第100回ご縁結びのコーナー 株式会社ZENKIGEN 野澤さん 〜アツい熱い厚い篤いそして温かいエネルギーの塊 まさに全機現を体現されている方〜

ー杉浦佳浩

第100回ご縁結びのコーナー 株式会社ZENKIGEN 野澤さん 〜アツい熱い厚い篤いそして温かいエネルギーの塊 まさに全機現を体現されている方〜


2023年 05月 11日

第100回ご縁結びのコーナー 株式会社ZENKIGEN 野澤さん 〜アツい熱い厚い篤いそして温かいエネルギーの塊 まさに全機現を体現されている方〜

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私が会社員時代からはじめて、途切れる期間もありながらコツコツ継続してきたこのコーナーも 100 回目となりました。これも仲良くしてくださっている方々のおかげであり、感謝しかありません。仕事に人生にワクワクしている、夢や希望を持って生きている大人が少ないことがこの国の大きな問題と常々感じてきました。少なくとも私自身は今も会社員時代も双方を見失わずに楽しく生きています。。。そして、私、いえ、私以上に課題感を感じてそこを事業の根幹、社名に織り込んで、自社だけではなく関わる多勢の方々に大きな影響力を与えながら熱量高く事業成長をされているのが今回の野澤さんです。
いろんな場面でお世話になっている、かけがえのない大切な恩人でもあります。野澤さんの想いから事業までお伝えできればと思います。

【いつも素敵な笑顔な野澤さん】

◆社名に込めた想い ZENKIGEN は全機現であること
出会って、5 年になる野澤さん。名刺交換後の最初の質問は「会社名の意味は?」だったと思います。そ
こから何度もご縁を繋ぐたびに、社名のことを熱く語る野澤さんを何度も見てきました。元々禅の言葉の中にあった全機現。人の持つ能力のすべてを発揮するという意味。今の世の中で、熱狂的に仕事をしている人はどれくらいいるのか?
私の持論でもありますが仕事と生活は切り離せないはずであるにもかかわらず(ほんの 100 年前は切り離
せなかったことが当たり前のはず)、仕事は仕事、生活は生活と家庭に仕事は持ち込ませない風潮、そこ
からなぜか、仕事とは楽しくないもの顰めっ面でやるもの。不思議な定義付けがこの国全体に広がり、仕事は楽しくないのが当たり前となっていると思います。
私も、会社員時代に、『仕事は楽しいですね!』と会社で言っていると、馬鹿呼ばわりされたことを思い出します。楽しいくらいなら仕事にもっと集中しろ!って感じで。
野澤さんとの出会いで、いかに楽しく全力で働いている(家庭も大切にしながら、一体感を持って)、能
力を最大化して働くことを熱量高く話してくださって、共感をし、勝手ながら応援したい気持ちでいっぱいになった次第です。

◆野澤さんとの出会い、そして野澤さんの社会人スタートの頃のお話
5 年前に社名のお話を伺ったところからはじまった野澤さんとのお付き合い。その出会いは、みずほ銀行の川田さんからご縁を繋いでくださったものです。その時は神田周辺の会社さんにまだ間借りをされていた頃でした。すでに VC から調達もされ、事業の概要、技術レベルの高さ、集っている仲間についてお聞きしてこれは、社会的意義、将来有望、世界でも戦えると第一印象で感じていました。起業に至る経緯や、それまでのキャリアと人生における深い体験、人生観まで今回お聞きしました。

< LinkedIn に掲載があったキャリアを引用>
1998 年  株式会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)に新卒入社。
1999 年 創業期の社員数 10 人未満のサイバーエージェントに入社。
大阪支社立ち上げ、社長室、事業責任者としてマザーズ上場を含む会社の急成長に貢献。
2011 年 ソフトバンクアカデミアに外部 1 期生として参加する中で孫正義会長から声がかかり
ソフトバンクグループの社長室に入社。
2017 年  株式会社 ZENKIGEN 創業

