】

◆最後に田中さんからコメントをいただきました
この度は、インタビューの機会をいただき誠に有難うございました。
改めて今まで多くの方に助けていただき、また多くのご縁をいただき、今の自分があるのだと振り返る機会をいただきました。学生起業した際に右も左もわからない僕に様々な機会をいただいたこと、事業承継した際に経営者になり切れていない僕に秀吉会を紹介いただいたこと、経営者として覚悟が決まった僕にお遍路に誘っていただいたこと、他にも多くの機会をいただき人生の転機にいつも杉浦さんが寄り添っていただいています。
また個人的には、10年以上前に約束した「僕の結婚式の挨拶をしてください」という約束を忘れずに快諾いただいたことは人生において大変幸せなことでした。

杉浦さんは押し付けるのではなく、僕が気づくまで多くを語らずに気づくまで様々な機会や短いメッセージをいただきます。
僕がすぐにそのメッセージに気づけばいいのですが。。。笑
気づくまでに多くの時間を要するときもありますが、数年前と比べてその時間は短く、多くのことを感じれるようになったのでは思っております。

K-FIRSTは、創業当初は「ビルオーナーの資産の最大化」というミッションのもと、ビルの管理と再生に注力して事業をしておりました。
現在はお客様の先のお客様の幸せを考え【可能性を発掘する】というミッションを掲げ、本気で社会に貢献できる会社を目指しています。

最後に杉浦さんには
大きな夢(絵)を描くことの大切さを教えていただき、それを実現するためには必要なアドバイスや視座をあげるヒントをいつもいただいております。
またRe:ZONEのユーザであり「ファン」でいていただいていると勝手に思っております。
まだまだ見えている絵は鮮明ではないかもしれませんが、その解像度をあげていくために、
考えて考えて考え抜きカタチにしていきたいと思います。

いつも本当にありがとうございます!
これからも引き続きよろしくお願い申し上げます!

【2022年夏仲良し経営者の皆さんと佐渡島へ田中さんは後列右から3番目】