ご縁結びのコーナー 第65回 ホワイト財団&サステナ社団 五味田 匡功さん 39歳で事業引継ぎを完了!〜新しいチャレンジの概要とは⁈~

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第65回 ホワイト財団&サステナ社団 五味田 匡功さん 39歳で事業引継ぎを完了!〜新しいチャレンジの概要とは⁈~


2020年 06月 10日

五味田さんがホワイト企業を世に広めるために頑張っている、財団のHPはこちらです。

今年の4月にリリースのあったサステナ社団のリリースはこちらです。

いつお聞きしてもまだ30代?と思うほど深い思慮、考え、広い知見をお持ちながら一切偉ぶることのない、さらにいつもクールな感じなのに、実は心に響く、沁みわたる感情、感動領域を持ち合わせた方、それが五味田さんだと思っています。本日は出会いから、13年多数の経験をご一緒できたことに感謝しつつ、これから新たなチャレンジをされることにも触れたいと思います。

【最近の五味田さんとの写真】

◆出会った頃のイメージは全速力で自転車で走り抜ける五味田さんでした。

お会いした頃の五味田さんは26歳の頃、大阪の街中を自転車で全速力で走り抜けられる姿をよくお見かけしました。立ち漕ぎ&片手には携帯電話で会話中。こちらから声を掛ける空きも無くとういう感じ、なに事においてもスピード感強烈で、こんな素早い士業の方は滅多といないと感じでした。

五味田さんのプロフィールを以下に。

一般財団法人日本次世代企業普及機構 代表理事

ソビア社労士事務所、株式会社ソビア 顧問

【生年月日】 1980年11月2日(39歳)

【プロフィール】

2007年に会計事務所在籍中に社会保険労務士・中小企業診断士に同年度合格。会計事務所内での社 内

ベンチャーとして社労士事務所を立ち上げ、その後独立。Wライセンスを活かし、人事・労務設計と共に、ビジネスモデルの改善もサポートし、過去延べ 3000社の業務改善を実施している。2020年3月で事業承継を終了し、ソビアグループ顧問に就任する。

【過去セミナー・研修での登壇実績(一部) 】

年間100回以上、全国のセミナーや研修で登壇をしています

・船井総研:社労士を対象「働き方改革、営業研修、M&A」、 弁護士

を対象「これからの弁護士経営」

税理士を対象「働き方改革、提携営業」

・芦屋大学 非常勤講師:「社会人基礎力」

・タカラスタンダード㈱ 管理職研修(労務):「建設業の社会保険・労働保険の義務化対策」

・オリックス㈱:「未払残業対策、確定拠出型年金の活用」

・大阪商工会議所:「未払残業対策、助成金・補助金活用、クラウドファンディング」

・りそな銀行:「補助金活用」

・池田泉州銀行:「補助金活用、財務支援」

・もみじ銀行:「働き方改革」

・大阪ガス㈱:「チームビルディング研修」

・あべのハルカス近鉄本店:「オープニングスタッフ研修」

・損保ジャパン日本興亜:「営業研修」

【発行書籍】

JCPA出版「組織は人、人の心を動かし、組織を変える56の法則」

(出版日:2017年6月3日、単行本/P92)

【メディア執筆実績】

・先見経済「働き方改革のススメ。攻めの人事が慢性化している人材不足を解消する活路」

「働き方改革視点でみる、ホワイト企業とは」

元々は社労士として独立されましたが、その枠内に収まる感じではなく、幅広くご活躍をされてきたこと、これからもとどまること無く広がり続けることにワクワクするプロフィール、しかも創業した社労士事務所(大阪では指折りの実績と規模に成長されていました)を後進に事業引き継ぎを39歳で完了しているところがまた凄いと思います。五味田さんの歩んでこられた道のりとこれから歩もうとされている新たな挑戦についてお伝えしてまいります。

【懇親会終了時に、楽しい素敵な出会いにいつも感謝です】

◆実家和歌山の家業は次男に任せて自分は起業の道へ

和歌山ご出身の五味田さん、合気道の開祖の家系だそうです。ご実家は繊維関連の事業を営んでいらっしゃるそうで、『そもそも雇われる感覚は小さな頃からありませんでした、自分で何かをやりたかった、17歳には起業することを決めていました、弟に実家の事業を押し付けて』と笑顔で話されます。

大学生時代、薬局でアルバイト、それも健康志向の時代が来る、バイトしながら事業を見たいという研究熱心、しかし薬局の事業は【少資本】では出来ない。もし1店舗目を開業できたとしても2店舗、3店舗と拡大するには時間も掛かる、早々に方向転換を決め、いろんな事業プランを勉強するには会計事務所で修行してみよう。会社を取り巻く数字にも強くなろう。そう思って会計事務所にお世話になることに。当初は、税理士資格を取得して、自身の事務所を持とうと思っていたそうですが、既に世の中には、税理士事務所は行き渡っている感じ、それならこれから成長の可能性がありそうな、社労士事務所で独立することを決めます。