上記をもう少し深く聞いてみるとびっくりするようなキャリアの持ち主でした。
原点には、『今だけ、自分だけ、お金だけ』という国のリーダー達が許せなかった。そういう社会を変えたいと思い政治家を目指すも、そこではない。事業を通じて社会を変えると起業を考えるようになっていったそうです。
折しも、山一證券や、北海道拓殖銀行が倒産、破綻していった学生時代、自己顕示欲が強く、ソフトバン
ク、グッドウィルとベンチャー華やかな時、メガベンチャーを目指すのではなく、ここから面白くなりそうな会社、そこで当時のインテリジェンスに入ろうと思ったそうです。友人からもらった資料請求ハガキが縁となり、説明会に参加、そこでもう入社を決めていたそうです(入れるかどうかはわからない状況で→なかなかの良い思い込みですね)。4 年生の途中から、早く仕事にと、有償インターンとして働き始めた時に、出会ったのが後にサイバーエージェントを創業する藤田さん、そして出会った時にこの人と絶対結婚すると決めた、奥様。これもまた野澤さんらしい。
ここで社会人の一歩を経験、そのまま 4 月に新卒として活躍すると思いきや、社会人なる前に世界を見た
いと突然、入社前に世界放浪の旅、バックパッカーに。これを当時のインテリジェンスの宇野社長が認めたのもこれまたすごいお話。普通クビですね。このバックパッカー時代に、大きな2つの気づきがあったそうです。
一つは、自虐史観教育により大嫌いだった日本を初めて大好きになったこと。なんて素晴らしい国であり、人々であることへの気づき。もう一つは、旅行中、届くかどうかわからない airmail を 20 通以上両親に送っていたそうです。ある日インターネットカフェに入った際、当時の友人に旅行中に連絡ちょうだいと手渡されたメールアドレス。そこで初めてフリーメールを作り、海外からメールを入れてみたらすぐに返信があり驚愕した。今では当たり前だが当時は手紙と電話以外で連絡が取れない時代。この衝撃的なインターネットの出現により世界は変わる、人々のライフスタイルが一変すると確信して、帰国後にすぐにインターネット企業に転職することを決めた。という、これまたびっくり仰天の意思決定。さんざんすったもんだがあったものの創業当初のサイバーエージェントの藤田さんを訪ねたそうで、そこから翌年の 4 月には入社して、大活躍をされていました。
藤田さんについてお聞きすると、自分、事業を信じる力の持ち主であり、やり切る力の持ち主であると語ってくださいました。

【2023年3月撮影二人揃って黒のパーカー示し合わせた訳ではないですが】

◆私に何度も、恩返しではなく恩送りと話していたこと 深い経験談について
HP を開いてみると、冒頭の動画の最初にある文字、それが【For Our Next Generations】とあります。
野澤さんとの会話の中で、何度も繰り返し、口癖の様に発せられる言葉が、【恩送り】その言葉と【For
Our Next Generations】は同じ意味、それが ZENKIGEN 社のフィロソフィーになっています。前述で
書いた、今だけ、自分だけ、お金だけの人にならないという宣言にも近いものを感じます。HP には、今の社会だけではなく、未来の世代にまで繋がる価値を創造しようという当社の創業精神です。社会の健全なる発展に貢献するため、私たちは一丸となって挑戦し続けます。ZENKIGEN の Philosophy は For
Social であり、更には For Future と言えます。

この未来志向についてなぜ至った経緯にも触れておきます。
それは鹿児島県にある、【知覧】での経験談からくるお話。野澤さんが 32 歳の時、親友 10 名と一緒に、
知覧の語り部の方(なかなか口を開けなかった方)や記念館、特攻基地跡での経験。たくさんの遺書。
そのうちの一つの遺書に、野澤さんが動けなくなったほど衝撃を受けた『後に続くものを信ず』という言葉。任せることの意味、未来を託す、そこから使命を感じ、胸に刻み、自身と会社の根底に置いているそうです。
10 代、20 代で亡くなっていった方々から今の日本を見たら、高貴な日本人はどこに行ってしまったのか?こんな国に成り下がってしまったのか?こんな国になって欲しいために特攻隊の方達が命をかけて繋いのではない。 と泣きながら話す、語り部の方の言葉に心 打たれたそうです。常に聞こえてくる恩送りに、背景、経験談に納得した次第です。運命の主体者であり続けることから全機現となり未来志向で次代を繋いでいく改めて野澤さんの応援ができたらと私も感じ入りました。感謝。

