ご縁結びのコーナー 第77回 株式会社TREASURY 山下 誠路 様 〜簡単便利も大切ですが、安心・安全はもっと大切 電子契約について現状を教えていただく〜

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第77回 株式会社TREASURY 山下 誠路 様 〜簡単便利も大切ですが、安心・安全はもっと大切 電子契約について現状を教えていただく〜


2021年 06月 06日

会社HPはこちらです。     電子契約サービスのサイトはこちらから。

このコーナーでどこかで取り上げたいと思っていた【電子契約】、大手、スタートアップ各社がいろんな特徴あるネーミングでサービスをスタートさせて数年が経とうとしています。流行りものに割と敏感な私ですがこの電子契約に関してはかなり慎重でした。理由は【法律】と【省庁】が複雑に絡み合いまだまだ方向性が決まっていないと思っていたからです。ルール(法律)がこれから決まろうとしている、電子契約というサービスが先行して始まっている、そこに腰が引けていたというところ。金融関係にもともと在籍していて、ころっと体制が変化する、ルールが変更となる場面を経験している私からはすぐに乗っかかりこれオモシロイ!とは言えないと認識していました。加えて、法務省、総務省、経済産業省、国税庁と4つの省庁が関係するサービスでありその動き次第でサービスのあり方、特に過去となってしまっている【契約】の無意味化、再度の契約締結のやり直し、はたまた、書面でバックアップを取っておかないといけないと、まさに本末転倒な事態になりかねないと思っていました。ようやくサービスに追いつく格好で国の体制も見えてきたところ、安心安全を常に語っていらっしゃる株式会社TREASURY(電子契約のサービス名は、Great Sign)社の山下さんにお話を伺いました。

【最近の山下さん】

◆出会いについて、ご紹介者は五味田さんでした
山下さんをご紹介くださった五味田さん、五味田さんにまず山下さんについてコメントを頂きました。

◎五味田さんから山下さんへ
・仕事ぶり
大きな戦略性を持って中長期的な戦略を立てて進めるタイプで、途中の小さな利益は取り
にいかずに、先にマーケットシェア、連携先の確保を図る発想をもって動かれてます。
大きな仕事をする人ってこういう動き方をするんだなと勉強させられます。

・人間性
経歴、実績共に素晴らしいにも関わらずとにかく謙虚です。
どなたにでも丁寧に接されて、自分がお金を出す方であっても偉ぶらずに、誤りがあって
も真摯に対応される姿がとても素晴らしいと思います。

・山下さんとの思い出、エピソード
サービスリリースと同時ぐらいに出合わせ頂いたのですが、腰の低さに凄い人だと最初は
分からなかったのですが、しばらく付き合ってから気付きました。笑
そこからあの手この手で事業拡大されて、事業としての完成度をあげていく姿は、ゼロから
事業が出来上がっていく過程が見れて、とても勉強させて頂いています。

とあの五味田さんがベタ褒めの山下さん。
私とは、五味田さん主催の夜会に何も知らずに参加、五味田さんから席を指定され座ると隣が山下さんでした。山下さんは私のことを五味田さんから説明を受けていらっしゃってすべて承知の上でご参加だったと今回のインタビューで知りました。五味田さん素敵な出会いづくりご縁作りに感謝しています。

私の印象は、やっておられるお仕事の内容の割にすごく腰の低い方だな丁寧な方だと感じました。その初めての出会いからすぐに次のアポイントも頂戴し、事業概要を深くお聞きしこれは世の中のために立つ会社を経営されていこうとしていると感じました。山下さんの会社のPhilosophyである【変化する経済環境に対応し、安心できる未来を提供致します。】に響きました。

◆山下さんのお人柄について、そして起業まで
1976年生まれの山下さん、愛媛県八幡浜市ご出身。実家はお寿司屋さんだったそうです。小学校2年〜大学4年までずっと野球をやっておられてきた筋金入り、大学では体育会系の野球部、小学校〜高校の12年間一度も休まず遅刻なしの完璧な皆勤賞だったそうです。野球で身体を壊すこと、怪我、骨折、手術等々も全く無かったという強靭すぎる身体の持ち主です。それは今の仕事ぶりを見ていてもいつ休んでますか?の問に休むと不安になるんですというくらい。私の曜日時間を無視した思いつきメッセージにもすぐにご返答をいただく感じ。常に仕事に向かっておられるのも身体の丈夫さその上でご両親への感謝を忘れていないというところかと思いました。余談ですがお兄さんも健康でいらっしゃって小学校から高校まで休みなく1回だけ高校時代に遅刻があるということです。兄弟揃って素晴らしいですね。
野球をしていてよかったこと、それは10割バッターって存在しない、野球には失敗は付き物であること、失敗から勉強することその経験をどう活かすか?その大切さを学べたことが大きいと話します。
ご実家がお寿司屋さんだったところで今の山下さんに芽生えた意識が2つあるそうです。それは海外への憧れ、それと人脈の大切さ、だそうです。それは四国、愛媛県の中心部から離れたもうちょっとで佐多岬という地方の中の地方ご出身、その実家お寿司屋さんのお店に、珍しくも外国人の人が訪れていたそうです、それが学校の先生。美味しそうにお寿司を食べに来るそのお客さんとのふれあいから早い時期に海外と交流ある仕事に携わりたいと思っていたそうです。そして金銭よりも人脈次第どんな人と出会うかで人生は大きく変化することに実家のお店に来るお客さんを見ていて感じていたそうです。野球から失敗を学ぶこと同様に感じる力をお持ちなんだと思いました。