加えて、中小企業診断士の資格を取得し、W資格を保有して会計事務所内で社内ベンチャーとして社労士事務所を開業するに至ります。私と出会ったのはこの社内ベンチャーをスタートした頃で、そこから3年後に自身の事務所で独立することに。

◆対外的には社労士事務所代表、それ以上に大きかった中小企業診断士、【外部経営企画】の側面

現在顧問となった社労士事務所のソビア社労士事務所、五味田さんに『ソビアってどういう意味ですか?』とお聞きしたことがあります。【遊び】から、アソビの文字を順番にを変えたと話され、なんとも遊び心あるネーミングだなと、この気持の置所が重要だと感じます。

現在、社労士事務所は35名の仲間が集っています。39歳で後進に事務所、事業を引き継いだわけなのですが、当初から対外的にも、体制的にも、事務所開設時から、代表は五味田さんでしたが、社内体制、役割分担では、社労士業務は創業当初から、多くの部分をパートナーに任せて、五味田さんはもう一つの資格である中小企業診断士の側面で顧客満足、付加価値を提供していました。まさに外部にいる経営企画室室長のイメージでした。

厚労省系の助成金申請と社労士業務をセット化することではなく、経産省系【補助金】と社労士業務をセット化して、攻めと守りを一体化して提案する社労士事務所を【売り】にしていました。これは珍しいと当初から思っていました。

◆付加価値提供、業界発展のためにホワイト財団の立ち上げ

昨年の2月に、私がりそな銀行さんで中小企業経営者向けの情報リポートのコーナー【岡目八目リポート】で五味田さんを取り上げさせていただいています。その記事はこちらです【ホワイト企業財団は、日本の次世代に残るべき企業を認定しています。~デジタルガバメントによる未来の士業の在り方について~】

冒頭に資料を引用している、デジタル・ガバメントの取組状況について~ワンストップサービスの実現に向けて~これは内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室がまとめているもので、私はこれを五味田さんから教えていただいた際、士業における【手続き業務はいずれ終わる】と思いました。その資料はこちらからご覧いただけます。

士業の今後における、活動領域はまさに顧客企業への付加価値提供、クライアント企業がいかに成長できるかのお手伝いをしていく、そのためにこのホワイト企業財団を設立されたと感じています。ホワイト企業財団のHPはこちらです。

この財団の2015年に設立され、主に

・ホワイト企業認定事業

・ホワイト企業アワードの開催

・ホワイト企業認定を応援するホワイト化推進パートナー企業の組成

・ホワイト企業研究会「ホワイト化」を目指す為の経営者・人事担当者向けセミナー事業

・ホワイト化認定コンサル事業、名だたる大手企業もパートナーとして支援し企業のホワイト化のサポートをします

企業がホワイト化することで、次世代に残すべき企業へ成長していく、認定されたことで終わるのでなく持続的に成長していくことを主眼としてサポートしていく団体です。

◆紹介したくなる、【提携営業】の考案も これからの時代に必要なキーワード

五味田さんとのお付き合いの中で、ホワイト財団と同様に深いを思いをもって具現化されていいることに【提携営業】を世に広めたいという活動もあります。なにかを売り込みたいわけでもなく、逆に売り込まないで売れてしまう仕組みを構築し、お客さんを紹介したくなるようなる、マーケットを提供したくなる、自然に仲良くなり関わる人々が幸せになることをその根本に据えていらっしゃいます。

少し違った言い回しですが、私はこれを【信用経済を回す】日頃から発しています。手前味噌ですが、私のインタビュー記事もお知らせしたいと思います。「秘書サービス接遇教育学会『ヒューマンスキル教育研究』第28号2020年3月発刊」に掲載されました。

各ニーズに応えられる、そこから信頼、信用を構築して、寄り添うことができれば安心感と期待感以外には存在しないその関係地まで構築することを五味田さんは早い、若い(今も若いですが)段階から努めていらっしゃいました。私にその骨組みを教えてくださったのも五味田さんです。感謝しています。

 

◆社労士事務所を事業承継、新たな動きについて

40歳までに社労士事務所を事業承継を意識しだしたのは、34,5歳の頃だったそうです。ご自分の関わった企業の中で、運と時流に乗ることが出来たお陰で、40代、50代で元経営者でしたという方々にお会いしていると、お金も持っている、時間もある、そんな元社長が意外に多いと思っていたそうです。この【暇な】人達に新たな会社の経営陣になってもらう、もしくは経営人材を育てる側の立場になって、自分が受けた恩恵を世に還元してほしいとも思っていたそうです。

そのためには、自分自身がその立場になってみないと伝えることも伝わらないのではないか?

