第140回ご縁結びのコーナー 株式会社エムバディジャパン 代表取締役 亀山 萌(ケイリー)さん 

ー杉浦佳浩

第140回ご縁結びのコーナー 株式会社エムバディジャパン 代表取締役 亀山 萌(ケイリー)さん 


2026年 09月 11日

〜「ただ預かるだけ」の託児をパラダイムシフト!子どもにアートや英語の「冒険」を、親に自分時間を提供する五感刺激型のイベント保育事業〜

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いろんな出会いがありますが、現代の子育て家庭やイベント主催者が直面している深刻な課題に真正面から向き合い、保育の常識を覆す持続可能な「社会の仕組み」を再定義しようと奮闘されている素晴らしい起業家にお会いしました。今回のゲストは、株式会社エムバディジャパンの代表取締役である「ケイリー」こと亀山萌さんです。

子どもの経験の質や量が家庭環境に左右されてしまう「体験格差」を個人の努力に委ねるのではなく、誰もが質の高い経験に触れられるパラダイムシフトを起こしていく。そんな純粋な想いを原動力に、単なる託児の枠を超えたサービスを創出し続けている亀山さん。本日はその熱い理念から独自の事業モデルまで、余すところなくお伝えいたします。

【最近の亀山さん】

◆現代の子育て家庭が抱える「体験格差」と主催者の「機会損失」という課題

まず、亀山さんが事業を通じて解決しようとしている社会課題についてお聞きしました。現代の子育て家庭は、文化芸術へのアクセスや自身のライフスタイルを楽しむ上で、大きな見えない壁に直面しています 。

子育て中の親がコンサートやフェス、学会、あるいは美術館といったイベントに足を運びたくても、「子どもを連れていけない」という現実に直面することが多々あります 。また、従来の託児所に預けようとしても、そこが「ただ預かるだけ」の待機所のような空間である場合、親の心には「子どもに申し訳ない思いをさせてしまっているのではないか」という「預ける罪悪感」が強く芽生えてしまいます 。その結果、多くの親が文化芸術へのアクセスや自分自身の時間を「諦める」という選択を余儀なくされてきました 。

この現状は、イベントを企画・運営する主催者側にとっても深刻な問題です 。子育て世代が来場を断念することにより、「来場者減少」や「ファン離れ」といった直接的な機会損失につながっているからです 。

亀山さんは、この構造を「親が我慢し、無理を重ねることで成り立つ持続可能(サステナブル)ではない状態」であると指摘します 。生まれ育った環境や家庭の状況に左右されることなく、誰もが等しく質の高い経験に触れられ、親も子も自由に豊かに成長できるサービスが必要であると考えたことが、同社のすべての出発点となっています 。

◆待ち時間が「冒険」に変わる。五感を刺激する体験型託児ソリューション

これらの課題を解決するために、エムバディジャパンが提示するソリューションが、五感を刺激する「体験型託児」です 。

従来の「安全に見守る」だけの待機所としての託児所ではなく、子どもたちにとってイベントの待ち時間そのものが「冒険」へと変わる空間を提供しています 。このサービスは、子ども(Kids)、親(Parent)、そしてイベント主催者(Organizers)の三方に対して、それぞれ以下のような圧倒的な価値(Value Proposition)をもたらしています 。

  • For Kids(子どもたちへ) ただ預けられて待つのではなく、遊びのプロセスを通じて、自然な形でアートや英語に触れられるプログラムを提供しています 。五感を刺激する体験を通じて、子どもたちの創造性を育む時間となります 。
  • For Parent(親御様へ) 託児に対して一切の罪悪感を持つことなく、安心して子どもを任せ、自分自身の時間や文化芸術を心から楽しむことができます 。
  • For Organizers(イベント主催者へ) 体験型託児をインフラとして組み込むことで、イベント自体の付加価値が飛躍的に高まります 。子育て世代の「行きたいけれど行けない」を解消することで、新規顧客の集客を促進し、来場者の滞在時間延長にも直接的に寄与します 。


亀山さんが生み出したこの仕組みは、「誰もが文化芸術にアクセスできる世の中」を実現するための極めて具体的なアプローチとなっています 。

◆親子双方に「新しい体験」を提供する多角的なサービスエコシステム

エムバディジャパンの強みは、イベント保育事業をコア(中核)としながら、親子のライフスタイルを包括的に支える多角的な「サービスエコシステム(SERVICE ECOSYSTEM)」を構築している点にあります 。これにより、親子双方にこれまでにない新しい体験を提供し続けています 。

