第99回ご縁結びのコーナー 株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション 代表取締役 田部井智行さん 〜ワクワクの大切さ、たくさんの経験が今を形作ること、全ての経験に無駄なし、その標本の様な方〜

ー杉浦佳浩

第99回ご縁結びのコーナー 株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション 代表取締役 田部井智行さん 〜ワクワクの大切さ、たくさんの経験が今を形作ること、全ての経験に無駄なし、その標本の様な方〜


2023年 04月 10日

第99回ご縁結びのコーナー 株式会社瀬戸内ブランドコーポレーション 代表取締役 田部井智行さん 〜ワクワクの大切さ、たくさんの経験が今を形作ること、全ての経験に無駄なし、その標本の様な方〜

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人間誰しもしんどい時はあるはず、しかしながら自分にも周囲にも終始笑顔で、ワクワクさまでーす!と笑顔と共に声をかけてくださるのが今回の田部井さん。ご自身のキャリアには、都銀マン、電子部品メーカー営業マン、ベンチャー企業取締役、IT企業経営者、外食業界経営者、エンタメ系経営企画、政府系人材関連会社、社外取締役、士業系企業代表そして現在の地銀系観光事業者支援企業の取締役と、これほどバラエティに富んだ職歴の方はなかなか居ないと感じます。たくさんの経験の中には筆舌し難いこともあったと思います、その経験の中でもワクワクを忘れず踏ん張ってこられたからこそ、今の笑顔、言動に繋がると認識しています。私にとって、ワクワクの先生の様な存在の田部井さんについてお伝えしたいと思います。

【日本人材機構時代の田部井さん2017年ごろ】

◆田部井さんとの出会い 田部井さんについて
私との出会いは、18年ほど前、田部井さんが30代前半私がちょうど10歳上の40代前半の頃と記憶しています。当時はベンチャー企業の取締役としてご活躍、私の当時の田部井さんの印象はとにかく器用でスピード感のある方だなと感じていました。サラリーマン家庭の出身ではないなという感覚、今回改めてお聞きすると、お祖父さんが中国大連からの引揚者で、当時の大連駅前の三越百貨店の隣の商業ビルを所有するぐらいの商売をやっていたそうです。その【現場感】が田部井さんには刷り込まれていて、今の動きに通じていると語ってくれました。高校生の時にお父さんが他界、大学進学が決まっていた関係もあり、5つの奨学金を活用、バイトに明け暮れながらの大学生活、ご自身の言葉で言う明るいサバイバル感はこの時に身に付いたと、苦労を苦労としない姿勢であるからこそのサバイバル感では、実際にサバイブ(今のご活躍に通じる)されているのだと思います。

社会人スタートであった、住友銀行入行、これは最初から起業を前提としていたそうで、金融を学ぶことで会社経営、世の中の流れ、仕組みを理解したいとのことからでした。そこから四半世紀が過ぎて、今の仕事でこの銀行人脈が大きく寄与している、当時の同期で活躍している人が、各地で法人部長、支店長となっていて、自分の仕事と連携できたり情報交換に役立っている、2年ほどしか在籍していなかったが、銀行同期の同窓会を未だに仕切っていたりしてきた繋がりや、地銀マンの出向先でもある現在の職場でのコミュニケーションにも活きているそうです。

私と出会う前にご縁のあった、コミュニティホテル経営の社長、レストラン事業の社長とも、それぞれ現職で事業連携する状況になっているそうで、まさに経験に無駄なし、立場が変わっても一緒に取り組める人間関係が継続できていることは大きなことと感じます。

◆田部井さんのキャリアで岐路の一つであったエンタメ系会社
田部井さんのキャリアの中、現時点で一番長く在籍されていたのがおおよそ6年近く、関西のエンタメ系の会社でした。私が勝手ながらお節介で、田部井さんに、この会社で長続きできたらどこでも通用できると思います。
田部井さんは、野球でと例えると、常に150キロのスピードでボールを投げようとするので、最初から飛ばし過ぎず、
120キロのスピードのボールを投げるぐらいのつもりで、安全、安定のスピードで仕事に向かってくださいと、
今となっては、ほんと偉そうなお節介だったと思いつつ、何度も繰り返しお伝えしていました。
この会社で経営企画の仕事、新規事業の立ち上げや撤退を複数、そして複雑高度なお仕事を経験され、なかなか厳しい経営者の下で、たくさんの経験値が増え、多くの業界との連携をすること、特にリゾート開発の事業での経験が今の仕事に役立っていらっしゃいます。