大学から東京に出てきた山下さんは税理士の資格取得にも目標を置くようになったそうです。大学院に進み勉強しながら法律会計事務所で仕事しながら勉強もするというスタイル。さらに博士課程に進んおられた中で、上場会社に転身。仕事に没頭され若くして商品本部長、システム本部長、常務取締役までご経験されました。

2015年に、元々強かったシステム、ITの世界で起業しようと弁護士事務所に席を置き、会計責任者とweb広告責任者を経験して2016年に起業することに。

山下さんが楽しく仕事をしながらデジタル化を目指す部分、未来まで語っていらっしゃるインタビューを賢者グローバルで見ることができます。(9分ほど) 動画掲載はこちらです。

◆事業に関して
事業ドメインを模索する中、ITだけにフォーカスする、席を置いていた弁護士事務所で税務・法律の資格商売にフォーカスだけではいけない、双方をマッチングをし、かけ合わせれば大きな意味を為すのではないかと思って起業した山下さん。デジタル化の波が士業にも起こりそうな時期でした。当初はweb広告を取り扱うIT部門に注力、Google社ともその分野でコミュニケーションを取る状況になっていったそうです。大切なのは自分で収益を生み出す稼ぎながら新たなことに挑戦をしていこうとしているところ。2016年前後にITエキスポで目にしたのが【電子契約システム】時代が変わろうとしている中、山下さんはここに未来を感じ早速動き始めます、付き合いのあったGoogle社に世界の動向を聞いてみると検索ワードの伸び方が半端ではないレベルだった、まだまだこれから伸び代があると踏むとシステム開発に乗り出します。そこで【価値ある失敗】を重ねてたどり着いたのがGreat Signとなります。
私がGreat Signが素晴らしいなと思う点、簡単便利はもちろんのこと、もっと大切な安心安全に向き合う姿勢について2点お伝えしたいです。
①専門家顧問団を組成している
電子契約に関わる法律は2つ。電子帳簿保存法と電子署名法この2つの法律に詳しいというか我が国の第一人者の方々が山下さんの会社の顧問となっているという点。電子帳簿保存法では国税庁OBのSKJ総合税理士事務所所長の袖山先生、電子署名法では宮内・水町IT法律事務所の宮内先生(元々システム会社ご出身でIT特化の弁護士でいらっしゃいます)がバックアップされています。このお二人以外に弁護士3名、税理士1名、全部で6名の方々が専門顧問団を組成されています。ある意味国の考え方、方向性を早い段階でキャッチアップしシステム、サービスの取り込める状況にあることは安心感あることだと感じます。顧問団組成の動きをお聞きしていて、人脈、人の繋がりの大切さに重きを置いているからこその信用信頼構築が安心安全に繋がっていると思います。

②法務省からの認証と業界団体へ積極的に参加
実績としても、2020年9月30日付にて法務省から同社の電子契約システムGreat Signが『商業登記に利用可能なサービス』として認められ法務省のHPにも掲載されています。該当の法務省HPはこちらです(先の下の方に掲載されています)。最新の電子契約ルールに対応していく積極的な現れとして、日本文書マネジメント協会(通称:JIIMA)や、電子インボイス協会(通称:CSAJ)に会員企業として入会して最新の業界ルールに基づいてサービス提供を行っています。

上記の2点はその上でUI・UXを主眼にシステム開発に注力中。顧客の利便性も忘れることなく簡単便利であることにも取り組んでいらっしゃいます。

◆私のご縁でGreat Signを活用くださっている方々の声を
普段から懇意にしてくださってる方々に山下さんをご紹介させていただき、実際にGreat Signを試していただいたりその先でご紹介くださっているお二方、おおさか法務事務所の川原田さんとSANGO株式会社の立花さんにコメントをいただきました。

◎川原田さんから山下さん、株式会社TREASURYへ
・同社の可能性
同社の電子契約サービスの特長は、一言でいうと、【気前がいい】という点に尽きると思います。
「低価格」にとどまらず、社内用、社外用と分けて使用できるなど、本来付加価値となるところに課金していない点が特徴で、今後の広がりが予見されるように思います。
単価が低いので、電子契約サービスの先にどんなサービスが付加されていくのかが楽しみです。

・御社との取組の可能性 展開
上記特徴のため、同社サービスは代理店としても顧客や事業パートナーに非常に進めやすく、当社の顧客にも導入いただき、顧客を多く抱える事業パートナーにも自社で導入いただいた上でその顧客への導入も進み始めています。
また、近い事業者同士で同じサービスを導入すれば、今後のやりとりも同じプラットフォームでやりとりできるため、効率化も図れるという副産物もあります。

・山下さんについて
代表の山下さんが税理士という士業資格を目指しておられるという点での親近感や、サービス内容の「気前の良さ」から個人的にも強く応援したいです!