【4年近く前、野澤さん基点で経営道場を開催した時】

◆たくさんのご縁をお繋ぎくださいました 御子息や会社経営者を 自社にも通じること
同社の vision→【テクノロジーを通じて、人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する】と謳っているからこそ、野澤さんの会社の社員さん、集う人々がとにかく良い人ばかり、元気な人ばかり。
コロナ前はリアルの懇親会をたくさん私のために開いてくださいました。コロナ後はオンラインで勉強会を共催、素敵なファシリテートで講師や参加者の場を盛り立ててくださったり、たくさんの方々を私にお繋ぎくださり、会へもお誘いくださいました。コミュニティーの創出、作りびと(人)のような動きをしてくださっています。
まさにコミュニケーションの天才、そう思ってインタビューをしていると面白い表現で自社の説明をしてくださいました。
『ドラえもん、アトムは欧米人には作り出すことは無理なんですよ。そこが日本の優位性でもある。』
どういうことか?
欧米のロボットのイメージは完全無欠、圧倒的なパワーを持っている、そして人間と敵対している。人間に寄り添い、仲良くするようなロボットはあり得ない。確かに。人間に寄り添う様な発想思想を持った AI、コミュ ニケーション AI は、日本人が開発する方が得意、AI が友達のような感覚で世界中のコミュニケーションがよくなることに手助けできることは日本人だからこそできると信じているそうです。
円滑なコミュニケーションで人と人が繋がれば思いやりがある世の中を創っていくこと、このような会社はなかなかないと思います。
非言語で感情を判断して、円滑となっていく人間関係、まずは企業内で作り上げることができれば後々、世界中で争い事もなくなる様に思います。
スタートは採用の円滑化から、今は職場の関係をよくしていく、この 2 本の DX が事業主体ですが、未来に向かってコミュニケーション力ある日本人が増えていくこと ZENKIGEN社が存在し大きなお役立ちになると確信しています。

【野澤さんのご紹介で御子息とも仲良しに】

ある時に、御子息をご紹介くださって、私と 90 分近く 1 対 1で話をする機会も創ってくださいました。

10 代半ばでこんなおっさんに会って意味があったかどうかは分かりませんが私にとっては貴重な経験もさせていただきました。2021 年 1 月に行ったオフラインでの夜会では、なんと結婚に至るカップルも出現、本当に多種多様なご縁が広がっているのも野澤さんとの不思議な関係です。

◆人的資本主義の団体を立ち上げられて
2022 年 11 月 17 日にプレスリリースが同社から発せられます。【「人的資本経営推進協会」代表理事に、ZENKIGEN代表取締役CEO 野澤比日樹が就任】昨年1年の中で、私の中でも大きなトピックと
なったのがこのリリース。
野澤さんに 2021 年の終わり頃でしょうか、人的資本経営に関してコミュニティ設立と運営について相談をいただきました。今ほどまだ、人的資本主義が語られる前から、ここに課題感を持って何かムーブメント、コミュニティ化を考えていらっしゃる際に私に相談いただき、一般社団の立ち上げの方が、非営利であり、いろんな公的な方々や、大企業にも協力を得やすいとお答えしていました。そこで、働き方改革の当初に団体を立ち上げていた、ストリートスマート社の松林さんに相談を持ちかけてみたらどうですか?という提案から、松林さんも趣旨に賛同して、この団体の立ち上げメンバーとなっていきます。
リリースのとおり、代表理事に、野澤さん、松林さん、日本のオピニオンの中心にいらっしゃる、
『一橋大学CFO 教育研究センター長』伊藤邦雄先生、
アドバイザーに
『株式会社ディー・エヌ・エー』 代表取締役会長 南場 智子さん、
『株式会社パースペクティブメディア』 代表取締役 小口日出彦さん(代表世話人株式会社の代表世話人です。)
そこに私も加えていただけてなんとも光栄なお話で有り難いです。
一般社団法人人的資本経営推進協会の HP はこちらです。
この団体を通じて行政、大企業とも連携し、さらにパブリックとなり、情報収集・発信がやりやすくなり、多くの人企業を巻き込みながら、全機現している・できている人々を増やし、【For Our Next
Generations】、恩送りでき、次代に繋がる事業体となっていかれると確信しております。

◆ZENKIGEN 社の事業、今後について 野澤さんにコメントをいただきました。
この度は第 100 回の記念すべき回に取り上げてくださいまして誠にありがとうございます。起業してから最も多く使った言葉は「ありがとうございます」です。本当に多くの方々に助けていただいており、今の自分があります。その中でも杉浦さんには創業当初よりアドバイスやご縁をいただており、言葉でお伝えすることが出来ないほどの感謝しかございません。そしてもはや恩返しは出来ないほどの恩をいただいておりますので、恩送りをして参ります。想いだけでは社会を変えることは出来ませんので、事業を通じて社会に大きなインパクトを与えられるように成長して参ります。そして杉浦さんのように全機現する大人に溢れた社会を次世代に引き渡せるように私自身も全機現して参ります。