【2022年夏、愛媛県で晩御飯を 出会いがありました】

◆日本人材機構で広島とのご縁ができ、今の会社へ通じることに
エンタメ系企業で経営企画、社長の右腕役を経験後、2016年転身したのが、時限的に活動していた、日本人材機構(2015年〜2020年)、そこに在籍して、あちこちの企業の社長の右腕役を経験、まさに過去の経験が活かせることができ、経営再建のための経営計画実行役として活躍されていました。
この時の田部井さんの活躍がNewsPicksに掲載されています。記事は以下です。
【実例】元トヨタ、三井住銀が実践。仕事と学びを一体化する働き方
この時のコメント欄、当時の田部井さんの上司であり、日本人材機構 代表取締役社長 小城 氏のコメントを掲載したいと思います。

→田部井氏を取り上げていただきました。

兼業・副業は地方から始まる、と思っています。
地方企業には、田部井氏のような「週3右腕」だけではなく、「週2商品開発部長」や「週3ブランドマネージャー」「週1CIO」などのニーズが山ほどあります。パートタイムのお見合い期間を経てフルタイムの転職にいたるケースも出てきました。
中小企業だからこそ、全体が見え、自分の決定で会社がすぐ動くので、首都圏ビジネスパーソンにとって経営技量を上げる機会として最適だと思います。

記事では触れられていないのですが、田部井氏には、実はもう一つ「後継者の育成」というミッションがあります。20代のオーナーのご子息に対して、助言を行いながら決断する機会を提供する役を田部井氏が担っています。記事で取り上げられている新商品なども、ご子息の決断で商品化に至るプロセスを田部井氏が設計し、経営経験を積んでもらっています。全国の中小企業で課題となっている事業承継をサーポートする一つの形態だと思います。

事業承継には、所有(株式)の承継と経営(事業運営)の承継の2つの側面があります。政府では所有の承継についての施策(税制)を展開していますが、経営の承継にも大きな課題があります。田部井氏のケースのような後継者の育成ニーズに加えて、親族に継承するまでのワンポイントリリーフのニーズや後継者自体を求めるニーズなども数多く、ここにも首都圏ビジネスパーソンの出番があると思います。

記事の中心は、広島の老舗の酒蔵「千福」ブランドで有名な【三宅本店】での活躍、私も実際に同社の事業承継者の三宅清史さんには、当時、東銀座にあった直営の天ぷら店、埼玉県のスーパーに同行したり、私が直接、会社訪問をさせていただいたこともあります。

【東銀座に直営店を出していた三宅本店の天ぷら専門店にて 私の誕生日お祝いを】

NewsPicks社の記事のご縁で、田部井さんからご紹介があったのが、同社初の女性執行役員 佐藤さんでした。
これも田部井さんの機転、ワクワクの連鎖だったと感謝しております。

三宅本店の事業改善、事業進長が結果として現れるようになり、その活動を見ていた地元、広島銀行の行員さんから声が掛かり、地銀7行が主たる人員や資金を拠出して運営している瀬戸内ブランドコーポレーションへジョインが2021年に決まります。

◆株式会社瀬戸内ブランドコーポレーションにジョインして
今の仕事について聞いてみると、とにかく面白い。ベンチャー企業で、銀行で、そのほかあらゆる立場で経験してきたことが集約されている。今一番やりたいことが集約されています。自分が生まれた故郷の尼崎も今の仕事のエリア内であり、生まれ育った地域に貢献が出来ることが何より嬉しい。地方創生、インバウンド向け観光資源の開発、食に関わる特産品の開発、これからのせとうち地方が変化していくところを現場で体感できること、そこに自身の経験を活かしていきたい、とまさに総動員の感覚。ジョインして1年半、過去からのプロジェクトの進展、自身が手がけたことの成果も見え始めていることが何より楽しい。田部井さんの言葉で表現すると、手触り感が出てきたそうです。
2023年4月〜 同社の代表取締役に就任、今後ますます楽しみです。そしておめでとうございます。

