自分の道を大切にしよう 自分しか歩まぬ道だから

ー杉浦佳浩

自分の道を大切にしよう 自分しか歩まぬ道だから


2022年 04月 04日

【今週の自戒】
〜自分の道を大切にしよう 自分しか歩まぬ道だから〜

他人の人生を歩むこともできないのに
囚われたり、干渉したり
そして自分の人生の歩む道が疎かに
自分との対峙にもうちょっと時間を
割いたほうがもっと良くなる。
そう思えるようになって随分
周囲の環境も変わりました。有り難いです。

先日お会いした社会人 企業人になって
日の浅い方。
話を聞いて感じたこと
仕事=会社
人気就職ランキングの最上位にいる業界
しかも外資系にいながらすでに社畜的発言が多く。
会社以外にある広い広い社会、数多ある産業、領域に
もう目が届かない、視野が狭い。ちょっとビックリ。
仕事=会社+自分の仕事
ってなんだと思いますか?という質問に
ハッとした、表情が変わりました。
自分という個の領域を持つだけで大きな変化を
もたらすとことに気付いてもらえました。
自分の歩く道をもう少し見つめようと思いました。

古い遺跡から出てきた言葉の中に
『今の若いもんは〜』という若い人達を
否定した発言。
ある方から、
『杉浦さん、そんなにたくさんの人に会っていたら、
会いたくない人、付き合いたくない人に出会いません?
それで苦労しませんか?』
私から、
『はい今は苦労することもありません。周囲に良い人しか居ないので』
と答えています。

良い人に会える様に自分なりに工夫すれば良い。
それだけ。
ただ年齢を重ねて、無価値以上に若い世代の足を引っ張る高年齢の人も
たくさんいるように思います。
逆に素敵な考え、行動を、自分で考え実行実践をしている若い人も
たくさんいる。
年齢を問わず、素晴らしい方々に囲まれて幸せ者であることに
感謝しています。
それも自分と向き合い、自分を大切にしながら
素敵なオトナ(大人、タイジン)の方々と会える毎日。
今週も
よろしくお願い申し上げます。

【「成人」とは「人と成る」こと】
伊與田覺氏の心に響く言葉より…

「成人」という言葉は皆さんご承知でありますが、この成人には二つの意味が考えられるわけであります。
その一つは、成年に達しておるということ。
いわゆる二十歳に達すれば誰でも皆、成人であります。
これは「大人」という意味の成人です。

もう一つは成人を下から読んで「人と成る」という意味がある。
「人と成る」とは立派な人間になる、人間らしい人間になるという意味です。
成人にはこの二つの意味があるわけですが、「大人」という意味の成人は、特別に努力をする必要はありません。
誰でも飯を食って二十歳になれば、皆、成人としての扱いを受けるわけです。

一方、「人と成る」というのは、これは努力が要りますね。
人間は動物と神仏の中間に存在しておるものでありますから、我々は動物的な面と神仏の面の両面を備えております。
その人間というものが、どちらのほうを向いて努力をするか。
動物のほうに向かって努力をするか、神や仏のほうに向かって努力をするかによって、同じ人間でも全く逆の方向に進んでいくわけです。

『論語』という書物の中にも「性、相近きなり。習い、相遠きなり」とあります。
人間の生まれというものはあまり変わらない。
性は相近いけれども、習い、つまり学習によって大きく隔たりが出てくるのです。

あるいは同じ『論語』に「教えありて類なし」という言葉がある。
人間は正しい教えを授ければ誰でもが立派な人間になっていくものであって、初めから特別な種類があるわけではない。
生まれがいいとか悪いとか、そういう特別なものがあるわけではないというのです。
そこに隔たりが生じてくるのは、その人がどちらの方向に向かって自らをつくり上げていくかによるのです。
ですから、我々はまず「人と成る」のが大事でありまして、皆さんが『大学』をお勉強なさろうとする意義もまた、そこにあるのだろうと思います。

『己を修め人を治める道』致知出版社

伊與田覺氏は、「人」には二つの意味があるといいます。
一つは個人としての人であり、もう一つは社会人としての人という側面です。
そして、個人として大事なのは「徳性」を養うこと。
つまり、徳を高めるということです。

また、「社会」の、「社」というのは「社(やしろ)」で、神様をお祭りするところです。
その神様の前での集いを社会と言ったそうです。
そのために必要なのが、道徳観や良き習慣を身につけることです。

それらを総合して身につけるのが「人間学」です。
その「人間学」には三学があります。
いわゆる、「小学」、「中学」、「大学」です。

小学とは小人(普通の人)の学です。
それが「尋常(じんじょう)」という常に道を尋(たず)ねるということで、常識を身につけることでもあります。
だから、昔は「尋常小学校」と言ったのです。

また、大学とは大人(たいじん)の学です。
他に良い影響を及ぼすような優れた人物を大人といいます。
だから、大学とは他に良い影響を及ぼすことができるように学ぶことです。
それを「修己治人(しゅこちじん)の学」と言います。
(以上、本書より抜粋引用)

「人と成る」ため…

己を磨き、徳を高め、他に良き影響を及ぼすことができる人でありたい、と切に思います。

上記の【「成人」とは「人と成る」こと】については人の心に灯をともすより引用しています。