ご縁結びのコーナー 第79回 TANVI合同会社 カラフチ 唐太郎(とうたろう)さん 〜丁寧な日本語とラグジュアリーブランドを展開する日本人離れした日本人、そして世界へ〜

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第79回 TANVI合同会社 カラフチ 唐太郎(とうたろう)さん 〜丁寧な日本語とラグジュアリーブランドを展開する日本人離れした日本人、そして世界へ〜


2021年 08月 10日

製品HPはこちらです:https://tanvi.co.jp/

私のHP、私の書くインタビュー記事に、まさか全盛期の日本の顔であった三船敏郎さんが掲載できる日が来るなんて。本日は三船敏郎さんをブランドの顔として世界を目指す、まだまだ未開の地である高級男性化粧品の世界で一歩を踏み出した方、カラフチさんについてお伝えしたいと思います。

高級化粧品ブランド名がTANVI(耽美)、その社長がカラフチさんです。三船さんが化粧品のブランドの顔となるのはなんでも50年ぶりのことだそうです。MADE IN JAPANを世界へと頑張る姿を私も惚れ込み応援団の一人としてインタビューさせていただきました。

【TANVIの顔となる三船敏郎さん】

◆最初に、カラフチさんの応援団のお二人、岡さんと笠原さんにコメントをいただきました。

◎岡さんのコメント(ブレインサプライ代表

2020年10月、沖縄訪問時に、杉浦さんから面白い方がいらっしゃるということでご紹介いただいた方が、カラフチ唐太郎さんです。

三菱商事を退職され、ベンチャー企業を立ち上げられた。しかも男性用コスメとのこと。好奇心の強い私にとって初めての分野です。恥ずかしながら、この分野には全く知識が無い状態での初対面でしたが、カラフチさんの発するエネルギーにいきなり圧倒されました。

俳優の山田孝之張りの好青年の繰り出す、ラグジュアリーメンズコスブランド「TANVI」の世界戦略ビジョンに引き込まれました。とにかく話が分かり易いこと、笑顔が素晴らしいこと、目が優しいこと、人としての魅力に満ち溢れたオーラを纏っていらっしゃいましたので、終始ワクワクさせていただいたことが忘れられません。

この分野では世界的にも男性に的を絞ったブランドは無いとのことで、そこに目をつけた戦略眼にも敬服しました。

その男臭さ?から、私がイメージした人物、私の大好きな日本を代表する映画俳優の「三船敏郎さん(故人))」の名前を挙げたところ、その三船プロダクションとのご縁があり、今まさに三船さんをイメージキャラクターにしてい

くことを検討されているとのことでした。ここでも私の描いたイメージと重なった不思議な出会いでした。

(何とその後正式に決定したとのご連絡を、決定後すぐにご連絡いただきました!)

「TANVI」ブランドの持つ最先端技術はどこも真似ができないそうです。また、実際使ってみて間違いないと実感しておりますのが、ブランドの一部の商品であるシャンプーとリンスを使用させていただいたところ、私の悩みの細くなった髪の毛が、目に見えて太くなり、毎朝シャリシャリのシャリ毛状態で整えるのに時間がかかるくらいのとなり、少なくとも頭髪に関することで悩むことがここ半年間で皆無になりました。(論より証拠でした!)、全ての商品が心地よい香りを放ち、家族にも好評です。

女性だけが美にお金をかける時代は終わりました。男性にもようやく開かれたこのメンズコスメの分野で、カラフチさんには世界に先駆けて成功していただきたいですね。

 

◎笠原さんのコメント(ひばりコンサルティング代表

カラフチ唐太郎さん

出会いは沖縄。車中、杉浦さんとの電話のスピーカー越しに。

「おもしろい男がいる」杉浦さんからご紹介通り、「この男、おもしろい。」私の感性もそう反応した。TANVIを世に送り出す想いはもちろん、その想いを奏でる「声がいい。」どんなに精緻なビジネスプランで美辞麗句を並べられるよりも信憑性がある。

ほどなく実際に会うことになったミッドタウン。初回から旧友との再会の様な雰囲気での会話になった。TANVIそのものが感性を刺激するもの。それを世に送り出す男が、何より男臭いTANVIの世界観を纏っていて、TANVIを使った先にあるシーンを頭に描かせてくれる。かつてモノづくりで世界に名を馳せた日本。モノは当然の如く秀逸だけど、世界を魅了したのは本当に「モノ」だったのか!?実はモノによって成された笑顔や喜びやワクワクなどの「コト」の方を世界は買ったのではなかろうかと感じる。