同社が展開する主な事業ドメインは以下の4つの柱で構成されています 。

  1. イベント保育事業(The Core B2B/G) コンサート、学術学会、大型フェスなどの会場において、B2B/Gとして体験型託児ブースを包括的に企画・運営する事業です 。主催者と連携し、イベントの価値を高めるインフラとして機能しています 。
  2. シッター事業(The Premium B2C) 欧州出身のシッターや、芸術教育・保育の専門知識を持つ「芸術保育士」に特化したプレミアムなB2Cシッターサービスです 。日常の保育の場においても、質の高いアート教育やグローバルな言語体験を提供しています 。
  3. 自主イベント(The Creative Power) 他社のイベントをサポートするだけでなく、自社で独自の集客イベントを企画・プロデュースしています 。独自のクリエイティブな発想に基づき、親子が共に感性を刺激される場を自ら創出しています 。
  4. バディ事業(The Exchange) Managed C2Cの仕組みを活用した、バディのマッチングプラットフォームです 。海外から日本に滞在して子育てを支援したい人材と家庭をマッチングし、もう1人の家族として国際交流をしながら家事と育児をバディが手伝う相互支援ができるサービスです。

◆行政・芸術・医療の主要機関から選ばれる「実績と信頼」

「ただ預かる」を超えた独自の保育サービスの質は、行政や公的機関、さらには極めて高い専門性と安全性が求められる医療・芸術の主要機関から高く評価され、選ばれ続けています 。

同社の際立った実績(Track Record & Trust)として外せないのが、東京都が主催するピッチコンテスト「UPGRADE with Tokyo」(第54回)における優勝アワードです 。行政課題の解決に資するスタートアップとして東京都から公式に認められたことは、同社の社会的信用を確固たるものにしました 。

【UPGRADE with Tokyoで優勝時】

主なクライアントや導入実績としても、以下のような名だたる公的機関や文化・医療団体が名を連ねています 。

  • 東京都
  • 東京都現代美術館(MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO)
  • 公益財団法人 北区文化振興財団
  • 一般社団法人 日本緩和医療薬学会
  • アートウィーク東京(ART WEEK TOKYO)
  • ウィーン少年合唱団
  • TOPPANホール
  • わかさ生活
    このように、文化芸術の最前線から、高度な安全管理が求められる医学会の託児まで、非常に幅広い領域で主要機関のパートナーとして確かな信頼を獲得しています 。

◆家出を機に単身渡英、シングルマザーとしての原体験が生んだ独自の視点

これほどまでに純粋で、かつロジカルに構築された理念とサービスの後ろには、代表取締役である亀山萌(ケイリー)さんの非常にユニークな歩みと原体験があります 。

亀山さんは10代のとき、家出をきっかけに単身でイギリスへ渡航するという大胆な一歩を踏み出しました 。その滞在先で、子どもの個性を一人の人間として尊重する独自の「幼児教育」と、感性を豊かに育む「アート教育」に出会い、強い感銘を受けます 。

帰国後は、日本の保育領域で一からキャリアを築き上げ、2018年に最初の起業を経験しました 。その事業を2021年に見事に売却(事業譲渡)を達成されました 。その後も、歴史のある老舗保育会社をM&Aで取得し、自ら役員として経営の舵取りに携わるなど、約10年間にわたり、保育・教育の「現場の実務」と「企業の経営」の双方に深く関わり、実践的な知見を蓄積してきました 。

経営者としての顔を持つ一方で、プライベートでは6歳の息子さんを育てる未婚のシングルマザーでもあります 。 「自分の子どもに本当に経験させたいことを、個人の努力で終わらせるのではなく、社会の仕組みにする。」

この言葉は、自らが一人の母親として日々直面してきた育児の現実、そして「もっとこうすれば、親も子どもも妥協せずに、創造性豊かに生きられるのに」という切実な願いから絞り出されたものです 。

保育の実務(現場)、会社経営(ビジネス)、そして本場イギリスで学んだアート教育(クリエイティブ)という、これら3つの領域を横断するユニークな視点を持っているからこそ、従来の型にはまった「待機所としての託児」を脱却し、親子双方の人生を豊かに彩る唯一無二のサービスを創出し続けることができるのだと、お話をお聞きして深く納得いたしました 。

【ケイリーさんのご紹介 福島さんと】

◆会社概要

  • 会社名:株式会社エムバディジャパン(M buddy japan inc.)
  • 所在地:〒105-0003 東京都港区西新橋1-2-9 日比谷セントラル14階
  • 代表取締役:亀山 萌(ケイリー)
  • 創業:2025年3月
  • ミッション・理念:「Link the World, Lift the Family」子育ての標準を再定義し、パラダイムシフトを起こす

ケイリーさんのプロフィール
家出をきっかけに10代で単身イギリスへ渡航し、幼児教育とアート教育に出会う。帰国後は保育領域でキャリアを築き、2018年に起業、2021年に事業売却。その後も老舗保育会社をM&Aで取得し、役員として経営に携わるなど、約10年間にわたり保育・教育の現場と経営の双方に深く関わる。
一方で、未婚のシングルマザーとして5歳の息子を育てる母でもある。「自分の子どもに本当に経験させたいことをする」を理念に掲げ、2025年3月にエムバディジャパンを創業。子どもも大人も創造性豊かに生きられる社会づくりを目指している。保育実務・経営・アート教育を横断するユニークな視点で、“ただ預かる”を超えた保育サービスを創出し続けている。

◆取材を終えて(代表世話人・杉浦の目線)

