濁った心、人付き合いも濁る、澄んだ心に

ー杉浦佳浩

濁った心、人付き合いも濁る、澄んだ心に


2022年 08月 15日

【今週の自戒】
濁った心、人付き合いも濁る、澄んだ心に

濁りなき
心の水に
澄む月は
波もくだけて
光とぞなる

いつものお寺の前で、
勝手な解釈ですが、
福沢諭吉さんの心訓七則を思い出しました。
その7番目。

世の中で一番悲しい事は うそをつく事です

それも、自分で自分に嘘をつくこと、
これでは心が濁りっぱなし。
自分に嘘をつき始めると
周囲にも、お客さんにも。
できもしないことを平気でできますとか
言い出す始末。
人付き合いも濁り、
短期間の付き合いになり
どんどん取り込み営業という名の
古臭い、信用度の低い体制になっていく。
もうそんな時代ではない、
顔、心、正直に。
濁った心の人のいない毎日に感謝。

1番目の
世の中で一番楽しく立派な事は 一生涯を貫く仕事を持つという事です
トップスピードで過ごすのも
残り僅かな期間、
波もくだけて、貫き通せますように。
今週も
よろしくお願い申し上げます。

【福沢心訓七則】

西沢泰生氏の心に響く言葉より…

「心訓七則」明治時代の大ベストセラー『学問のすゝめ』の著者であり、慶応義塾大学の創始者。そして、1万円札の「顔」の1人、福沢諭吉。
その福沢諭吉が残したという、人が生きていくうえでの7つの教訓、「福沢心訓 七則」というものがあります。
ただ、実はこれ、実際には福沢諭吉自身の作成ではなく、誰かが昭和の年代に、福沢諭吉が残した言葉などから創作したものだというのが定説。
にもかかわらず、現在まで残っているのは、言っていることがとても教訓深いからなのでしょう。

「福沢心訓(しんくん)七則(ななそく)」

世の中で一番楽しく立派な事は 一生涯を貫く仕事を持つという事です
世の中で一番みじめな事は 人間として教養のない事です
世の中で一番さびしい事は する仕事のない事です
世の中で一番みにくい事は 他人の生活をうらやむ事です
世の中で一番尊い事は 人の為に奉仕して決して恩にきせない事です
世の中で一番美しい事は すべてのものに愛情を持つ事です
世の中で一番悲しい事は うそをつく事です

『コーヒーと楽しむ心がスッキリする40の物語』PHP文庫

1.一生涯を貫く仕事を持つ、というのは、終身雇用が壊れた今、転職や副業が盛んに喧伝されている現状においては、少し違和感がある感じもします。
しかし、『「迷い」や「ためらい」の中にこそ真実との出会いがある』という松岡正剛氏の言葉にあるように、遍歴の末に、たとえ短い期間であったとしても、そこから一生涯を貫く仕事も見つかるのだと思います。
これこそが、私の求めていた仕事だった、と後からわかるものです。

2.まさに教養こそ、人生に必要なものです。
学校では答えのある問題が出されますが、社会に出たら答えのない問題ばかりです。
いつ役に立つかわからない教養を身につけることは、この答えのない問題の解決に役立つからです。

3.定年を迎え、する仕事がない生活ほどさびしいことはありません。
どんな仕事であれ、仕事があるということは、人から必要とされているということです。
人の役に立っているということです。
自己充実感や自己肯定感は、自分は人の役に立っているという感情から生まれます。

4.SNSの罵詈雑言や悪口や文句の大半は、他人との比較から生まれます。
「うらやましい」という、嫉妬やねたみの感情こそ自分を貶(おとし)める「みにくい」行為です。
他人の良きことを共に喜べる人には、人としての品格があります。

5.「かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻め」という言葉があります。
恩着せがましい人は、嫌われます。

6.「和顔愛語」という言葉があります。
和(なご)やかな笑顔と、愛ある言葉が大事だと言うことです。
愛情を持つとは、どんなときも笑顔で、思いやりのある優しい言葉をもってまわりの人に接することです。

7.他人を救うための嘘は許されることがあります。
しかし、自分を救うための嘘は許されることはありません。
自分を大きく見せるための経歴詐称とか、あまり知りもしないのにあの有名人を知っている等々の嘘。

「福沢心訓 七則」を今一度、心に刻みたいと思います。

上記の【福沢心訓七則】については人の心に灯をともすより引用しています。