数えきれない乾杯、数えきれないめぐりあいに

ー杉浦佳浩

数えきれない乾杯、数えきれないめぐりあいに


2022年 05月 09日

【今週の自戒】
数えきれない乾杯、数えきれないめぐりあいに

たくさんの乾杯のシーン
そこでのめぐりあいも数え切れない回数に
なってきました。

先日の乾杯のシーンは思い出深いものに。
私だけ50代後半、中心メンバーは、40代半ば
乾杯後はまさに、心のなかでずっと
手を合わせている心持ち。

参加メンバーは、全員経営者、
上場を果たした方が2名、
実家の家業を引き継いで10年足らずで5倍
三桁億の業績にした方、
職人さんから事業を起こして、企業調査会社の評点で
60点を超えている方、
他にもこの方々同様に順調に事業を伸ばしている方々
その中に私だけピン芸人フリーランス。
この会食の方々とはもう20年近い繋がり。

この方々とのご縁、
当時、【関西若手の会】という任意団体がありました。
20代の仲良し成長意欲高い経営者6名で
自主勉強会を開催しているところに
会社員、しかも若くない40前後の私が、
『一度来ませんか?』と声が掛かりました。
こんな熱量高い経営者しかも若い、
こんな機会はそうはない。と思えたことが大きい。
すぐに勝手に世話役をやりたいと動き出しました。
そこからのご縁で今の活動が成り立っていると言っても良い、
何かを与えるというより、若い経営者さんから
得られる経験一つ一つが今の私に生きている。
先日そう確信し、感謝の気持ちでいっぱいでした。
この団体は今はありませんが、最盛期200名近い
文字通り関西の元気な人達が参加していました。
その後、各経営者団体に入る方、自身の経営に集中している人
に分かれましたが、時々個別に連絡を取り合い、
成長意欲を止めること無く今に至ります。

この時の経験から、若い経営者に会うことの大切さ
世代を超える、若い人たちに会うこと
いかに人生を豊かにするかの気付きの原点に。

その気づきを、当時の所属会社や、社外の方々に
お節介ながらも伝えてきましたが、
実行に移す人がいかに少ないかも気づいていました。
希少性の大事さ
世代を超えることの価値
やっと今の時代、アンラーニングという言葉の
意味に、この大切さが盛り込まれることに。
20年の重みがいかに大きいか。
このめぐりあいに手を合わせ
今週もたくさんの方々と
お会いできる1週間に感謝、
よろしくお願い申し上げます!

【アンラーニングとは】
レオス・キャピタルワークス代表、藤野英人氏の心に響く言葉より…

何事も体験することは素晴らしいのですが、一方で積み重ねてきた体験がネガティブに働くときもあります。
人間は過去の自分の経験を積み上げ、その経験の上に立って未来を見るため、例えば経験による強固な思い込みを持ってしまった場合などは、未来を見る目が歪められてしまう可能性もあるのです。

そこで重要なのが「アンラーニング」です。
ただ新しい知識を重ねていくだけでなく、ときには一度学んだことを捨て去ったうえで学び直さなければなりません。
一度学んで記憶したものをただ捨てるのは難しいので、アンラーニングは「忘れる」ことと「新しいものを取り入れる」ことがセットである必要があります。
新しい視点や考え方を取り入れ、古い視点や考え方を洗い流していくようなイメージです。

アンラーニングのために重視したいことが二つあります。
一つは、読書です。
新たな研究結果や最新の知見を書物から学ぶことは、古びた知識や常識を入れ替えるために重要です。

もう一つ、「若い人と会う」こともアンラーニングを促してく れます。
例えば先日、20代の人たちと会って食事をしていたときのことです。
若い人は美味しいことを「やばい!」と言うのだと思っていたのですが、その場にいた人たちは「飛ぶ!」と言っていたのです。
「やばい!」というのは、どうもちょっと古くなっているようです。
一説によれば「飛ぶ!」というのは、元プロレスラーの長州力さんが使っていた表現とのことで、古いのか新しいのかわからないところがまた面白いのですが、私も最近は美味しいものを食べたら「飛ぶ!」と言うようにしています。

