たった一言の連続が人生を形作ると思った。恥じるは大切なこと。

ー杉浦佳浩

たった一言の連続が人生を形作ると思った。恥じるは大切なこと。


2021年 08月 02日

【今週の自戒】
〜たった一言の連続が人生を形作ると思った。恥じるは大切なこと〜

昔、【恥じる】ことができて初めて
真っ当な大人になれる。
と言われたことを思い出しました。

ある経営者さんから同席依頼の場面、
どこかの有名なコンサル会社さん
私が自己紹介をすることもなく
黙って聞いていると、
自分と会社のことをずっと高い位置から
話し続けていました。
内容は、どこかで聞いてきた、本で
情報端末で調べたようなことばかり
現場感もなかった。
少し突っ込んでみると知ったかぶり、
恥じることもない。
そこを見てとった経営者さんが
お引き取りを願う。一件落着。

最初の出だし、たった一言で
大体見えてくる、感じる
一言の連続が人生を形作る

先日あった起業家、
どんな話にも前向き、なんとかしよう!
その感覚が満載でした。
この方の一言、一言がプラス思考
人生を善き方向に形作っている。
そう感じました。

将来が楽しみな方でした。
自分自身と対話ができ、
恥じることができる人は
発する言葉も違う、
たったひと言で全てが変わる
恥じることができる人で
ありたいと思います。
今週もよろしくお願い申し上げます。
【たったひと言で】目白大学名誉教授、渋谷昌三(しょうぞう)氏の心に響く言葉より…

私たちは、毎日、だれかと話し、だれかの話を聞き、それに応えて、また話す…… そういう会話をさして意識することもなくくりかえしています。
けれども、無自覚な「たったひと言」で、あるいは「言い方ひとつ」で、この人はこんな人だったんだ……と思うことがあります。
「微妙なニュアンス」を感じ取り、その人の印象が強く刻印されることもあります。
それは大まかにいえば、その人の「温かさ」か「冷たさ」か、です。

言葉の内容とは 別に、私たちは、相手の話し方の「ニュアンスひとつ」で、その人が「温かい人」か「冷 い人」かを判別しているともいえます。
これは立場を換えても同じです。
あなたが相手に感じたように、相手もあなたの言葉から「微妙なニュアンス」を感じ、これまでとは違う印象を持つこともあるでしょう。

たとえば、夕方、仕事場の先輩に「帰りに、ちょっと飲もうか」と、居酒屋に誘われたとします。
そのとき、「いいですよ」と平坦に答える人もいれば、「いいですねえ。行きましょう、行きましょう」と笑顔で答える人もいるでしょう。
どちらも「情報のやり取り」としては同じ内容です。
けれども、前者は、少し事務的なニュアンスがあり、とっつきにくい印象もあります。
後者は、誘われるのを待っていたかのような弾んだ気持ちが伝わります。

先輩にしてみれば、「誘いがい」があるのは、後者でしょう。
楽しい宴になりそうな予感があります。
ちょっとしたニュアンスの違いで、先輩の気持ちは華やぎます。
答え方ひとつで、その場の空気を明るいものにします。

話し方ひとつで、「つきあいやすそうな人だ」と思われることもあれば、「この人、なんとなく好きだなあ」と感じてくれる人もいます。
一方で残念ながら、たったひと言で「イヤな感じ」と思われ、評判を落とすこともあります。
そう考えると、会話というのは、単に「情報のやりとり」というのではなく、むしろ、「人間性のやりとり」のようにも思います。

もちろん多くの人たちから好かれ、温かく迎え入れられ、職場では「仕事ができそ う」と思われたいですよね。
そのためには、「話し方の練習」が必要になります。
話し方というのは、いわば「技能」です。自転車に乗れるようになったり、早く泳げるようになったり、絵をうまく描けるようになる技能と同じですから、日々のトレーニングが大切になります。
話し方もトレーニングしていくうちに、確実に上達していきます。
それに伴って、人生はよい方向へと向かっていきます。

いい会話というのは、その内容はもちろんですが、「いいニュアンス」が行き来していることが大切です。
いい人とは、どんな人なんだろう……と思います。 それは多くの場合、いい話し方をする人ではないでしょうか。いい話し方には、いいニュアンスが伴っています。

仕事ができる人って? それは、しっかりとしたビジネス会話ができる人です。
その人の話し方からは、それに応じたニュアンスが伝わってきます。
みなさん、話し方の練習を重ねながら、人間性を磨き、人づきあいや、仕事のスキ ルを上げていったのではないでしょうか。

ちょっと不用意な言い方であっても、少し「言い方を換える」だけで、相手は喜んだり、やる気が出たり、プラスの効果が生じることはよくあります。
言い方ひとつで、相手の緊張が和らぎ、会話がはずむこともあります。
言葉の本意が捻じ曲げられることもなく、すっきり伝わるのも「言い方次第」です。

「言い方ひとつ」で、自分自身にも大きな影響を及ぼします。
「ふだんは無口な人でも、たったひと言で周りの人たちに「私と気が合いそう」と思 われたり、「目立たないけど、頭のいい人なんだな」と思われたりします。
その意味で、世の中で自分を生かすも殺すも「言い方次第」ということになります。

『好かれる人は「すごく」「とても」の使い方がうまい』ワック

誰かと会ったとき、その人に「温かさ」を感じるか、「冷たさ」を感じるかは、「愛嬌(あいきょう)」のあるかないかの違いだともいえる。
パナソニックの創業者、松下幸之助氏は松下政経塾の面接試験の選考基準を聞かれて、
「運の強そうな人と、愛嬌のある人やな」と言ったという。

愛嬌のある人は、人から好かれる人だ。
笑顔があって、気が使えて、そして人から憎まれない人。
また、「たったひと言」でしくじる人は、愛嬌のない人だ。
逆にいうなら、愛嬌があれば、日頃の言葉も「愛ある言い方」に変わってくる。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中にこんな文章がある。

『竜馬も、ニコニコした。
その笑顔が、ひどく愛嬌(あいきょう)があり、 (おおみごとな男じゃ)と西郷はおもった。
漢(おとこ)は愛嬌こそ大事だと西郷はおもっている。
鈴虫が草の露を慕うように万人がその愛嬌に慕い寄り、 いつのまにか人を動かし世を動かし、 大事をなすにいたる、と西郷はおもっている。
もっとも、西郷の哲学では、愛嬌とは女の愛嬌ではない。
無欲と至誠からにじみ出る分泌液だと思っている。 《竜馬がゆく 五》』

たったひと言で、失敗しないため…
愛嬌力を磨き、人から好かれる人でありたい。

上記の【たったひと言で】については人の心に灯をともすより引用しています。