◎立花さんから山下さん、株式会社TREASURYへ
私たちが、是非グレートサイン拡販のお手伝いさせていただきたいと思った理由は、
当社が掲げるミッション「営業力×(カケル)テクノロジーで希望にあふれる社会をつくる」に絶対必要なサービスだと強く感じたからでした。

理由は二つあり、一つはコロナ前の昨年2月の段階で、今後数年で電子契約が爆速で伸びる需要を感じていた事、
二つめは他社電子契約サービスと比較して、高品質なのに低価格であり、さらに日本の電子契約においてパイオニアとされる袖山喜久造税理士、宮内宏弁護士のお二人が顧問にいらっしゃるというプロデュースしている強みもあり「圧倒的な競合優位性」を感じた事でした。

杉浦さんのご紹介で当時の原宿オフィスにて山下社長とはじめてお会いした時に
「日本中の企業が安心して使える「本物」の電子契約を提供したい」そう熱く真剣に語っておられました。

とお二人のコメントからもご縁の広がりを感じる次第です。

もう少し電子契約についての機能と私が懸念している現在の電子契約に関わる不利益について同社資料から明示しておきたいと思います。

 

契約内容を利用する側がキチンと理解して電子契約を利用しないと、法的に効力がないことが散見されこれから始まるDX化の中で保存期間を考えると契約の巻き直し等々正しい知識を利用者側も備える必要があると話します。
山下さんは【大は小を兼ねる】という発想から法律に準拠したところをフリープラン(無料プラン)の時点から対応する徹底ぶり。安心安全を提供する覚悟の表れだと感じます。

◆今後の展開について
電子契約サービス、その先に近々の課題はなんですか?と問いかけると真っ先に、マイナンバーカードとの連携と山下さんは答えます。電子契約を締結しても残る不安、印鑑文化だと実印を持っている、印章を持っている権限者がリアルで対面していれば本人確認も用意ですが、電子契約において法人同士の契約が果たして権限者が本当に認証しているのか?誰が実際に手続きをしたのか?という問題が残ります。そこでマイナンバーカードと紐づけることで安心安全を提供しようと山下さんは考えています。
その先駆けとなっているのが、以下の日本司法書士会連合会の今年2月15日リリース。
「日司連公的個人認証有効性確認システム」を構築しました。詳細はこちらをご覧ください。
こちらのシステムは株式会社TREASURY社が提供しているもの、日本司法書士連合会でも活用されることで大きな信用にも繋がっていき、マイナンバーとの連携によりさらに安心安全そして信用へと繋がっていくものと思います。

最後に山下さんに一言語っていただきました。
→世の中においてDX化が急激に動き始めている中で、電子契約、公的個人認証の事業に関われることは今までの出会いのおかげでございます。これからも皆様への感謝の気持ちを忘れることなく、世の中が便利になるために安心・安全な電子契約・公的個人認証に関するサービスを成長させて参ります。
そのために常にユーザー様、各士業の先生方のご意見を頂戴しながら、国の方針に基いてサービスの改善を速やかに行って参ります。弊社では現在、世界中の優秀なエンジニアが在籍しており、社内もグローバルな環境です。今後も国内、海外においてITと資格を融合した事業で世の中に貢献できるよう精進して参ります。
私自身、税理士の資格を早く取得し、各士業の先生方と共にDX化の推進とITリテラシーの向上に努め、便利な世の中にしていきたいと考えております。
この度は尊敬する杉浦様にインタビューをしていただき、重ねて御礼を申し上げます。

社名に込めた想いをお聞きすると、(山下さんだけに、私も大好きな山下達郎さんのアルバムtreasures.は関係ある?とお聞きしましたら、大好きで山下達郎様の歌でここまで成長してきました。とご返事もいただきましたが以下に想いを記載いたします。)
TREASURYという社名は、税理士になるために会計学を学んでいた大学院1年目にアメリカのTREASURY MANAGEMENT(トレジャリーマネジメント、財務管理)を学び、従来の財務管理ではなくトレジャリーマネジメントが今後の企業にとって必要なことだと認識したことに由来ております。
税理士の資格を取得して、トレジャリーマネジメントを活かしながら事業を行い、世の中に貢献できる企業になろうと考えております。

素敵な想いにも感謝です。


地元愛媛にいた時からいつかはグローバル展開を夢見て活動している山下さん、そう遠くない時期に世界でご活躍される予感を今回のお話を伺って感じました。その一端として、既に、同社のエンジニアは殆どが海外の方を雇用しています。能力と賃金のバランスがもう合っていないと話します。綿密な経営分析を行いつつ、次の展望を掲げる山下さん、失敗から学ぶ精神を大切にし、日本の生産性向上の寄与に邁進されていかれると思います。