「この男、世界をひっくり返すかもしれない。」TANVIは、ジャパンブランドの復権・・いや男臭さの復権。それをカラフチ唐太郎という男の眼の奥に感じた気がする。

 

おふたりとも素敵なコメント、ちょうど沖縄にご一緒したときにカラフチさんのことをお話しさせていただきました。暑い場所で、まさにアツい男の話をさせていただき、お二人ともすぐに『会いたい!』と即答くださいました。そしてその後は応援団に。感謝。

【最近のカラフチさん】

 

◆カラフチさんについて

◎お名前について。

正式には、【Sina 唐太郎(Totaro)Kalafchi】お名前の由来ですが、Kalafchi(カラフチ)はペルシャ語で【織氏】のこと、Sinaは、ペルシャの有名なお医者さん何千年前?に医学の教科書を書いた人、唐太郎はお母様が中国の唐の時代をイメージした大きな人になってほしいという願いから名付けたそうです。お父様がイラン出身、今から50年近く前に日本に初めてペルシャ絨毯を持ってきた方だそうで、今も六本木でお店を開業されています。お母様は日本の方、ご本人は港区出身生粋の日本人と胸を張って話されています。お父様の家系がペルシャ絨毯の織氏であり300年ほど続くそうで世界中にご親戚がいらっしゃるとのこと。ものづくり(Kalafchi)、フロンティアスピリット(Sina)、大きな人間(唐太郎)にとご両親からお名前に込められて育てられたんだと感じました。

日本生まれのカラフチさん、3歳からは海外へ、4年間米国San Joseへ。その後4年間はイランのテヘランで過ごしていたそうです。その後の11歳で日本に帰国。日本に戻るまではアメリカンスクールに通っていて日本が全くできなかったところから、いきなり日本の公立小学校へ転入したそうです。

小学校で国語の時間、日本語で作文が書けないので、英語で作文を書いても良いよと先生に言われた経験もあるほど、笑顔で話されていましたが、並々ならない苦労があったと思います。当初は漢字が絵に見えていたそうです。

高校大学と体育会アメフト部(高校大学共に主将)に所属、これが良かった、今日本語が流暢に話せるようになったのも強烈な【体育会の縦社会】に身を置いていたからと。徹底的に日本語を覚えさせられ、しかも縦社会の言葉であったことことから、丁寧すぎる日本語を話すようになって、初対面で私もその丁寧すぎる日本語にちょっとびっくりしたことを思い出しました。

 

◎社会人時代のカラフチさん

お父さんの職業柄、ぼんやり自分もいつかは起業を考えていたカラフチさん。アメフトに一生懸命スポーツの世界もそれなりの結果を残していたそうですが、スポーツは学生で終わりにし、興味がビジネスの方へと向き始めたのが部活引退後、国際フィールドで0→1の勉強をするなら商社と思い、就職活動を開始、三菱商事に入社が叶います。その就職活動で最初の面接、配属先面接で同じ組だったのが、私も仲良くしてくださっている現在、有望スタートアップ経営者として頑張る、レブコム社の会田さんであったことはご縁を感じます。カラフチさんに、当時の会田さんのことをお聞きすると、『彼はエリート知性派、私は体力採用でした』と笑顔で回答くださいました。

商社マンで海外を飛び回るイメージがありますが、こと現地赴任となるとそれなりの経験を積んだ30代以降が一般的だと聞いたことがあります。その常識を飛び越えてカラフチさんは入社3年目で海外トレーニーでもなく、海外留学でもなく、いきなり駐在員の人事発令を受けることになります。向かった先は、トリニダード・トバゴ。そこでの天然ガス関連のプラント開発という国家プロジェクトの入札に関わることに。そこでは、日本からの経団連、安倍首相、自社三菱商事会長や諸外国の政府高官のアテンドやプロジェクトに関わる交渉や業務を20代で関わる経験、発展途上国の現状や世界の中の日本のこと、グローバル視点の数々を見聞きしながら4年を現地で過ごして、商社にいてこのようなプロジェクトに参画できたことに感謝もしながら自分はこのまま商社マンで良いのか?その自問自答を繰り返すうちに、もっと日本の良さを強く発信できる仕事をしたい、日本の眠っているポテンシャル・技術を世界へ、自分の世代が本気で引っ張らないと日本のためにならないと思って会社を辞める決意をします。29歳の時に。

 

