嵐のような逆風に耐えた経営者は強い、そうありたい

ー杉浦佳浩

嵐のような逆風に耐えた経営者は強い、そうありたい


2022年 03月 14日

【今週の自戒】
〜嵐のような逆風に耐えた経営者は強い、そうありたい〜

都内一等地と言われる場所に本社を構えるAさん
2年前の今頃その場所に移転、
面積も過去からだいぶ大きくされて
業容拡大にまっしぐらというところでした。
2年前の4月以降数カ月間は売上はゼロに。
その一番苦しい時に訪問、今後の事業をどうするか、
経営者としての厳しい判断をしようとする場面でした。
自社事業ではないことに自社の営業リソースを割いてでも売上を作る?
それともこのしんどい時にとにかくお客さんに会いに行く、コンタクトする?
Aさんは後者を選択、来たるべき需要回復に備えるようにしよう
と意志を固めて迷うことなくお客さんに向き合い続けました。
2年前の売上結果は、前年比を超えることに、
元々業界で首位でありましたが、シェアが全く違うものに。
2番手企業との差が倍以上に引き離すことに。
2年前の業界シェア20数%が現在は40数%になり
圧倒的な地位となっています。
今時分ができることにフォーカスした結果だと思っています。

先日、お会いしたBさん、私より少し先輩
一代で60名ほどの会社を経営されています。
同業の中ではそれほど大きくはない規模でありながら
業界内で信認が厚く、先輩、後輩経営者からも
一目置かれる存在と紹介者の経営者から聞きました。
このBさんは業界団体の会長に。4桁の企業が集う団体だそうです。
Bさんから出てくる言葉には、目まぐるしいこの時代
乗り遅れてる小規模会社をどう引っ張り上げられるか?
どうすれば新たなことに目を向けることができるようになるか?
思いの丈を感じる場面が多くありました。
Bさんが会長でいる間は安泰だなと感じた次第です。

Aさんは自社、Bさんは業界全体、
嵐のような逆風が吹き続けるこの時代に
強く逞しく経営に、運営に奔走されています。
お二人と話していて、ブレない、厳しくも優しい、
あらゆることに精通されていることに気づきます。
今できることにフォーカスする、集中することの
大切さを教わりました。感謝。
今週も
よろしくお願い申し上げます。

【自分がコントロールできることに集中する】

本田健氏の心に響く言葉より…

世の中には管理できない運もあります。
それこそ今回の世界的なウイルスの蔓延は、個人の力ではどうしようもありません。
飲食業や観光業などにたずさわる人は、運の悪いめぐり合わせに直面することになりました。

こういう「まさか」が、人生には起こります。
ではどうするのか?
自分ではどうしようもない事態に悩んでいても仕方ありません。
「自分がコントロールできること」に集中することです。

世の中には、ピンチを機に新しくビジネスをはじめ、逆に年収を増やす人もいます。
同じことを体験していても、考え方次第で、全然違う結果になるのです。
ピンチのときには、「自分ができること」、「自分にはコントロールができないこ と」の二種類を分けることです。
そして、できることだけにフォーカスしましょう。

『本田健の人生を変える1分間コーチング』だいわ文庫

「過去と他人は変えられない」
変えられるのは、自分と未来だけです。
ただし、その解釈や意味という考え方は変えられます。
「あんな大失敗をしてしまったが、あの経験があったから、今の自分がいる、感謝だな」というように。

しかしながら、それは心の安寧(あんねい)としては必要なのですが、「今、これからどう動くのか」というときには、その考え方はあまり役に立ちません。
未来をひらいていこうとするなら、できないことではなく、できることを探すことだからです。

たとえば、このコロナ禍でも、いつでもファイティングポーズを取っている経営者やリーダーは愚痴や泣き言をいいません。
飲食店でも、たとえ店は休んでいたとしても、常に、次のこと、何か新しいこと、を考えています。
そして、それに手をかけ、走り出しています。
つまり、自分がコントロールできることに集中しているのです。

また、逆に言うなら、文句や愚痴を言う人は、「今できることに集中していない人」でもあるのです。
目の前の、今自分のできることを、一所懸命にやるなら、文句を言っているヒマなどないからです。

ピンチのとき、自分ができることに集中できる人でありたい、と思います。

上記の【自分がコントロールできることに集中する】については人の心に灯をともすより引用しています。