亀山萌さんという経営者にお会いして感じたのは、発せられるエネルギーの圧倒的な「純粋さ」と「ブレない軸」です。

世の中には、ビジネスライクに「市場規模があるから」「Saasとして効率が良いから」という理由で子育て領域に参入するスタートアップも少なくありません。しかし、亀山さんの場合は全く異なります。ご自身の10代での渡英経験、10年間の保育現場と経営の泥臭いキャリア、そして何よりシングルマザーとして最愛の息子さんと向き合う日々の暮らし、そのすべての「事実」が細胞レベルで理念と結びついています 。

「自分が子どもに本当に体験させたい空間を創る」という極めて主観的で尊い想いが、東京都のピッチで優勝するような高い客観性とロジックを伴って社会実装されている姿は、本当に心の底から素晴らしいの一言に尽きます 。

親が文化芸術を楽しむために子どもを預けることに、1ミリの罪悪感もいらない 。むしろ、子どもにとってもそこが最高のクリエイティブな「冒険の場」になっているというエムバディジャパンの体験型託児は、これからの日本の文化芸術の発展、ひいては次世代を担う子どもたちの創造性を引き出すために、なくてはならない社会インフラになっていくと確信しています 。

亀山さんが描く、子どもも大人も自由に豊かに生きられる社会の実現に向けて、私も一人のシニアとして、そしてご縁を繋ぐ黒子として、全力で汗をかき、応援し続けたいと思います 。本日は素晴らしいお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました!

◆ご紹介者である福島さんにコメントをお願いしました

杉浦さん、この度はケイリー(亀山さん)をご紹介いただき、誠にありがとうございます。

ケイリーとの付き合いは約10年になりますが、当初はただ色々なメンバーで飲んでいた間柄でした。

出会った当初の印象はまさに「破天荒」そのもの(笑)。よく笑い、誰とでもすぐに打ち解けるお人好しで人懐っこい彼女が、当時から「欧州の素晴らしい教育を日本に広めたい!」と熱く語っていた姿を今でも鮮明に覚えています。

その後、単身東京で起業したと聞いた時も、未婚の母になると聞いた時も驚かされましたが、同時に「この人の子どもは一体どんなに魅力的に育つんだろう!」と楽しみにしていたのを覚えています。

企業後の保険はすぐに声をかけてくれるなど義理堅く、純粋で人を信じすぎるあまり、これまでは苦労することも多かったケイリー。

転換期にはいつも電話をくれ、「本当に大丈夫か?」とハラハラしながら相談に乗っていましたが、どんな逆境も持ち前のパワフルさで突破してきました。

先日もHPのトラブルを、5歳のお子さんを育てながら3日間一睡もせずにAIと壁打ちして自力で作り直したと聞き、その底力に改めて圧倒されたばかりです。

昨年、私がリアル道場へお連れした際も、杉浦さんをはじめ多くの皆さんの懐へグイグイと飛び込んでいく姿を見て、ケイリーの「人を惹きつける天才的な才能」を再確認しました。

正直、彼女はガチガチの「組織の経営者タイプ」ではないかもしれません。しかし、だからこそ彼女の掲げる素晴らしい世界観に共感し、右腕となって支えてくれる最高のチーム(メンバー)が集まり、日本の育児インフラをアップデートするこの挑戦がさらに加速するよう、私もネットワークの力を駆使して、微力ながら全力でフォローしていきます。

最後に、ケイリー、身体に気を付けて、持ち前のエネルギーでこのまま突っ走れ!!

◆最後にインタビューを通じてケイリーさんにコメントをお願いしました

杉浦さん、この度は素敵なインタビューをしていただき、本当にありがとうございました。このインタビューをきっかけに、ずっと私を応援してくださっている福島さんから、こんなにも温かく、心に響くコメントをいただくことができました。とても嬉しく、改めて支えてくださる方々の存在の大きさを感じています。そんな福島さんが「僕が一番尊敬している人を紹介するよ」と言ってくださり、お会いしたのが杉浦さんでした。実際にお会いした瞬間、すぐにその言葉の意味が分かりました。今では、お二人は、長年家族と疎遠だった私にとって父親のような存在です。いつも全力で走り続け、がむしゃらに突き進む私を温かく迎え入れ、困ったときには多くを語らず、そっと手を差し伸べてくださる。常にフルエンジン、全力疾走が当たり前になっている私にとって、お二人の存在は、ほっと一息つける大切な居場所です。私は日々、本当にたくさんの方々に支えられています。だからこそ、そのご恩を社会に返していきたい。私は保育サービスを通じて、「子どもがいるからできない」「親だから我慢しなければならない」という、子育てにまつわるネガティブな固定観念を変えていきたいと本気で思っています。子育てをしているからこそ出会える景色があり、親になったからこそ得られる体験や感動があります。そんな価値を社会にもっと届け、「子どもがいるからできた」という言葉が当たり前になる未来をつくることが私の挑戦です。私の人生は、ご縁で紡がれています。これまでいただいた一つひとつのご縁を力に変え、社会を少しでも良い方向へ変えていくことで恩返しをする。それが私の使命です。私と出会ってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします!!