◎私との出会いについて

商社を辞めるときに引き止めは?それはありました。なにより次を決めずに辞表を出しました。と答えたカラフチさん。まさに退路を絶って次へ向かうという気持ちはなかなかです。

当初は起業をしようと思っていましたが、いろんなご縁があり、神戸の会社で先端材料スタートアップで経営企画室長を経験したあとに、フィンテック企業のOLTAにジョイン、そこで事業開発マネージャーとして頑張ります。この時に私と出会いました。3年弱前で、なかなか濃ゆい系の人がいるな、えらく丁寧な言葉遣いながらツッコミ度合いがなかなかグイグイ来る感じもあり、すぐにカラフチさんとは仲良しになりました。

出会った当初の私のイメージを聞いてみると、『会社に来られて、いきなり自分の頭にOLTA社のステッカーを貼って記念撮影をする面白いオジサンだなと。利害関係なしにこれだけの活動をしている人を見たことがない、ギバーであり、事業を新たに作っていくエクスプローラーであると思いました』と褒めてくださいました。

会社メンバーとしてのカラフチさんというより、一人の人間として興味を持ち始めて、夜会に誘ったりいろんな出会いに同席しているうちに、カラフチさんから近い将来起業して、世界を相手にしたいと話してもらえるようになりました。

【出会った当初のカラフチさんと(左端がカラフチさん)】

 

◆日本の先端技術を世界へ TANVI始動

2019年9月にTANVIを創業し、研究開発、生産、マーケティングを練り込みはじめて約3年後の2020年12月に販売開始することになったカラフチさん、その想いは当時のプレスリリースから読み解けます。

 

◎TANVIへの想い
近年海外においてMade in Japan=“高品質”というブランドイメージが縮小し、諸外国メーカーのプチプラ商品にマーケットを奪われつつあるなか、なにか現状を変えるきっかけを作らねばという危機感がありました。そこでかねてより抱いていた、自分たちが作り出すものが人に深く関わり、“想像もつかないような自信を纏わせ”新たな一歩を生み出すようなきっかけをつくるものであって欲しいという想いと、“日本の文化・体験を世界へ発信したい”という想いを実現させるものとして「TANVI」ブランドを着想いたしました。「TANVI」という名前には、

“耽美”と、先端材料などを惜しみなく応用し、常に挑戦を恐れず、常に先駆者であるという“Vanguard”の2つの意味を込めています。

 

◎TANVIの開発ストーリー

「日本が誇る究極のモノ作りから始まること」「本質にこだわりを持つ消費者がダイレクトで触れられること」「日本の存在感を与えられるマーケットで参入余地が存在していること」。この3つを合わせた上で「世の中にインパクトを与えられるものであること」を軸に考え、世界規模でも成長が絶えないコスメマーケットのなかで、発展途上にあるメンズコスメマーケットに着目し開発をはじめました。TANVIの理想を実現させるために原料調達、資材設計から自社にて着手・開発し、ただものとして良いだけではなく、あらゆるシチュエーション(場所など)自体を引き立てるデザインや様々な観点から人の感情にインパクトを与えられる存在となるよう、視覚、触覚、嗅覚、の本質に触れられるものを目指し開発に臨みました。和を全面的に押し出すではなく、隅々に国産素材・文化のエッセンスを散りばめ、日本の伝統色である漆黒を全体のコンセプトとし、日本らしさが垣間見えるよう設計しております。

◎技術の特徴

 

①最新の特許出願技術(*1)・TANVIナノ浸透技術を使用

TANVIは高分子構造の効果成分を、必要なとき、必要な量で深層へ届けることができる最新の特殊浸透技術を開発。従来の製品ではアプローチすることのできなかった肌の真皮まで、成分を満遍なく浸透させることが出来ます。成分の本質と有効性を変えずに肌からの吸収を可能にしたこの技術は、従来のものと比較して10倍以上の浸透性を誇ります。

②最先端成分で構成される“TANVIトリプルレシピ”

肌の保湿やエイジングケアのベースとなる「ヒト幹細胞培養液」を高濃度に配合。さらにあらゆる肌トラブルに働きかけるNMNと、潤いある美肌を導くNcPAを、互いに作用しながら相乗効果を得られるよう最適な割合で一才妥協なく高濃度に調合しました。肌質の潤いやエイジングケア(*1)を考えた究極のバランス。それが“TANVIトリプルレシピ”です。

