〜まあええか、しゃあないな、どないかなるやろ〜

ー杉浦佳浩

〜まあええか、しゃあないな、どないかなるやろ〜


2022年 06月 20日

【今週の自戒】
〜まあええか、しゃあないな、どないかなるやろ〜

大阪人で良かった。
まあええか
しゃあないな
どないかなるやろ
私の父の口癖でもあります。
それを聞いて育ったおかげで今がある。
なんとかなる、なんとかなるように努力する
心の持ち様の基本がここに。

ある会社の人事で仕事していた方、
会社の命令で、退職者の動向調査を実施したそうです。
退職した方々の面談、
ヒアリングを重ねていった結果
ご自身も退職を決意、
今は起業家に。
なにがあったか?
退職した方々みなさんが生き生き
楽しく人生を歩んでいたから。
そこに気づいた瞬間に自身も
辞表を出したそうです。

会社にしがみつき
その小さな小さな村社会で
ヒラメ族になって上ばかり気にしているのではなく
その挙げ句には、
上司の文句、周囲への文句、
会社への文句のオンパレード
楽しいはずはない。
起業するなり、フリーランスになるなり
一歩も踏み出せず、
肩書に縛られる。
そんな人に会わずに今本当に楽しい。
まあええか
しゃあないな
どないかなるやろ
と捉えられる毎日に感謝。
今週も
よろしくお願い申し上げます。

【人生は楽しむためにある】
精神科医、樺沢紫苑(かばさわしおん)氏の心に響く言葉より…

私は、1日の終わりに「今日あった楽しい出来事を3つ書く」という「3行ポジティブ日記」の習慣をお勧めしています。
しかし、「1日で、楽しいことが3つもない」「苦しいことばかりで、楽しいことは1つもない」という方がたくさんいます。

精神科の患者さんにも、「3行ポジティブ日記」を勧めてきましたが、患者さんの場合は、最初は「楽しいことを1つも書けない」のが普通です。
あるいは、精神科の患者さんに、「趣味はありますか?」という質問をしても、「ない」と答える人がほとんど。
趣味や娯楽があれば、ストレス発散になります。

「趣味 がない」「楽しむのが下手」な人は、気分転換やストレス発散ができずに、ストレスをドンドンためてしまうのです。
結果として、趣味や娯楽を楽しめない人が、「メンタル疾患になりやすい」と私は感じます。
今日、楽しかったことが1個もないということは、「非常につまらない1日」「大変な1日」「つらい1日」だったということです。
「つらい1日」が、翌日も、さらに翌日も、毎日、永久に続くとすれば、生きていくのが嫌になってくるのも、わからないではありません。

「楽しいことが1つもない」とするならば、何のために生きているのか?
「人生は楽しむためにある」というのが、私の持論。
自分にとって、「楽しい」ことを積極的に見つけて、新しいことにチャレンジしていく。
「楽しい」ことを発見したり、増幅したりすることで、人生が圧倒的に楽しくなることは、間違いありません。

私は、精神科医として「情報発信を通してメンタル疾患を予防する」ことをビジョンとして掲げています。
何とかして「うつ病」「自殺」を減らせないか、といつも考えています。
結論として、「毎日が楽しい!」と言える人は、大きな ストレスもなく、そう簡単には「うつ病」にもならないし、 「自殺」もしないのです。

逆に「楽しいことが1つもない」人は、すでにメンタル疾患の予備軍になっているかもしれません。
おいしいものを食べても「おいしい」と感じない。
友人や恋人と会っても、「楽しい」どころか、むしろ「疲れる」 「負担」に感じる。
もしそうならば、それは「脳疲労」の 状態、あるいは、うつ病の予備軍かもしれないのです。

「今日1日、楽しかった!」と言える人が1人増えると、「メ ンタル疾患になる人が1人減る」のです。
精神科医の私が「趣味や娯楽の重要性」を力説する本を 書いたことに、違和感を持った人もいるでしょう。
しかし、趣味や娯楽で「毎日が楽しい!」という人が増えれば、日々のストレスが減ることは間違いない。
結果と して、「メンタル疾患」になる人も、大きく減るはずです。

『毎日を楽しめる人の考え方』きずな出版

樺沢氏の患者さんに、学校の校長先生がいたそうです。
その方は、地域社会にも貢献していて、まじめで、人格者で、60歳で退職してから、老後を楽しもう、という矢先に認知症になってしまったそうです。
同じような例をたくさんみてきて、思ったことが、「病気になったら、後からは楽しめない」です。
後から楽しむのではなく、今楽しむことが大事なのだ、といいます。

また、うつ病で来院中の患者さんは、家から出られず、一日中家でゴロゴロしていました。
カラオケが好きなので、「たまには友達と行ってきたら」と勧めたところ、「病気が治ったら、カラオケに行きます」と言われてしまった…。
それから2週間後、友達から連絡があり「カラオケ」に行ってきたそうです。
そしたら、非常に楽しくて、それから定期的にその友人と「カラオケ」に行くようになったそうで、その結果、うつ症状が急速によくなったといいます。
つまり、「先に『楽しむ』と病気は治る」ということです。

自分の人生を楽しめる人は、「楽観的」です。
何か事が起きても、「なんとかなる」とか「大丈夫」、「きっとうまくいく」と動じません。
常に、物事の明るい面を見ているからです。

また、「ポジティブ」でもあります。
物事を常に「肯定的」に捉え、「積極的」、「陽気」、「前向き」等々の資質があります。
同時に「レジリエンス」という、逆境や困難やトラブルに対して、立ち直ることができる「復元力」があります。

どんな状況になっても…
人生を楽しむことができる人でありたいと思います。

上記の【人生は楽しむためにある】については人の心に灯をともすより引用しています。