加えて、家庭内事業承継に否定的であり、アントレプレナーシップを持った人達が、0→1ではない起業スタイル、文化をこの日本に根づかせたいと本気で思ったことから自分で実践しようと思い立ち、1年前倒しで39歳で事業の引き継ぎを完了しました。

【0→1ではない起業のスタイル親族内承継を前提としない文化】の具現化に向けた1歩も今年の4月に踏み出しました。

それが、サステナ社団(正式名称:一般社団日本事業継続支援機構)です。リリースの中にその目的が下記のようにありました。

・社団設立のお知らせ

 この度、Growthix Capital株式会社はエッセンス株式会社、辻・本郷ビジネスコンサルティング株式会社、ホワイト財団の3団体とともに一般社団法人を立ち上げる運びとなりました。これにより、中小企業に対してプロ経営者となる人材の発掘と育成をはじめ、第三者への承継となっても会社運営をスムーズに行うことが出来るようなサステナビリティ認定パッケージを提供いたします。

 これは、2019年12月20日に経済産業省より策定された、黒字廃業の回避を目指した「第三者承継支援総合パッケージ」の普及に大きく貢献することを可能とします。日本全国で課題となっている中小企業の事業承継問題の解決を目指し、官民のハブとなり、未来により良い日本経済を構築するきっかけとなる所存です。

 日本企業の可能性を信じ、日本全体を持続的に事業発展するための支援を実現いたします。

さらに社団設立の背景も御覧ください。

・社団設立の背景

 Growthix Capitalでは設立当初より、中小企業が抱える後継者不在による事業承継問題を解決すべくM&Aアドバイザリー業務を行っております。様々な企業様と対峙していく中で、事業承継にあたり企業としてのサステナビリティの観点で課題が多くあることが見えてきました。

 昨今は、海外の「GAFA」を中心としたユニコーン企業の登場により、人々の生活が著しく変化し、継続した経営をするには様々な状況に対応することが求められています。合わせて働き方改革や少子高齢化、民法大改正など解決すべき課題が山積しています。

 それに対し中小企業は属人的な経営となっていることが多く、短期的な利益を追及する傾向が高くなることから、様々な状況の変化に対応することが難しくなります。これは突発的な外部要因によって経営が左右される傾向が高まる原因となりえます。

 また属人的な経営は事業承継時にも大きな影響を与えます。承継後の経営者にその経験や知識を引き継ぐことは時間を要するため、通常の会社運営が成り行かなくなる可能性があるからです。

 直近では、新型コロナウイルスの影響により世界的に不測の事態が強いられており、改めて持続的な経営の重要性が求められています。

 この解決には、属人的な経営から組織的な経営への変化が必要となると考え、ひいてはそれが企業経営としてのサステナビリティに繋がると考えていました。

 実際に経済産業省・中小企業庁では「事業承継ガイドライン」の策定や「事業承継税制の緩和」を始め、「ローカルベンチマーク」を活用した企業価値の算定基準などを定めるなど、問題解決に向けて動き出しています。

 関連省庁がこの問題に対して大きく動き出している一方、民間企業として何か寄与できないか。Growthix Capitalとして奔走する中、この度、エッセンス株式会社、辻・本郷ビジネスコンサルティング株式会社、ホワイト財団の3団体がこれに賛同してくださり、社団設立の運びとなりました。

 Growthix Capitalといたしましては、今までの事業承継における経験や蓄積したデータを基に、企業経営のサステナビリティを実現する役割を担います。

【事業承継に、プロ経営者という選択】とリリース冒頭にありますが、私がまさに思い描いていた形がここにあります。ナマッチョロイ、甘い考えで経営に向かう、2代目、3代目により折角、初代が築き上げた会社、社員、顧客の財産を一瞬でなくしてしまう過去を私もたくさん見てきました。100万人単位で不足すると言われている【社長】しかもプロと言われる経営者をたくさん排出することは私もどこかで関わりたいと思っていたことですが、この大きな枠組みを涼しい顔でいつの間に?という感じで発表の少し前に私に教えてくださいました。

このプロジェクトにも何かしら私もご一緒できるようにパワーアップしていきたいと思っています。

【30歳過ぎの五味田さん】

◆五味田さんにコメントも寄せていただきました

たくさんお褒めのお言葉を頂きまして恐縮ですが、素直に嬉しく感じています。

30歳のときの初々しさに我ながらびっくりしました笑

「お客様のため」「ご縁のあったたちのため」と、恰好をつける意図はなく、ただただ愚直に過ごした結果、少しはお役に立ててるようになってきたかなと実感しています。自分で振り返ってみて良かったことは、結果としてマーケットインと言いますか、常に誰かのお役に立つという視点を持ち続けたことで、PDCAを健全に回せていたのかと思います。

どんな事業を推進するのであっても、その気持ちを忘れずに取り組んでいきます。もし、その観点からズレたり、社会的に広がる価値のないビジネスを展開していたりした場合はご指摘頂けると嬉しいです。

とコメントを寄せていただきました。気遣いあり、どこまでも謙虚であり、素直、それでいて、芯のあるこれから事を成そうとする気概も垣間見られると感じます。

これから10年後、20年後どうなっていかれるのか、本当に楽しみな五味田さん、振り落とされないように私自身も成長できますように頑張ってまいります。成長機会を与えてもらえて感謝あるのみです。