ご縁結びのコーナー 第50回   株式会社ビーワンカレッジ 廣瀬 好伸様

ー杉浦佳浩

ご縁結びのコーナー 第50回   株式会社ビーワンカレッジ 廣瀬 好伸様


2019年 03月 09日

株式会社ビーワンカレッジ 廣瀬 好伸さん
~戦略経営という新たな経営手法で
中小・ベンチャー企業の未来実現を支援~

HPはこちらです。

士業系の方々、特に会計士の方々で、柔軟、ポジティブに、コミュニケーションが
上手で活動をされている方は少ないように思います。本日はその全てを兼ね備えた
『廣瀬さん』(最近は広瀬と書かれていますが)をご紹介したいと思います。
最初に【柔軟さ】について

◆カリスマ添乗員の平田さん(2 月号 P3 参照)と 1 日バスツアーを一緒に企画しました◆


今年の 1 月 15 日、30 数名の経営者と共に、廣瀬さんと私が企画・声掛けをして、日帰りバスツアー
を企画しました。(詳細はこちらです )
当日の写真でも判るように、参加者全員が素敵な笑顔、笑顔、本当に開催して良かった。
楽しかった一日でした。元々、日本旅行の平田さんから一度バスの貸切ツアーを一緒に
やろうとお声がけして頂いた際に、廣瀬さんから新規事業、自分に何ができるのか?
何をやりたいのか?を模索されているところでした。
経営者に寄り添い戦略財務参謀として経営者向け【教育事業】をやりたいと、昨年、
ビーワンカレッジを設立、その記念となるべきイベントとして私からこのバスツアーを
一緒にどうですか?と、お話しましたら、即答でやりましょう!となった次第。
そのスピード感、柔軟さに感心しました。経営者に、【学びと遊び】が重要ということで、
近江商人の勉強&講演を聞きに滋賀県日野町に、お昼には食事しながら上七軒に舞妓さん
芸子さんとの楽しい時間を満喫、夕方には平田さんの講演、カリスマ添乗員としての
ご経験~笑いは商売、笑売の基本を徹底的に教わる一日でした。
この経験はとても貴重なものであり、今後も東京での開催や関西第二弾も廣瀬さんと
企画していきたいと思っています。廣瀬さんの柔軟な対応があってこそ、
この企画が大いに評価頂けたと思っています。
平田さんの記事はこちらです

次にポジティブさについて
◆ポジティブシンキングを間近に見た独立当初◆

廣瀬さんと出会って 10 年ほど、たしか当時も親しかった秀吉会メンバー(秀吉会については
こちらの日経記事を参考に)の経営者さんからのご紹介でした。
話を伺ってなんと珍しい、ポジティブシンキングの持ち主の会計士だと感じま
した。それは、監査法人から独立される会計士の方々に多数お会いしてまいりましたが、
必ずと言っていいほど、監査法人在籍時に担当顧客だった法人、その関連企業、経営者を
独立時に【顧客化】する方々がほとんど。それをしないで、独立当初の収入ゼロで
スタートする潔さ、退路を断った前向きな思考に感心しました。
大してお役に立ちませんでしたが、サラリーマン時代に当時の上司の江澤さんから、
『損害保険代理店も決算書くらいは読めないとこれからは取り残される。
その勉強会を企画しなさい』と指示があり、その講師にと廣瀬さんにお願いし、
【決算書の見方 勉強会】を 1 年ほど開催しました。私も勉強になりましたし、当時
参加の代理店社長さんも評価が高かったです。
当時を思い出し、いくつか、廣瀬さんに質問をしてみました。

Q1: 監査法人を辞める際に、顧客を持ち出さなかったことって当時すごいと思いましたが、
なぜ退路を絶って独立しようとされましたか?
→「それがなくてもなんとかなる」「それをやると監査法人の下請けみたいな感じになってしまう」
「退路を絶たずにぬるま湯につかってしまったらダメだ」という思いがありましたが、
退路を断つという強い意志というより、退路そのものを想像してなくて、なにより
「0を1にする」ことにチャレンジするために独立したので、ただただそのために
前を向いていただけでした。

Q2: 監査法人を辞めてなぜ独立しようと思いましたか?
→もともと独立するつもりで公認会計士を目指したので、監査法人に入る前から独立する予定でした。
タイミングとしては、当時、J-SOX ブームとなっていまして、独立している公認会計士がその J-SOX の
仕事(高単価)に血眼になっていたのを見て、「それであれば、いま、まだまだ経験不足の私が独立
しても、J-SOX 以外の仕事(M&A、企業再生、IPO、上場企業顧問など)といった仕事をさせて
もらえるチャンスがあるはずだ」と思ってそのタイミングで独立しました。
最も大きな理由としては、
1 ビジネスの流れでいうと、ビジネスアイデア→ビジネスモデル構築→マーケティング→営業→受注→商
品・サービス提供→入金→会計→監査、という流れの中において監査は最後の方にあるので、この
流れのもっと上流工程にさかのぼっていって仕事がしたい
2 経営又は経営者と近いところで仕事がしたかった(監査ではそれらとやはり距離がある中での仕事に
なる)
3 (28歳のときに独立しましたが)自分が35歳になったときに、今の環境で迎えるよりも、独立し
てから迎えるほうが絶対成長できていると思えたといったところです。
当時はまだ「独立してこんなことをしよう!」というような明確なミッションやビジョンがない状態でした。
Q3: 学生時代になぜ監査法人に就職しようとされましたか?
→中学1年生のときに「公認会計士になる!」という目標を立てて、西高→京大→(在学中に)公
認会計士合格→監査法人就職、というロードマップを立てたのでそれ通りに歩んでいきました。
上記のコメントを戴きました、まさにこうと決めたらやり通す、実現するという強い意志を感じますね。そして
柔軟さ、ポジティブ。大事にしたいと思います。