瀬戸内ブランドコーポレーションの事業については、
・ファンド事業 → グランピング施設、古民家、クルーズ船、水族館、外資系ホテルへの資金拠出、投資事業
・コンサルティング事業 → 自治体、事業者への各種コンサル。事業再構築補助金等の補助金の申請サポート
・自主事業 → 古民家、グランピング、旅館等の宿泊施設の運営、ホテル事業の運営、通販サイト運営等
・瀬戸内DMOメンバーズ事業 → 瀬戸内アカデミー、ビジネスマッチング等
と幅広く事業を展開しています。隣県同士の地銀の場合、往々にして関係性が良くなかったりしますが、瀬戸内を取り囲む7つの地銀メンバーが主となり活動をしています。そのメンバーとコミュニケーションを取りながら事業を取りまとめ推進していく、また私の仲良し企業さんとも、田部井さんは関係性を構築してくださったり、時には7行の地銀本部の部署にもお繋ぎくださったりしてくださっています。いつも感謝をしている次第です。
※同社の株主は、地方銀行:12行/政府系金融機関:1行/信用金庫:6庫/運輸:7社/メーカー:5社/小売:4社/その他:11社で組成されています。


【2022年3月31日広島にて】

◆アジアフューチャーの松清社長さんに田部井さんについてお聞きしました
松清さんは私のご縁で、田部井さんにご紹介、当初は前述の三宅本店の事業部分でお手伝いをしてくださっていました。その松清さん、人物像、仕事ぶりも良くご存知と思い、コメントのご協力をお願いのところ快くご対応くださいました。
・田部井さんの人物像
私が杉浦さんより、田部井さんをご紹介いただいたのは、東京でした。訪問してお会いした際の第一印象は、笑顔と耳に残る優しい声のトーン。田部井さんといえば、キーワードは「ワクワク」。躍動感ある話をしながら聡明かつ理解の早い頭の回転ぶりを見せていただきました。

・田部井さんの仕事ぶり
田部井さんは、当初お会いした時の事業(2番目)、その前の事業(1番目)、次の事業(3番目)、そしてその次事業(4番目)と、実は全く異なる4つの仕事のお話を聞きながら、すべて具体的にあれこれと当社のビジネスへつなげていただいたことがございます。田部井さんはどの事業に対しても、現状把握・課題抽出が素早く的確でした。それゆえに私ができる範囲における課題解決策をご提案することがとてもスムーズにできたことがとても印象深いです。まさに弘法筆を選ばず。どこのお仕事であっても、経営者としての立ち振る舞いには感服いたしました。

・松清さんとお仕事上の思い出、出来事、印象に残っていること
田部井さんとの当初(2番目)のお仕事は日本酒の販売促進に関するご相談を賜り、特に隣国の韓国へ販売実績を作る手法について、いろいろと実行いたしました。その後3番目の仕事から退き、4番目(現在)のお仕事に着任することが決定した直後に、田部井さんから改めてご連絡をいただき、京都で直接お会いしました。席上、早速4番目のお仕事のワクワク感を早速プレゼンされつつ、私に対しても「○○について、お力添えを…」「××について、少し知りたく…」とお話をされる姿を見ると、どのお仕事においても、過去・現在の人間関係やノウハウを俯瞰しながら、的確な依頼やマッチングを行うことに長けているなぁと、こちらもワクワクしながら、感じました。

【田部井さんのご縁で広がったNewsPicks 佐藤さんその囲む会を大阪にて開催時】

◆田部井さんからコメントをいただきました

まさか、杉浦さんの「ご縁結びのコーナー」に私がお声掛け頂けるとは想像してもおらず、非常に光栄です!
杉浦さんとのご縁が18年も続いている事に改めて感謝申し上げます。杉浦さんに、このような記事にして頂いたことで、自分自身のドタバタの経歴(自称、汚れた履歴書)が、少し誇れる経歴になったような気持ちです。
18年の杉浦さんとのご縁の中で、私の転職のタイミングの都度、適切なアドバイスと、様々な素敵な人のご縁を繋いで頂いているのですが、印象的なアドバイスの一つが、記事にして頂いた野球のボールを投げるスピードの例えでした。緩急をつけた人との付き合い方、仕事への向き合い方、家庭との向き合い方が、意識的にできるようになり、現在の自分のあり方をそのものを作っているように思います。
また、杉浦さんには到底及ばないものの、仕事を通して、ご縁を頂いた上司、先輩、同僚、後輩と、ともに苦楽を共にした人との関係性を、転職をしてからも、ずっと継続ができていることは、私の強みだと改めて実感しました。
今、そうしたご縁のあった方々と、「せとうちを世界でナンバーワンの観光地にする」というミッション実現に向けて
様々な場面で、連携が出来ているという不思議なご縁に、日々、ワクワクしております。