つまらないことのように感じるかもしれませんが、アンラーニングする、アップデートするというのはそういうことだと思うのです。
「飛ぶ!」という言葉に眉をひそめる人もいるでしょう。
私自身、昔は若い人の言葉の使い方に違和感を持ったこともありました。

今でも覚えているのは、「よろしかったですか?」という言い方を初めて聞いたときの ことです。
今でこそどこでも耳にするフレーズですが、使われ始めた頃は「日本語の表現としておかしい」と指摘されていました。
私もあるホテルでこの言葉を聞いてびっくりし、そのホテルに「従業員があのような言葉を使うのはおかしいのでは」と苦情を言ったのです。
ところが数年後、素晴らしい接客で知られる大阪のザ・リッツ・カールトンホテルで、「よろしかったでしょうか?」が使われるのを耳にしたのです。
私はそのとき、自分が折れることを決めました。

文化や習慣といったものは、時間の経過と共に若い人が変えていくものであり、その意味で必ず「若い人が勝つ」のです。
もちろん、言葉の使い方やものの考え方、感じ方などをすべて若い人に合わせて変えるべきだとは思いません。
人にはそれぞれ自分の経験や価値観があり、生きてきた証としてそれらを大事にするというのも一つの考え方です。
これは皮肉でもなんでもなく、若い人の感覚についていこうとせず、シニア同士で将棋を指してお茶を飲みながら楽しく過ごすのも立派な人生です。

しかし、もし「先の先」を読む思考力を身につけたいと思うなら、やはり20代、30代の 考え方や感じ方を学んで合わせていく努力が必要です。
多くの人は「老化したくない」「老害とは言われたくない」と思っているでしょう。
では、そもそも「老化」とはなにかと言えば、私は「アップデートしていないこと」こそ老化だと考えています。

例えば森喜朗元首相の「女性がたくさん入っている会議は時間がかかる」「わきまえている女性」といった発言は国内外で批判を集め、森さんは東京オリンピック・パラリンピ ック大会組織委員会の会長を辞任することになったわけですが、おそらくこの発言は30年前なら誰も問題にしなかったでしょう。
このようなハラスメントが普通に許されていた時代が、たしかにあったのです。
しかし今の時代にこの発言は許されません。
つまり森さんは「30年間の変化についていけず、アップデートできなかった」のです。

人間というのは、放っておけばどんどん古くなるものです。
自分をアップデートし続けるには、なるべく若い人に接し、その価値観や考え方、アイデア、新しい技術などに接していくのが最良の方法ではないかと思います。

『先の先を読む思考法』クロスメディア・パブリッシング

「アンラーニング」とは、新たなことを学ぶことにより、今まで学習してきたことや習慣や価値観を修正することです。
それは、時代に合わなくなった、古い価値観や、思い込み、執着、こだわり、などを捨てるということでもあります。

子どもは、どんなに時代が変わろうと、世の中が劇的に変化しようと、すぐにその変化に対応できます。
柔軟な感性を持っているからです。
しかし、大人(特に老人)はそうはいきません。
古い価値観を捨てられず、しがらみにしばられたり、固執してしまったり、とらわれたりします。

変化に対応するには、時代に合わなくなった古い価値観を捨てるしかありません。
それがアンラーニングです。
つまり、「忘」と「捨」です。
そして常に、新しい情報や価値観を手に入れ、自分を最新の状態にアップデートすること。

そのために必要なのが、読書であり、若い人たちと会うことだといいます。
学習において、読書ほど情報が効率的に手に入る方法は他にありません。

アンラーニングし続けることができる人でありたいと思います。

上記の【アンラーニングとは】については人の心に灯をともすより引用しています。