③厳選されたオーガニックレシピ

TANVIのシャンプー・コンディショナー・ボディソープは、厳選された天然由来成分で作られています。さらに洗浄成分には天然由来の界面活性剤を使用し、合成着色料・防腐剤不使用。植物類や海洋成分、ビタミン・アミノ酸系成分、バイオ産生成分といった植物成分の力が、髪や素肌の美しさを引き出します。

④繊細に設計をされたフレグランス

通常の化粧品用の香料や精油でなく精密な設計が必要なパフュームレベルのフレグランスをトップパフューマーと開発。国産材料を主とし、アロマ・オーガニックを感じるハーバルがベースとなっており、和と英国のお茶を融合した香りを演出。リラックス効果だけなく、モチベーションを掻き立てるような独自性の強い香りとなっております。

このようにかなり販売まで練り込まれた素晴らしい製品であることがわかります。たった一人でここまで作り上げたカラフチさんの闘志とも言える熱量に敬服しています。

 

このラグジュアリーコスメについてはこちらのHPを御覧ください。製品サイトはこちらです。

黒を基調としたおしゃれでカッコイイ世界観、これもカラフチさんの持って生まれたセンスから来るもんだと感じます。

 

わたしの勝手な未来像ですが、TANVIを使用したモデルさんたちがパリコレのファッションショーで普通になっていたり、モナコ・グランプリのF1のレーシングチームにはTANVIのロゴが使用されている、その現実化を待ち望んでおります。そこに私も参加できたら楽しいなと。

◆最後に カラフチさんからコメントを

今日までの様々な出逢い、そしてあらゆる角度から力強いサポートをもらい、日本の先端を作りあげる方々のプライドと熱量が動力となり、TANVIというブランドは誕生しました。ローンチからまだ8ヶ月足らずですが、お陰様で国内のユーザー様はもちろん、EU圏ではイタリア、フランス、イギリス、エストニアそしてアジア圏ではバーレーン、UAE、サウジアラビア、中国、台湾、韓国、マレーシア、インドネシアと様々な国の方々が尖ったJAPAN MADEを求め、TANVIという製品を使用して頂いております。商売と言えば商売ですが、何よりも日本のプレゼンスを強めることがTANVIというブランドの使命だと考えている中、日本のプロフェッショナル(研究者、技術者、調香師、デザイナー etc)が作り上げる”本質的なプロダクト”を外国の方々へ届けることができ、大変嬉しく思うと同時に身が引き締まる思いです。

まだまだ未熟な立場で御座いますが、日本の文化・技術・材料を最大限に生かしたモノづくり x JAPAN MADE というキーワードを強く体現していき、世界のコスメティックマーケットへ日本のインパクトを与えていき、Japanese product is amazing という言葉を海外でたくさん聞きたいと思っております。

 

また余談ですが、私個人として、日本のダンディズムを強めていきたいと考えており、”色気を纏う男らしい男性”(所謂セクシーな男性)を作りあげることもサイドミッションとして掲げております。服装だけでなく、美容そして香水などで色気を纏い、生涯現役というマインドの元、もう一度街へ繰り出し、後輩から憧れられる男(最近減っている印象です)、となるような人が増えれば、また色々と国内は回るだろうなーとか思っております。(色んな人を敵に回しそうですが笑)

 

少し真面目に、TANVIというプロダクトの品質に関しては日本が誇れる物だと強く言えます。もちろん人によって合う合わないはありますが、女性の美容マニアの方がわざわざTANVIに乗り換えて使用を続けるという事例があるほど、様々なユーザー様に効果を感じ取って頂いております。但し”先端技術・良品質・ファッション性”という捉え方だけでなく、服装をカッチり決めた日みたく、”TANVIを使ったから自信を持って新たな一歩踏み出せた”というようなきっかけを作り出すことができれば幸いです。

 

現在でも毎日のように日本に眠っている新しい技術や材料を探し回っております。

ここ最近になってから技術提案など色々な引き合いも受けることも多くなってきており、掘れば掘るほど凄いポテンシャルがある国なんだなー、と感心・感動することが多いです。肝になってくるのは技術開発者もそうですが、それ以上に、その技術を採用、そして体現するメーカー側のバランスとスピード感であることを重々認識しているので全力で向き合っていきたいと思っております。いつのタイミングそしてどんな形で表現されているか定かではありませんが、日本にとっての新しいプレゼンスに繋がる一助となれるよう走り続けたいと思います。

【カラフチさんと、六本木にて】

 

楽しみなカラフチさんでした、ご縁が広がりますように!