◆飲食店のクライアントが 1 店舗もつぶれていない強み◆
廣瀬さんと会話していてサラッと話されるのが、この一言。『いままで10年と少し、
飲食店が1社も潰れていないんです』。競争激化が激しい飲食店業界、出店して、
数ヶ月で『あれ?もう閉店?』っていうこともままありますね。そんな厳しい環境下で
潰れる飲食店企業が無いという事実。廣瀬さんの持論である、『会計税務に引っ張られる
税理士・会計士が如何に多いか。』と話されます。また『会計士・税理士に限らず、
士業全般が【過去】を取り扱っていることが大半で、過去と現在を知るだけ。
未来に向けての【戦略】に詳しい訳ではない』とさらり。これも、経営者に寄り添い、
経営の上流工程での仕事にフォーカスしているからこそだと思います。
この「倒産を生まないアドバイス、コンサルティング」が出来ている理由の一つには、
廣瀬さんの会計士時代の大きな経験も影響していると思います。それは、地方銀行の監査を
していたことです。銀行の監査をすることで、内部の経営状況にも精通するだけでなく、
融資の審査、その工程についても深く、間近で見聞きすることで、企業成長・維持に必要な
血液としてのお金の流れを抑えているところが大きいと感じます。
現時点でも各金融機関数十行と付き合いがあり、臨機応変に対応できる体制を作っているそうです。

◆戦略財務参謀としてクライアントに寄り添う戦略経営でお役立ちを◆
昨年の終わりに設立された新会社について廣瀬さんに質問してみました。
Q1: ビーワンカレッジを設立した経緯について、教えてください。
→いままでは「他の人がやらないような、またはできないようなオンリーワンのことをやろう!」と
強く思いながらやってきました。
そんな私ですが、多くの方々、ご縁にささえられて、28歳でゼロスタートした若造がなんとか
10年超やってこれました。時が経つにつれ、そういった方々やこれから出会う方々に対して、
私はどういうところでお役に立てるのだろう、と強く考えるようになりました。

私がお役に立てること×オンリーワン=ビーワンカレッジのサービス、となったという
のが「思い」の経緯です。その思いで思考を巡らせたところ、成長企業を取り巻く環境としては、

1 経営環境の変化が早い
2 未来の不確実性が高い
3 競合他社との競争環境が激化
4 ビジネススピードを高める必要があ

5 無尽蔵に資金があるわけではない

ということがあげられますが、その結果、多くの経営者の方々が、
1 感覚経営のまま事業拡大することにリスクを感じる
2 今までのやり方に行き詰まりを感じる
3 いまのビジネスモデルのまま拡大しても大丈夫だろうか
4 もっと安全かつ確実な方法で一気に拡大したい
5 どこまで先行投資すべきなのかが判断できない
6 意思決定をする際にどの選択肢がベストなのか分からない
7 経営戦略を進める上でどれだけの資金が必要かが分からない
8 その経営戦略に適したベストな資金調達法が分からない
9 起こりうるリスクについてしっかり備えておきたい
という悩みや課題をお持ちですので、それを解決できるオンリーワンの方法ということで
今のサービスにたどり着き、これを日本のすべての中小・ベンチャー企業に導入し、その成長を
支援することで、日本の活力は高まるはずだ!という思いで設立に至りました。
とアツく語ります。

この想いを一言で表すと【戦略経営の実践】。例えば、世の中真っ赤なパーカーで染まった、
YAHOO!BB がたった3ヶ月で一気に 100 万台を達成したお話。競合他社が数万人の顧客だった
ところで、100 万台のモデムを発注し、競合他社の値段を半値以下に設定して、サービス提供を
開始。無謀と思えたこの戦略も、勘に頼ったものでなく未来をキチンと描いた財務と戦略経営が
あってこそ成功したと廣瀬さんは話します。
中期経営計画を作っている会社、またその内容が精緻な会社って大半無い現状。そしてその内容を
定期的に振り返っている会社もほぼ無し。作っていても翌年、翌々年と見返すこと無くファイルの
肥やしで終わっている。それでは未来を思い描いた世界には絶対ならない。
そこで廣瀬さんが目指す戦略経営の世界観について解りやすいようにご説明戴きました。
それはカーナビ。
『カーナビで目的地を入力しますよね。その目的地が事業計画、目標、計画数字です。例えば、
曲がるべき角でうっかり見落とすと、カーナビはどうなります?次にどうすれば良いかを
教えてくれますよね、それが【リルート】。だから運転者はカーナビを頼りにして目的に到達できる、
しかし、企業経営における【リルート】は結構厄介で、どの数値を頼りにしてリルートして良いのか?
それがそもそも経営者は解っていない。しかも毎月リルート出来るような人員が社内にはほぼ皆無、
これこそが目的地である、計画・目標に会社がたどり着けない、という理由です。』分かりやすですね。
売上・コスト・資本の3つにそれぞれ KPI を設定していく→かなり困難な感じです。その内容が
【リルート】を毎月容易に可能にしていく。最終的には【戦略経営の実践】が自力自走できる経営者・
企業を増やしたい。そういう思いで廣瀬さんは経営者に向き合っています。

※このコーナーは、お世話になっている、

ブレイン・サプライ社が毎月発行している【ブレイン・サプライ通信】に、
私が日々の出会いの中で、仲良くして頂いております、
企業様、経営者様について話題をお伝えするコーナーである
【今月の縁結び】と連動している企画です。
内容に若干不明な場面もあるかもしれませんが、ご容赦下さい。